ものづくり補助金平成29年度製造業島根県

両ひねり包装機導入による生産性向上と販路拡大のための基盤整備

株式会社來間屋生姜糖本舗

成果包装の効率 1倍→3.5倍

この事例のポイント

  • 受注が増えているが、包装は1人の専任担当者と繁忙期に手伝う従業員による手作業で、一つひとつ包むしかなかった。
  • 補助事業で両ひねり包装機(簡易包装機、両ひねり仕様)を導入し、一口サイズの生姜糖を包装する工程を自動化した。
  • 包装の効率 1倍→3.5倍。両ひねり包装機の導入により手作業だった包装が自動化され、包装の効率は3、4倍に向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社來間屋生姜糖本舗
所在地島根県 出雲市
業種食料品製造業
技術分野デザイン,デザイン,機械制御,機械制御,立体造形,立体造形
従業員数7人
資本金300万円
設立1715年

事業の背景

江戸時代初めの1715年(正徳5年)に創業し、出雲市平田町(旧平田市)で一子相伝の製法により生姜糖を作り続けてきた。木綿街道の土産品として親しまれ、出雲大社の参詣者にも買い求められてきた。個人事業として営んでいたが、2019年10月に株式会社化した。年商は6千万円で、材料費・資材費の高騰が続き、10年ぶりに商品の値上げを行った。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力受注が増えているが、包装は1人の専任担当者と繁忙期に手伝う従業員による手作業で、一つひとつ包むしかなかった。
  • 人手・技能手作業包装に人手を取られ、需要に応えきれない状態だった。
  • 生産能力需要に応えるには出西生姜の生産量を増やす必要があるが、安定した原料確保が課題だった。

やったこと

補助事業で両ひねり包装機(簡易包装機、両ひねり仕様)を導入し、一口サイズの生姜糖を包装する工程を自動化した。これまで手作業で一つひとつ包んでいた包装を機械化し、生産効率の向上を図った。導入後は3、4倍の効率化につながった。また、生姜糖の紅色を加えた3種類の商品展開や、ハート型などのギフト向け商品も手掛けている。

新しい製品・サービス:2019年6月に雲南市大東町の農家が生産したマコモを使った「まこも生姜糖」を開発した。

事業の効果

  • 包装の効率 1倍→3.5倍

両ひねり包装機の導入により手作業だった包装が自動化され、包装の効率は3、4倍に向上した。これにより受注の増大に対応できる生産体制の基盤が整った。出西生姜の生産拡大や新商品開発も進めており、今後の販路拡大と安定供給につながることが期待される。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.8 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    これまでの取組との一貫性1715年創業以来の一子相伝の生姜糖製法を継承し、両ひねり包装機導入で受注増に対応する方針が明確に述べられている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業を進める体制従業員7名で、専任担当者と繁忙期に従業員が手伝う体制がうかがえるが、補助事業の遂行体制は具体的に書かれていない。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性4

    1715年創業以来の一子相伝の生姜糖製法を継承し、両ひねり包装機導入で受注増に対応する方針が明確に述べられている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    出西生姜など地元原料の特性や商品ラインナップ拡充はうかがえるが、市場動向との比較や競争優位の分析は具体的に書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    包装が一人の担当者と繁忙期の手伝いに頼っていた課題と、包装機で3、4倍の効率化につながった点は読み取れるが、高付加価値化の計画は薄い。

事業の実現可能性2.6
  • 付加価値・賃上げの目標3

    包装作業の効率化は3、4倍と数字で示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員7名で、専任担当者と繁忙期に従業員が手伝う体制がうかがえるが、補助事業の遂行体制は具体的に書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    一口サイズ化や3種類の商品展開、ギフト向け商品など顧客ニーズへの対応が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    2、3年後に新商品を生み出す研究を進めるとあるが、遂行方法やスケジュールの詳細は書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    一子相伝の製法で独特の甘みと芳香を持つ生姜糖を扱うとあるが、分野の普及度や高価格化の水準は具体的に示されていない。

公的補助の必要性2.0
  • 波及効果・雇用2

    出西生姜の生産拡大や農家への委託生産に触れており、地域の原料生産への波及がうかがえるが、国が補助する理由までは書かれていない。

  • 費用対効果2

    包装機導入で3、4倍の効率化が示されるが、補助金投入額に対する付加価値増加の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    旧平田市の木綿街道の歴史や出西生姜など地域資源を活かしている点は読み取れるが、雇用創出や地域成長への数値的効果は書かれていない。

今後の展望

出西生姜の安定的な仕入れを目指し、地元農家に委託生産を依頼している。2、3年後の新商品開発に向けて研究を進め、年商1億円を目標に作業量と生産量のバランスを考えながら地道に伸ばす方針である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。