ものづくり補助金平成29年度卸売業、小売業京都府

在庫管理システムを備えた自動テープ巻機導入による生産性の向上及びコスト削減

株式会社クロッシェ

成果生産量(額) 1倍→4倍

この事例のポイント

  • パッケージングの工程は既存の包装機械ではシャーレが割れたりテープに気泡が入ったりするため、すべて手作業で行っており、1個にテープを巻くのに1分ほどかかっていた。
  • パッケージングの効率化のため、薄型シャーレ対応とネットワーク連動機能を備えた自動テープ巻機を導入した。
  • 生産量(額) 1倍→4倍。自動テープ巻機の導入で作業効率が大幅に向上し、作業人数は常時15人程度から5人に減った一方、生産量(額)は4倍ほど向上…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社クロッシェ
所在地京都府 京都市
業種飲食料品小売業
従業員数30人
資本金9,950万円
設立2012年

事業の背景

株式会社クロッシェは京都で伝統的な京あめを手造りで製造・販売し、2012年の創業以来、京都市内に3店舗を出店している。主要取引先は株式会社三越伊勢丹、株式会社阪急阪神百貨店、株式会社高島屋などである。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力パッケージングの工程は既存の包装機械ではシャーレが割れたりテープに気泡が入ったりするため、すべて手作業で行っており、1個にテープを巻くのに1分ほどかかっていた。
  • 人手・技能手作業はコツが要り作業者ごとに出来栄えが異なるため手直しも多く、ホワイトデーなどの繁忙期に十分な商品ができない状態だった。
  • 生産能力商品数は216種類で常時60種類あり、在庫管理は煩雑になっていた。
  • コスト・採算閉店後に在庫チェックを行うなど、人件費に余分なコストがかかっていた。

やったこと

パッケージングの効率化のため、薄型シャーレ対応とネットワーク連動機能を備えた自動テープ巻機を導入した。テープはシャーレを押さえつけて巻く方式で、抑える力が強いとシャーレが割れ、弱いと空回りして気泡が入るため力の調整に試行錯誤を重ねた。テープを巻いた個数を在庫管理システム(ネットワーク)へ信号で上げるようにした。在庫管理の効率化のため新たに在庫管理システムを導入し、本店と支店の商品在庫状況(レジとの連動)や製造状況、資材の在庫状況をオンラインでリアルタイムに確認できるようにした。

加工機自動テープ巻機
ソフト在庫管理システム

事業の効果

  • 生産量(額) 1倍→4倍
  • 作業人数 15人→5人

自動テープ巻機の導入で作業効率が大幅に向上し、作業人数は常時15人程度から5人に減った一方、生産量(額)は4倍ほど向上した。パッケージングの出来栄えも均一化し密閉率も向上した。在庫管理システムにより閉店後の在庫確認や作業ミスが減り、コストも削減でき、製品・部材をリアルタイムで確認できるため無駄な発注もなくなった。効率化で生まれた時間を人気の高い店舗での接客に振り向けられ、従業員のモチベーションも上がった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来の手造り京あめづくりと3店舗展開の経緯は読み取れるが、経営戦略上の位置づけは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    百貨店の主要取引先や京都ブランドを活かす方針はうかがえるが、競争優位の分析や強み・弱みの記述は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    パッケージング手作業と在庫管理の課題を明示し、自動テープ巻機とシステム導入で解決を図る内容が具体的に書かれている。

事業の実現可能性64%
  • 付加価値・賃上げの目標5

    生産量(額)は4倍ほど向上、作業人数は15人から5人へと数字で示され、目標の実現性が高いと読める。

  • 事業を進める体制3

    学生アルバイト中心の体制やマニュアル作成による育成が書かれているが、事務処理能力や体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    京あめの透明感やシャーレ容器へのこだわり、百貨店での評価など製品価値と顧客像が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    導入後の運用・育成面の改善課題と今後の店舗展開計画は書かれているが、スケジュールの詳細は少ない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    ヨーロッパのあめ技術と日本の味を融合した京あめの手造り製法など、同分野で高付加価値を図る姿勢が読み取れる。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    京都ブランドを活かした地域での店舗展開にわずかに触れるが、波及効果や雇用創出の国の関与理由は示されていない。

  • 費用対効果3

    生産量4倍・人員3分の1という効率化の数字はあるが、補助金額に対する費用対効果の記述は見当たらない。

  • イノベーションへの貢献2

    IoTの在庫管理システムやネットワーク連動に触れるが、サプライチェーン全体への貢献は書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    京都ブランドを活かし京都市内で店舗を広げる方針が示され、地域での事業展開が読み取れる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

生産能力と在庫管理精度の向上により、より多くの商品提供が可能となった。今後は販売体制を整えて積極的な事業展開を行い、4店舗目の常設店開設や全国の百貨店催事への対応、EC サイトの商品ラインアップ拡充を図る。コラボ企画などの商品開発にも取り組み、新規販路・顧客への営業活動を強化する。

  • 目標:テープ巻きは1個に1分ほどかかっていた

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。