ものづくり補助金平成28年度卸売業、小売業栃木県

専用POSの導入によりプロ向け建築用金物販売で品質一番真心一番店をつくる

有限会社ダイソウ

この事例のポイント

  • 商品アイテム数が約18,000点と多く、販売管理を手作業で行っていたため作業に相当の時間がかかっていた。
  • 若井産業株式会社製の専用POSシステム「金物王8」(ソフトウェア及び専用端末、バーコードスキャナー、プリンターなど)を導入した。
  • 専用POSの導入で記載ミスや手作業によるタイムロスがなくなり、請求書の即日発行が可能になって顧客に喜ばれた。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社ダイソウ
所在地栃木県 那須塩原市
業種その他の小売業
従業員数9人
資本金300万円
設立1954年

事業の背景

当社は1954年の創業以来、建築用金物・建材の小売を60年以上続けてきた。販売先は地元の工務店、大工、左官店、建具店、設備工事業者などのプロが約9割、一般が約1割で、掛け売りの販売先は約400社ある。商品アイテム数は約18,000点にのぼり、これが強みでもあるが、業界慣行として顧客ごとや購買量ごとに割引率が異なり、工事現場ごとに請求書を作成する必要があるなど事務作業は煩雑だった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力商品アイテム数が約18,000点と多く、販売管理を手作業で行っていたため作業に相当の時間がかかっていた。
  • コスト・採算仕入先ごとに仕入値が異なるのに気づかず余計なコストが発生し、在庫切れで販売のチャンスを逃していた。
  • 人手・技能販売管理、仕入れ、在庫管理を経験と勘に頼っており、顧客ごとの購買履歴や売れ筋商品を定量的に把握できていなかった。

やったこと

若井産業株式会社製の専用POSシステム「金物王8」(ソフトウェア及び専用端末、バーコードスキャナー、プリンターなど)を導入した。汎用POSではカバーできず、プロ向けの建築用金物販売には専門ソフトが欠かせないと判断した。2017年6月に設置が完了し、約半年かけてデータの整備、マスター作成、杉札・商品マーキング、稼働前練習を行ってから本格稼働した。導入後は請求書の即日発行が可能になり、仕入先ごとに異なる仕入値を画面上ですぐ確認できるようになった。商品のABC管理も可能になり、売れ筋・死に筋商品や在庫切れの把握ができるようになった。

  • ソフト金物王8専用POSシステム・ソフトウェア
  • その他専用端末バーコードスキャナー納品伝票発行用ドットプリンター

事業の効果

専用POSの導入で記載ミスや手作業によるタイムロスがなくなり、請求書の即日発行が可能になって顧客に喜ばれた。仕入先ごとの仕入値の違いがすぐ分かるようになり、従業員に原価意識が芽生えた。商品のABC管理により売れ筋・死に筋や在庫切れを把握でき、PDCAを回せるようになった。導入から丸1年が過ぎ、蓄積したマーケティングデータを顧客ごとの提案型営業に活用していく方針である。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.9 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    これまでの取組との一貫性創業以来60年以上、建築用金物の小売に携わってきた経緯があり、専用POS導入を中長期の経営戦略に位置付けると述べている。
  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性約18,000点の商品アイテムと専門性を強みとし、プロ顧客が約9割という構成を示している。外部環境の分析は読み取れない。
  • 4
    課題の認識と解決割引率の複雑さ、問屋ごとに異なる仕入値、在庫切れなどの課題を具体的に挙げ、ABC管理とPDCAで解決に取り組むとしている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標売り上げ増への期待はうかがえるが、付加価値額や賃上げの具体的な目標値や数値は記載されていない。
経営戦略との整合性4.0
  • これまでの取組との一貫性4

    創業以来60年以上、建築用金物の小売に携わってきた経緯があり、専用POS導入を中長期の経営戦略に位置付けると述べている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    約18,000点の商品アイテムと専門性を強みとし、プロ顧客が約9割という構成を示している。外部環境の分析は読み取れない。

  • 課題の認識と解決4

    割引率の複雑さ、問屋ごとに異なる仕入値、在庫切れなどの課題を具体的に挙げ、ABC管理とPDCAで解決に取り組むとしている。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標2

    売り上げ増への期待はうかがえるが、付加価値額や賃上げの具体的な目標値や数値は記載されていない。

  • 事業を進める体制3

    設置後およそ半年かけてデータ整備、マスター作成、稼働前練習を行ったと書かれているが、担当体制や人材の記載は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    プロ向け金物販売では汎用POSでは対応できないと、専用ソフトが選ばれる理由を具体的に整理している。

  • 事業化までの道筋3

    導入から本格稼働までの段階やPDCAの開始は書かれているが、次の提案型営業の進め方や期限は示されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性2.0
  • 新しさ・高付加価値2

    専用POSは汎用品ではカバーできない専門分野とあるが、高付加価値化や高価格化を図る内容は示されていない。

公的補助の必要性2.0
  • 波及効果・雇用ー

    公開情報では判断できません。

  • 費用対効果2

    手作業の記載ミスがなくなり時間のロスがゼロになったとあるが、投資額に対する効果を示す数値は記載されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    データ分析による提案型営業への展開を述べているが、地域やサプライチェーン全体への波及は記載されていない。

政策面2.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及2

    地元の工務店や大工などを主な顧客とし、地域一番店を目指すと記載されているが、地域の成長や雇用への言及はない。

今後の展望

蓄積したデータを丹念に分析し、顧客ニーズに合わせて提案型の営業につなげていきたいと考えている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。