ものづくり補助金平成29年度製造業香川県

最新成形生産管理システム導入による、革新的製品開発・生産管理体制の構築

川崎化工株式会社

この事例のポイント

  • リーマンショック以降の新規受注増に対し、品質・納期など顧客ニーズが多様化・高度化する中で、生産・品質管理のプロセス改善が課題となっていた。
  • 最新の成形生産・在庫管理システムを導入し、これまで紙ベースで管理していた生産日報や作業状況のデータ化に取り組んだ。
  • 現場と事務所等の間でデータを送受信でき、リアルタイムで生産・在庫管理が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名川崎化工株式会社
所在地香川県 観音寺市
業種プラスチック製品製造業
技術分野情報処理,情報処理
従業員数34人
設立1986年

事業の背景

リーマンショック以降、同業他社が倒産や廃業などで減少したことで、新規顧客からの受注が増えた。近年の少子高齢化を背景に、病院や老人ホーム等の医療・介護関連向け用品の受注が激増した。主力商品はウエットティッシュ容器で、事業内容はウエットティッシュ容器、プラスチック容器製造業他である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度リーマンショック以降の新規受注増に対し、品質・納期など顧客ニーズが多様化・高度化する中で、生産・品質管理のプロセス改善が課題となっていた。
  • 生産能力少子高齢化を背景に医療・介護関連向け用品の受注が激増し、高品質・短納期・小ロット・低コスト・トレーサビリティへの対応が急務となっていた。
  • 人手・技能在庫管理が手作業に頼っており、生産日報や作業状況も紙で管理していた。
  • コスト・採算受注増加に伴い残業手当などの非効率化が進み、生産効率も悪化傾向にあった。

やったこと

最新の成形生産・在庫管理システムを導入し、これまで紙ベースで管理していた生産日報や作業状況のデータ化に取り組んだ。各現場では作業者がハンディーターミナルを用いてリアルタイムの情報を共有する体制とした。いつ、誰が、どこで、何を、どうしたという一連の作業工程を把握できる可視化(見える化)を実現した。これにより、目視確認などに要していた膨大な時間や労力を大幅に削減し、コストダウンと収益性の改善を図った。

ソフト成形生産・在庫管理システム
その他ハンディーターミナル

新しい製品・サービス:時代のニーズに合わせた高品質商品(ウエットティッシュ「介護用」など)の開発を実施した。

事業の効果

現場と事務所等の間でデータを送受信でき、リアルタイムで生産・在庫管理が可能になった。現場の稼働状況管理もシステム化され、クレーム等発生時のトレーサビリティ対応が迅速になった。高品質商品の開発を進め、新規販路開拓を目指す体制を構築できた。これらにより、生産性の向上とコスト削減が期待できる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    リーマンショック以降の受注増加と医療・介護用品の需要増は読み取れるが、経営戦略上の位置付けや過去の取組との一貫性は書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    顧客ニーズの多様化や医療・介護向け受注の激増に触れており外部環境は読めるが、自社の強み・弱みの具体的な記述は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    手作業在庫管理、残業手当の増加、生産効率悪化という課題が具体的に示され、システム導入による解決の方向も書かれている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    今後の売上及び生産性の大幅アップが予想されると述べるのみで、数値の目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    工場長の発言はあるが、補助事業を遂行する体制や人材・事務処理能力の具体的記述は見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    医療・介護向けの高品質、短納期、小ロット、トレーサビリティ対応という顧客ニーズは整理されているが、製品の選ばれる理由は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    ハンディーターミナルの導入やリアルタイム管理の進め方は書かれているが、スケジュールや中長期の検証内容は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    介護用ウエットティッシュ容器など時代のニーズに合わせた高品質商品開発に触れるが、市場の普及度や高価格化の水準は書かれていない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    医療・介護向け用品の需要増という社会的背景は示されるが、波及効果や雇用創出についての記述は薄い。

  • 費用対効果2

    残業手当の削減や作業時間の大幅削減に触れるが、補助金投入額に対する付加価値増加の数字は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献3

    リアルタイムの見える化やトレーサビリティ対応は示されるが、サプライチェーン全体への貢献は書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    香川県観音寺市の地域企業であることはわかるが、地域の特性を活かした付加価値や雇用創出の記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後の売上及び生産性の大幅アップが予想される。

事業者の声

現場と事務所等の間でデータを任意に送受信ができ、リアルタイムで生産・在庫管理が可能となりました

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。