ものづくり補助金平成28年度製造業山形県

最新型餡充填機及び耳締め機導入による高付加価値どら焼きの開発と売上拡大

有限会社たんばや製菓

この事例のポイント

  • 餡の柔らかさが決まっておらず、決まった柔らかさの餡以外は既定の餡量を充填できない。
  • 餡の硬さを選ばず充填できる最新型の餡充填機と、しっかり耳締めできる耳締め機を導入した。
  • 品質が安定し、お客様に自信をもって提供できる商品になった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社たんばや製菓
所在地山形県 酒田市
業種食料品製造業
技術分野機械制御
従業員数36人
資本金500万円
設立1982年

事業の背景

当社は1982年に東京で屋号「たんばや」として創業し、1985年に山形へ移転した菓子製造業で、どら焼きの焼成ラインを持つ。当社の強みは皮生地にあるが、焼成ラインの餡充填機は昭和より稼働する単純な餡を絞る方式のため、決まった柔らかさの餡しか既定量を充填できなかった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力餡の柔らかさが決まっておらず、決まった柔らかさの餡以外は既定の餡量を充填できない。
  • 新製品・新技術芋や栗を用いた繊維質や粘りのある餡が充填できず、皮生地に合う餡の使用が限られ、商品開発のネックとなっていた。
  • 品質・精度餡の水分量のため耳締めの密閉精度が低く、長期の品質保持に不安があった。

やったこと

餡の硬さを選ばず充填できる最新型の餡充填機と、しっかり耳締めできる耳締め機を導入した。導入した機器は餡充填・耳締め機 SDR-AM-24A である。これにより、餡の水分量があっても耳締めの密閉精度を高め、餡のはみ出しを防げるようになった。新規どら焼きやニーズに合わせたどら焼きの開発と提案を可能にした。

加工機餡充填・耳締め機 SDR-AM-24A

新しい製品・サービス:芋や栗など繊維質や粘りのある餡を使ったどら焼きを含む、新規どら焼きやニーズに合わせたどら焼き

事業の効果

品質が安定し、お客様に自信をもって提供できる商品になった。少量生産による差別化が図られ、以前より引き合いが増加した。掃除・メンテナンス性が数段上がり、社内全体で「食の安心・安全」への意識が高まった。歩留まり向上と売上拡大の目途がたった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    創業以来の菓子製造に触れ、どら焼き焼成ラインの機械更新と商品開発が関連づけられているが、経営戦略上の位置づけまでは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    皮生地に合う餡の使用が限られ商品開発のネックだったと強みと課題が示され、少量生産による差別化で引き合いが増えたと書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    餡の垂れ・はみ出しや重量不足による製造ロスを課題として認識し、導入後に歩留まり向上と売上拡大の目途が立ったとされている。

事業の実現可能性36%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    歩留まり向上と売上拡大の目途とあるが、数値目標や付加価値額の目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    少量生産による差別化と引き合い増加が書かれ、成約率がまだ低いという課題も示されているが、ターゲットは具体的でない。

  • 事業化までの道筋2

    工場見学の受け入れ態勢を整えるという今後の展望はあるが、スケジュールや解決方法は詳しく書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    餡の硬さを選ばず充填できる機械で新しいどら焼きを開発し、少量生産で他社量産品と差別化したとされるが、数値的な裏付けは乏しい。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果2

    製造ロスの減少と歩留まり向上が示されるが、補助金額に対する費用対効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    最新型機の導入で食の安心・安全への意識が社内で高まったとあるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    山形県酒田市での創業と地域の企業であることは書かれているが、地域の特性を活かした付加価値や雇用への言及は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

商品に自信があり引き合いも増えているが、成約率がまだ低い。工場見学などの受け入れ態勢が整えば、積極的に受け入れてアピールしたい。製造工場は男性主体のため、女性の社会進出を進め、細やかな感覚を取り入れた商品開発・製造も行いたい。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。