ものづくり補助金平成30年度製造業北海道

電解水装置導入による製造ライン構築事業

有限会社マルヤマシメ本間水産

成果作業人員 5人→2人

この事例のポイント

  • 昔ながらの工場ではハード面に限界があり、鮮魚加工事業を始めるには工場の一部をクリーンルーム化する必要があった。
  • 洗剤や水道水を、電解水生成装置(ROX-60SA)により生成される酸性電解水・アルカリ性電解水に切り替えた。
  • 作業人員 5人→2人。電解水の利用により作業時間が大幅に短縮され、生産性が向上し、加工品の増産を実現した。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社マルヤマシメ本間水産
所在地北海道 白老町
業種食料品製造業
技術分野製造環境,表面処理,材料製造プロセス
資本金300万円
設立2003年

事業の背景

経営者は4代目で、昭和53年から水産加工品製造を続けてきた。加工賃収入の売上げ構成比が高く、価格も下落傾向にあったため、鮮魚加工(生食用)事業を新たに始めることを決めた。自社オリジナル製品は多くなかった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力昔ながらの工場ではハード面に限界があり、鮮魚加工事業を始めるには工場の一部をクリーンルーム化する必要があった。
  • 品質・精度衛生基準をクリアするため、床・作業台・まな板・包丁の殺菌洗浄や鮮魚のヌメリ取りに多くの時間と人員が必要だった。
  • コスト・採算加工賃収入の売上げ構成比が高く、価格が下落傾向にあった。

やったこと

洗剤や水道水を、電解水生成装置(ROX-60SA)により生成される酸性電解水・アルカリ性電解水に切り替えた。酸性電解水は黄色の蛇口、アルカリ性電解水は青色の蛇口から出る。床・作業台・まな板・包丁の殺菌洗浄や鮮魚のヌメリ取りなどの洗浄・清掃・殺菌工程で使用した。洗浄・清掃・殺菌の工程に新しい設備を導入し、製造ラインの再構築を図った。

その他電解水生成装置(ROX-60SA)

新しい製品・サービス:生食用の鮮魚加工事業および、味付け済の昆布巻きなどの自社オリジナル加工品。

事業の効果

  • 作業人員 5人→2人

電解水の利用により作業時間が大幅に短縮され、生産性が向上し、加工品の増産を実現した。より高水準な衛生管理と作業効率化を同時に達成した。従業員の衛生管理意識も向上した。食品加工のみから生食用鮮魚加工技術を含む商品開発が可能になり、東京・京都の料亭ミシュラン三ッ星店などへ商品を供給するようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    加工賃収入の価格下落を背景に鮮魚加工へ進出したと書かれており、事業転換の理由は読めるが過去の取組との連続性は示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    加熱用加工の価格下落や料亭への商品供給など市場動向と自社の商品開発力は触れられているが、競争優位の根拠が数字で示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    課題として衛生管理と時間・人員負担を挙げ、電解水生成装置で解決する方針が具体的に書かれている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    作業に5人必要だった工程が2人で可能になったと人数で示され、生産性向上の効果が具体的に読み取れる。

  • 事業を進める体制2

    従業員の衛生管理意識向上や室蘭信用金庫の支援はうかがえるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の記述は見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    東京・京都の料亭ミシュラン三ッ星店への供給という選ばれる実績はあるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは整理されていない。

  • 事業化までの道筋3

    電解水装置の導入とクリーンルーム化という方針は読めるが、スケジュールや中長期の検証内容は書かれていない。

  • 財務と資金の調達2

    導入にコストがかかったことと信用金庫の資金面のバックアップはうかがえるが、財務状況や調達見込みの数値は書かれていない。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    電解水による殺菌洗浄の利用は書かれているが、鮮魚加工の普及度や高価格化の水準を示す記述はわずかにうかがえる程度。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    地域の水資源を活かした水産加工という背景は書かれているが、波及効果や雇用創出を国が補助する理由としては示されていない。

  • 費用対効果3

    作業時間の大幅短縮や増産が書かれているが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    電解水生成装置の導入は書かれているが、先端デジタル技術や地域サプライチェーンへの貢献は読み取れない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    虎杖浜の水資源を活かした水産加工と地域での継続的な事業という点は読めるが、雇用や地域成長への寄与は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

事業者の声

鮮魚加工事業を実現するためには高度な衛生管理というハードルがありましたが、ホシザキ北海道さんが推奨する電解水生成装置を導入すれば問題解決の道はあると思っていました。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。