回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社ユーシ・イレブン
成果Vカット速度 80ショット/時→800ショット/時
| 事業者名 | 株式会社ユーシ・イレブン |
|---|---|
| 所在地 | 静岡県 富士宮市 |
| 業種 | パルプ・紙・紙加工品製造業 |
| 技術分野 | デザイン,精密加工 |
| 資本金 | 1億円 |
| 設立 | 1991年 |
同社は高級ブランドの化粧品、洋酒、洋菓子、チョコレートなど高付加価値商品のパッケージを製作する紙器加工会社である。iPhoneのパッケージ登場以降、角を鋭利にする高級パッケージの需要が他の高級ブランドにも広がった。スマートフォンやウェアラブルウォッチの案件は短期間に大量オーダーが入り、すぐに無くなる変種変量生産への対応が迫られていた。取引先が生産体制を増強したことで、同社も内箱のVカットの高速化が求められていた。
抱えていた課題
やったこと
高性能な2枚刃のVカットマシンを導入し、位置決め精度を高く保つスポッター機能を用いた。2枚刃の刃具の角度を変えて設定することで、柔軟に角度を変えながら様々な形状のカットを行えるようにした。試作を繰り返し、社内でノウハウを共有した。紙の4隅の抜き加工は、4隅を裁断した紙をVカットする方式から工程を改善し、工数を短縮した。地元製紙会社等と連携し、カタログスペックの1mm未満(最薄0.3mm)の紙までVカットを行う技術を用いて、新たな形状のパッケージ開発にも取り組んだ。
| 加工機 | Vカットマシン(2枚刃、スポッター機能搭載) |
|---|
新しい製品・サービス:現在までに流通していない新たな形状のパッケージ
Vカットの生産速度が従来の10〜20倍に向上し、加工の習熟が進んでいない状態でも高速加工が可能になった。紙の4隅の抜き加工における工数が短縮され、作業効率が劇的に改善した。その結果、大量ロット・短納期の案件の受注につながった。展示商談会への出展を通じて高付加価値パッケージのニーズを掘り起こし、販路拡大にも取り組んでいる。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
高級パッケージの角を鋭利にするVカット加工に20年以上取り組んできた経緯が書かれ、過去の取組との一貫性がうかがえる。
iPhoneなど高級ブランドの需要拡大と変種変量生産への対応が背景にあるが、競争優位の定量的な裏付けは書かれていない。
熟練工依存の限界と抜き工程の手作業という課題を認識し、Vカットマシンと工程改善で解決する方針が具体的に書かれている。
1時間あたりVカットが最大80ショットから800ショット以上へ、10〜20倍の速度上昇を確認したと数値で示されている。
試作の繰り返しやノウハウの共有化は書かれるが、人材や事務処理体制の具体的な記述はない。
大量ロット・短納期の受注につながった点や展示商談会での高付加価値パッケージのニーズ掘り起こしが書かれている。
試作を繰り返し社内ノウハウを共有したとあるが、スケジュールや課題解決の段取りは具体的に書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
角を鋭利にする高級パッケージ分野で、0.3mm厚までのVカットを可能にするなど同分野で高水準の加工を行う内容が読み取れる。
地域行政や地元製紙会社との連携に触れるが、経済波及や雇用創出の規模は書かれていない。
生産速度10〜20倍と工数短縮が示されるが、補助金額に対する付加価値増加や費用対効果の数値は書かれていない。
新技術で新形状パッケージ開発に取り組むとあるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は具体的に書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
富士宮市の地元製紙会社と連携している点は地域性がうかがえるが、地域経済の牽引としての規模は書かれていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
技術の確立により、現在までに流通していない新たな形状のパッケージ開発を含め、パッケージのさらなる可能性を追求する方針である。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
既存の加工工程を検討し、工程集約と加工時間短縮を図るとともに、最小の人数で機械を長時間無人稼働させる方針を立てた。
効果:工程数 6工程→2工程
大日メタックス㈱にて、機械本体の納品前に制御ソフトと加工プログラムをインストールし、試験加工を行って検査した。
効果:製造工程数 12工程→8工程