回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
有限会社お茶の赤星園
成果ロス率 25%→10%
| 事業者名 | 有限会社お茶の赤星園 |
|---|---|
| 所在地 | 山口県 下関市 |
| 業種 | 食料品製造業 |
| 技術分野 | 製造環境,機械制御 |
| 従業員数 | 34人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1988年 |
お茶の小売業として創業し、1995年に和菓子製造業に進出して串団子を製造・販売していた。2003年に医療向け和菓子(栄養機能食品)を開発し、医療機関を中心に売上を伸ばした。納入先からは行事用や季節の和菓子の開発・増産が求められるようになったが、蒸しまんじゅうなどの加熱和菓子は機械化されている一方、練りきりなどの非加熱和菓子は手作業に頼っていた。
抱えていた課題
やったこと
老朽化に伴い、最新式の自動包餡機を導入した。自動成型機は自動包餡機と直結でき、操作性がよく型の取り替えも容易なものを導入した。包餡機を分解して洗浄機にセットすれば自動で洗浄できる包餡機洗浄装置を導入した。機械化により手作業では困難だった繊細なデザインも再現できるようにした。補助事業完了後にはセットパンナー(自動トレイ配列機)を導入し、生地玉を自動で配列して次の成形工程に送れるようにした。装飾など製品の出来映えに影響する手作業は残し、生産効率を高めた。
1時間あたりの生産能力が600個から2,000個に大幅に増えた。機械化により繊細なデザインも再現でき、ロス率は25%から10%に改善した。成形加工の人員を削減でき、製造コストの大幅な削減につながった。削減した人員は他の製造ラインや新商品の開発・デザインなどに配置転換し、製造時間の短縮により衛生面のメリットも生まれた。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
1995年の和菓子進出、2003年の栄養機能食品開発と取組の連続性は読めるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。
医療機関での売上増と納入先からの増産要請という外部環境が書かれ、強みは栄養機能食品の開発にうかがえるが、競争優位の説明は薄い。
手作業の非加熱和菓子が能力・コスト・生産性の課題と明示され、自動包餡機や成形機の導入で解決する構成になっている。
1時間あたり最大600個が2,000個に、成形人員25人が5人程度に、ロス率25%から10%と数字で目標と効果が示されている。
機械ごとに担当者を配置し責任と権限を明確化したと書かれるが、人材育成や事務処理体制の具体は薄い。
医療向け栄養機能食品と行事用和菓子の需要は書かれるが、選ばれる理由や顧客ターゲットの整理は十分ではない。
セットパンナー導入など後続の計画や海外展開の方向性は書かれるが、スケジュールや課題解決方法は具体的ではない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
非加熱和菓子の機械化により繊細なデザインも再現可能になったとあるが、市場での普及度や高価格化の裏付けは薄い。
医療向け栄養機能食品の開発や雇用・人員の配置転換にわずかに触れるが、国が補助する積極的理由は書かれていない。
投資に対し能力が3倍超、人員が25人から5人程度に減り、製造コスト削減につながったと効果が数字で示されている。
公開情報では判断できません。
公開情報では判断できません。
下関市の企業で地域の和菓子製造を続けるとあるが、地域特性を活かした雇用創出や成長牽引の記述は少ない。
医療向け需要の増加による売上増は一時的と見られ、人口減少により将来の売上減少が懸念される。今後は貿易会社を通じて富裕層向けの海外展開を進めたいと考えており、そのために新しい工場を建てて増産できる体制を整えたいとしている。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
大日メタックス㈱にて、機械本体の納品前に制御ソフトと加工プログラムをインストールし、試験加工を行って検査した。
効果:製造工程数 12工程→8工程
大型製品の加工に対応するため、マシニングセンタを導入した。