ものづくり補助金平成28年度製造業徳島県

鳴門産わかめのメカブ部位を活用した乾燥メカブの開発事業

株式会社マリンアルゴ

この事例のポイント

  • メカブは冷凍状態でも劣化が進むため、保存や販売期間が限定的だった。
  • 水揚げ直後の鮮度の高い鳴門産わかめのメカブ部位に、独自の温度・湿度(蒸し)設定と時間管理の加工ノウハウを適用し、食物繊維の栄養価を可能な限り維持した乾燥メカブを開発した。
  • 水揚げ直後のメカブを独自の加工で処理し、栄養価を維持した乾燥メカブの製造ラインを構築できた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社マリンアルゴ
所在地徳島県 鳴門市
業種食料品製造業
従業員数19人
資本金5,250万円
設立1983年

事業の背景

株式会社マリンアルゴは、自然食品の栄養価を摂取しやすい形に加工して提供することで売上を拡大してきた。塩蔵やカットわかめの他、免疫力の増強や腸内環境の整備に有効な食物繊維を含むメカブ部位を冷凍した商品が好調だった。一方で冷凍メカブは劣化が進み、保存や販売期間が限られていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度メカブは冷凍状態でも劣化が進むため、保存や販売期間が限定的だった。

やったこと

水揚げ直後の鮮度の高い鳴門産わかめのメカブ部位に、独自の温度・湿度(蒸し)設定と時間管理の加工ノウハウを適用し、食物繊維の栄養価を可能な限り維持した乾燥メカブを開発した。既存機械装置を改良して乾燥加工工程を効率化した。新規にX線選別機を導入して製品選別工程を効率化し、メカブ洗浄機でメカブを洗浄する工程を構築した。これにより製造ラインが構築でき、拡販に向けた各取引先向けの量産サンプル作成に着手した。

検査測定X線選別機
加工機メカブ洗浄機

新しい製品・サービス:乾燥メカブ

事業の効果

水揚げ直後のメカブを独自の加工で処理し、栄養価を維持した乾燥メカブの製造ラインを構築できた。乾燥加工と製品選別の工程が効率化された。大手食料品製造業者から引き合いがあり、食料品小売大手からは特産品用パック品の規格要請を受けている。鳴門産ワカメのブランド力強化と鳴門水域の漁場活性化への寄与も目的としている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存の冷凍メカブ販売を起点に乾燥メカブへ展開する流れは読み取れるが、経営戦略上の位置付けを示す記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    大手食料品製造業者からの引き合いや小売大手からの規格要請がうかがえるが、競争優位の根拠となる市場分析や強みの説明は書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    メカブが冷凍でも劣化し保存期間が限定的という課題が示され、乾燥品での解決が図られているが、高付加価値化の数値的な見通しはない。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    製造ラインの構築や量産サンプル作成への着手はうかがえるが、人材や事務体制について具体的な記述はない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    独自の温度・湿度と時間管理の加工ノウハウで食物繊維の栄養価を維持する点や、大手からの引き合いがあることが具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋3

    今後の取組みとして販路開拓、テストマーケティング、規格確定、量産拡販の順序が示されているが、期間や課題解決の方法は詳しくない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    乾燥メカブは他社にない独自性を目指すとされ、鳴門産ワカメのブランド強化も目的だが、市場の普及度や高価格化の数値は示されていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用3

    鳴門水域の漁場の活性化に寄与するとの目的は示されているが、波及効果や雇用創出の数字は書かれていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    X線選別機の導入や工程効率化がうかがえるが、デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献の記述は乏しい。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    鳴門産わかめという地域特産の素材を活かし、漁場活性化とブランド強化を目的とする点が具体的に示されている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

テストマーケティング調査後に規格を確定し、量産品として拡販させていく。食料品製造業者や食料品小売業者への販路開拓を進める。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。