ものづくり補助金平成30年度情報通信業神奈川県

ドローンによる農薬散布の自動化と収量増大のためのデータ解析力の強化

株式会社コヤワタオフィス

この事例のポイント

  • 大手通信企業からのIT関連業務請負に依存しており、ドローンの業務活用を新たな事業とする必要があった。
  • ドローンを導入し、協力農業者の圃場にて農薬散布を行った。
  • ドローンによる農薬散布と関連サービスを拡充し、事業領域を広げた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社コヤワタオフィス
所在地神奈川県
業種情報サービス業

事業の背景

当社は大手通信企業からIT関連の業務請負を行っていた。ドローンの業務活用が広がり、当初は空撮を新たな事業にできないかと考えたが、競合が多く断念した。農水省は2022年までにドローンによる農薬散布を100万haに拡大する目標を掲げており、スマート農業分野は市場が拡大すると考えた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術大手通信企業からのIT関連業務請負に依存しており、ドローンの業務活用を新たな事業とする必要があった。
  • 人手・技能空撮を新たな事業にできないかと検討したが、競合が多く断念した。

やったこと

ドローンを導入し、協力農業者の圃場にて農薬散布を行った。効率的な散布をするためのプログラムを作成し、自動航行を行った。補助事業によって自動航行とマニュアル操作それぞれの利点を確認し、対象とする土地の形状によって使い分けられることを確認した。

その他ドローン

新しい製品・サービス:ドローンによる農薬散布と、機体販売、メンテナンス、オペレーター講習などの関連サービス

事業の効果

ドローンによる農薬散布と関連サービスを拡充し、事業領域を広げた。事業を通じて人的なネットワークを広げ、強みを強化している。少人数ながら新たな事業の柱を築いている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    システムエンジニアの独立と大手通信会社からの業務請負を経て、ドローン関連サービスを拡充している流れは読み取れる。ただし経営戦略上の位置付けは具体的に示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    農水省が掲げる2022年までに農薬散布100万haへの拡大目標を事業機会と捉えたと書かれている。一方、空撮は競合が多く断念したとあり、自社の強みとの関係は具体性が薄い。

  • 課題の認識と解決3

    空撮を断念した経緯は課題認識としてうかがえる。ただし、高付加価値化や成長につながる具体的な事業計画の数値や内容は示されていない。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    100万haは国の目標であり、自社の付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。実現可能性を判断できる数値はわずかにうかがえる程度である。

  • 事業を進める体制3

    少人数で運営しつつ、人的ネットワークを広げて強みを強化していると書かれている。補助事業を遂行する人材や事務体制の具体的な内容は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    協力農業者の圃場で散布を行い、土地の形状によって自動航行とマニュアル操作を使い分ける点が書かれている。顧客ターゲットの明確化や選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    補助事業で自動航行とマニュアル操作の利点を確認したとあるが、中長期の課題検証や遂行スケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    農薬散布用ドローンは市場拡大が見込まれる分野として示されているが、普及度や高水準の高付加価値化の具体的な根拠は書かれていない。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用3

    農水省が目指すドローンによる農薬散布の拡大という政策目標に沿う事業として書かれている。経済波及効果や雇用創出の具体的な記載はない。

  • 費用対効果2

    効率的な散布のためのプログラムを作成したと書かれているが、補助金投入額に対する付加価値増加や生産性向上の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献4

    ドローンによる農薬散布に自動航行とマニュアル操作を使い分け、散布効率化のプログラムを開発した具体的な技術活用が書かれている。

政策面50%
  • 成長分野への進出3

    スマート農業分野は市場が拡大すると考えたと書かれており、成長分野への進出という方向性は読み取れる。構造転換への具体的な効果は薄い。

  • 地域経済への波及2

    協力農業者の圃場で散布を行ったと書かれているが、地域の特性を活かした付加価値創出や雇用への効果は具体的に書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。