ものづくり補助金平成28年度製造業福島県

福島県産のフルーツ入り無添加の新感覚な焼肉万能タレの開発

こまや合同会社

この事例のポイント

  • タレの製造では家庭用調理器具の使用や手作業、機械の処理能力などにより、時間あたりの仕込み量が少なく、効率・生産性が低下していた。
  • 福島県産のフルーツを活かした「フルーツ入り焼肉のたれ」を新たに開発した。
  • 試作品のアンケート集計では、さるなしが1位、桃が2位、梨が3位、りんごが4位、ぶどうが5位となった。

事業者のプロフィール

事業者名こまや合同会社
所在地福島県 福島県白河市
業種食料品製造業
従業員数10人
資本金800万円
設立2009年

事業の背景

日本で初めてキャベツキムチを作り、韓国伝統のキムチ作りを守ってきた会社である。自家用のキムチが評判となり、地元白河で販売を始め、その後タレシリーズも開発した。近年の家計調査によると1か月の調味料に対する平均支出金額は増加傾向にあり、将来的にも安定・拡大傾向にあると言える。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力タレの製造では家庭用調理器具の使用や手作業、機械の処理能力などにより、時間あたりの仕込み量が少なく、効率・生産性が低下していた。
  • 販路・情報発信震災後の催事等の出展で福島県産品の風評被害にあった経験から、福島県産を強くアピールできる商品を開発したいと考えていた。

やったこと

福島県産のフルーツを活かした「フルーツ入り焼肉のたれ」を新たに開発した。まず製造工程の見直しから始め、仕込み、攪拌、充填、打栓、殺菌のうち手作業の攪拌以外に問題があったため、タレの製造工程を改善する新しい設備を導入した。試作では5種類のフルーツ(さるなし、桃、梨、りんご、ぶどう)を原料とし、18名(男性10名、女性8名)を対象に食感、味、香り、万能性、商品力、訴求性、バランス感、地域色を5段階で評価するアンケートを実施した。

加工機タレ製造工程改善用の新しい設備

新しい製品・サービス:福島県産フルーツ入り焼肉万能タレ

事業の効果

試作品のアンケート集計では、さるなしが1位、桃が2位、梨が3位、りんごが4位、ぶどうが5位となった。フルーツ特有の食味・風味については指摘もあったが、福島県産フルーツの付加価値向上を図れるという確信を得た。製造工程の改善により、手作業や機械の処理能力による生産性の低下に対応した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    キムチ販売から始まり、タレシリーズ開発、フルーツ入り焼肉タレ開発へと製品展開の流れは読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    福島県産フルーツの風評被害経験や全国有数のフルーツ王国という点はうかがえるが、市場動向と自社の強み・弱みの分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    タレの製造工程で時間あたりの仕込み量が少なく生産性が低下していたという課題が書かれ、新設備導入で対応する流れは読み取れる。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    従業員10名の記載と、18名対象のアンケートを実施したことはうかがえるが、補助事業の遂行体制の詳細は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    福島県産フルーツの風味を活かした新感覚タレで、5種類のフルーツ試作の試食アンケート結果(1位さるなし)や市販品との差別化が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    今後は主婦層や県内外の土産店・スーパー・百貨店への展開予定と書かれ、方向性はあるが、スケジュールや課題解決方法は具体性が薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    市販の焼肉タレはりんご使用が目立つ中、桃・梨など多様なフルーツを使う点を示し、高い新規性と差別化を具体的に示している。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用3

    福島県産フルーツの風評払拭とPRという地域振興の目的が書かれ、地域経済への貢献は読み取れるが、波及効果の数値は示されていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    福島県産フルーツを活用した地域特性の活用が明確で、県内外への販路拡大を通じた地域産品の付加価値向上が具体的に書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

多様化する消費者ニーズに合わせ、福島県産フルーツを使った商品開発を進める。主婦層を中心に、市販の焼肉のタレに物足りなさを感じる人や、時短料理に活用したい人に向けて展開する。県内外の土産店、食料品スーパー、百貨店を通じて市場拡大を図る。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。