ものづくり補助金平成28年度製造業京都府

職人とロボットをIoTで融合! 多品種少量生産での高利益化に挑戦!

株式会社朝陽

この事例のポイント

  • 小ロットの多品種少量生産では専用金型を使えず、お客様から求められるコスト抑制が難しい。
  • ベンディングロボットを新たに1台導入し、既存のプレスブレーキとネットワーク化して、ベンダー工程全体の加工状況を管理できるようにした。
  • ロボット化とネットワーク化により、作業者の熟練度や個人差、コンディションによる生産量のばらつきがなくなった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社朝陽
所在地京都府 守口市
業種電気機械器具製造業
技術分野精密加工
従業員数150人
資本金2億円
設立1962年

事業の背景

住宅やオフィスの照明設備、宅配ボックスなどのエクステリア商品を製造・販売しており、企画・開発から製造まで自社で一貫して行っている。コストを抑えた高品質の商品はお客様から高い評価を得ている。一方で、お客様からは生産様式に関わらず効率的な生産とコスト抑制が求められている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算小ロットの多品種少量生産では専用金型を使えず、お客様から求められるコスト抑制が難しい。
  • 生産能力ベンダー曲げ加工は作業者の手作業のため加工速度や曲げ工数が増え、生産性が低い。
  • 人手・技能熟練工と一般作業者では生産量に約3割の差があり、熟練技への依存が強い。
  • 品質・精度位置ずれや材料の硬度差により寸法や角度にばらつきが生じ、職人技で補っていた。
  • 生産能力停止や故障などのトラブルをリアルタイムに把握できず、対応が遅れて次工程に影響していた。

やったこと

ベンディングロボットを新たに1台導入し、既存のプレスブレーキとネットワーク化して、ベンダー工程全体の加工状況を管理できるようにした。ロボットにはX軸方向の位置検知センサーを増設して曲げ角度測定補正機能を加え、曲げ角度は±0.1°以下、寸法誤差は0.06mm以下の加工精度を実現可能にした。カメラによるワークの形状認識機能を設け、ワークの掲載テーブルを2台にして最大4種類の異形状ワークを載せられるようにし、形状や向き、位置を検知して自動でピックアップする仕組みとした。職人技が必要な重要加工ポイントを抽出し、そのノウハウをもとにプログラミングした。新たにサーバーを設けて設備監視・分析ソフトのみを専用化し、「停止中」「待機中」「段取り中」「運転中」「アラーム」のステータス信号を受信して設備状態を監視できるようにした。

ロボットベンディングロボット
検査測定X軸方向の位置検知センサー
検査測定カメラによるワーク形状認識機能
ソフト設備監視・分析ソフト
その他サーバー

事業の効果

ロボット化とネットワーク化により、作業者の熟練度や個人差、コンディションによる生産量のばらつきがなくなった。24時間運用も可能になり日産量が格段に増加し、工程遅れによる後工程への影響もなくなった。加工精度も向上してばらつきがなくなり、手直しがほぼなくなったことで完納率も向上した。従来の加工方法より40%のコスト削減を実現し、価格競争力を得ることができた。

今後の展望

今後はベンダー以外の工程設備も含めた生産管理の一元化を進める予定である。そのためにはIT人材の採用・育成が課題となる。新製品はベンディングロボットの活用を前提に設計し、既存商品もより短時間で製造できるようプログラムを改善していく。

事業者の声

多品種少量生産の匠

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

大阪府製造業平成25年度

ねじ寸法自動計測システムの試作開発

平成25年度ものづくり補助金を活用し、人手に依存せず検査精度と生産性を向上させる「ねじ寸法自動計測システム」を試作開発した。

効果:計測面の焦点深度 2mm→5mm

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。