ものづくり補助金平成29年度卸売業、小売業滋賀県

建築用石材・タイルの自動見積もりシステムとネット販売

株式会社東洋石創

この事例のポイント

  • 建設・土木業のニーズに素早く対応できる全国規模の販売体制が十分になかった。
  • 補助事業として、ASP型ネットショップシステムを開発し、夜間・休日を問わず全国どこからでも発注できる体制を整えた。
  • 全国どこからでも必要な建材を必要な日程で届けられる体制を構築し、事業者専用の登録制により卸売価格の見積をネット上で入手できるようにした。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社東洋石創
所在地滋賀県 滋賀県
業種建築材料、鉱物・金属材料等卸売業
設立1987年

事業の背景

1987年の創業以来、公共工事向けの石販売・工事施工から始まり、建材(石材・タイル・レンガなど)および雑貨・ガーデニング用品の輸入卸を営んでいる。滋賀支店、大阪営業所、神戸営業所を拠点に関西を中心に事業を展開している。『Vecchio(ベッキオ)』は業界でも早くから製品化した屋外用の滑り止め処理を施した製品で、多くの工事で使われている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術建設・土木業のニーズに素早く対応できる全国規模の販売体制が十分になかった。
  • 販路・情報発信ECの流れが本格化するなか、全国規模に事業を拡大する機会を活かしきれていなかった。

やったこと

補助事業として、ASP型ネットショップシステムを開発し、夜間・休日を問わず全国どこからでも発注できる体制を整えた。事業者専用の登録制を採用し、ネットショップ上で卸売価格の見積を入手できるようにした。施工面積に応じて必要数量を自動で計算する機能や、発送先を登録できる機能も設けた。ASP型はECプラットフォームを活用するため開発期間を短縮できたが、在庫管理システムとの連携など拡張性に課題があることがわかり、現在は主力製品に絞って運用している。

ソフトASP型ネットショップシステム

事業の効果

全国どこからでも必要な建材を必要な日程で届けられる体制を構築し、事業者専用の登録制により卸売価格の見積をネット上で入手できるようにした。施工面積に応じた自動見積や必要数量計算の機能により、事業者の発注の手間を減らした。今後はホームページのリニューアルなどで営業力を強化し、より多くの事業者の受注につなげる方針である。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    1987年創業で公共工事向け石販売からスタートし、建材輸入卸を営んできたことは読み取れるが、ネット販売を経営戦略上どう位置付けたかは薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    海外直輸入や即納体制、採掘業者・加工業者との直接連携を強みとし、EC化の流れを見て全国展開の機会を見出したと具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    全国の現場に必要な建材を必要な日程で届けられない課題を挙げ、ASP型ネットショップで全国から発注できる体制を整えたと書かれている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値向上をうたうが、目標値や数値目標は書かれておらず、実現可能性の根拠も示されていない。

  • 事業を進める体制3

    開発、施工実績、物流センターや3拠点の運営体制は書かれているが、補助事業の遂行を担う人材や事務処理体制の記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    建設・土木業者向けの卸売、常時在庫500万点以上、事業者専用の卸売価格見積など、顧客ターゲットと選ばれる理由が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    ASP型の課題として拡張性や在庫管理連携の問題を認識し、主力製品に絞って運用中と書かれているが、今後の遂行スケジュールは薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    屋外用すべり止め処理を施した海外製石材を業界でも早く製品化したと書かれているが、普及度や高付加価値化の水準を示す数値はない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    彦根キャッスルロードや京都市役所前広場に石材が使われていると書かれるが、波及効果や雇用創出の数字は示されていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献3

    ネット上の自動見積機能や必要数量計算機能で業務を効率化したと書かれるが、先端技術の活用としての具体性は薄い。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    EC化の流れに乗り全国規模に事業を拡大すると書かれ、市場の変化への対応はうかがえるが、構造転換との関連は明確でない。

  • 地域経済への波及3

    関西の3拠点を中心に事業展開し地域の公共施設にも石材が使われていると書かれ、地域との関係はうかがえる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

ホームページのリニューアルをはじめ、営業力を強化することで、より多くの事業者に建材を注文いただけるよう取り組んでいく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。