ものづくり補助金平成29年度製造業香川県

製粉事業における小麦粉充填システム導入による生産性及び品質の向上

木下製粉株式会社

この事例のポイント

  • 小麦粉の小型袋を口封する従来機がなく、小型袋ニーズに応えられず需要を逃していた。
  • 小麦粉の充填後に注入口を密閉する新型自動口封機と、異物混入防止のための振動篩機を導入した。
  • 小麦粉を効率的かつ衛生的に運用できるようになり、ISO22000を望ましい状態で運用できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名木下製粉株式会社
所在地香川県 坂出市
業種食料品製造業
技術分野機械制御,機械制御
従業員数27人
設立1950年

事業の背景

県内外約800店舗のうどん専門店にうどん粉を納入しているが、近年の人口減少に伴い県外への販売に注力している。うどん店の厨房の小型化、労働者の高齢化、女性スタッフの増加により店舗業務の形態が変わり、小麦粉袋の小型化ニーズが急増していた。主力は讃岐うどんに最適な専用小麦粉で、乾麺などの二次加工食品も手がけている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力小麦粉の小型袋を口封する従来機がなく、小型袋ニーズに応えられず需要を逃していた。
  • 生産能力高温多湿の夏場に篩い機の能力が低下して篩い切れない小麦粉(オーバー)が発生し、その点検作業が生産工程の時間ロスにつながっていた。
  • 品質・精度口封前の小麦粉袋の整形が不十分で、1〜3%の不良品が発生していた。
  • 品質・精度篩い工程をISO22000のCCP(重要管理点)として管理できていなかった。

やったこと

小麦粉の充填後に注入口を密閉する新型自動口封機と、異物混入防止のための振動篩機を導入した。口封機は、口封前の袋の整形を改善して1〜3%発生していた不良品をなくし、サイズの固定化を目指した。振動篩機は、夏場の篩い能力低下によるオーバーの問題と、ISO22000でCCPとして管理できない点の解決を図った。

加工機新型自動口封機
加工機振動篩機

事業の効果

小麦粉を効率的かつ衛生的に運用できるようになり、ISO22000を望ましい状態で運用できるようになった。口封不良率はほぼゼロになり、篩い効率が向上して管理も容易になった。異なるサイズの袋も口封できるため、10kg、12.5kgといった小型の袋を定番化できる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.2 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    県内外約800店舗へ納入する既存事業と小麦粉袋の小型化ニーズへの対応が関連するが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    人口減少を受けた県外販売への注力と小型袋需要の急増に触れており、外部環境は読み取れるが、自社の強みとの関係は具体性が薄い。

  • 課題の認識と解決4

    従来機では小型袋の口封ができず需要を逃していたこと、篩い機のオーバー発生が時間ロスにつながっていたことなど、課題が具体的に認識されている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    口封不良率を1〜3%からほぼゼロにする、10kg・12.5kg袋を定番化するとあるが、付加価値や賃上げの数値目標は示されていない。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    小型袋需要の急増と店舗形態の変化(厨房小型化、女性スタッフ増加)を根拠に、10kg・12.5kg袋の定番化とターゲットが示されている。

  • 事業化までの道筋3

    口封機と振動篩機の導入、新規顧客獲得と販売経路拡大という方向性は示されるが、スケジュールや遂行方法の詳細は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    乾麺やうどん粉は一般的な食品分野で、小型業務用袋への充填は同分野の中での差別化とまではうかがえるが、高付加価値化は明記されていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    地域の製粉事業者として県内外のうどん店に製品を供給する点はうかがえるが、波及効果や雇用創出への言及はない。

  • 費用対効果2

    不良率ほぼゼロ、篩い効率向上などの効果はあるが、投入額に対する付加価値増加額など費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    ISO22000やCCP管理への対応は衛生管理の改善として触れられるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は読み取れない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    香川県坂出市の製粉事業者である点はうかがえるが、地域特性を活かした雇用や成長への牽引は具体的に書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は新規顧客を獲得し、市場と販売経路を広げて売上向上を目指すとともに、他とは一線を画す業態づくりを目指す。

事業者の声

おいしく健康

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。