ものづくり補助金平成24年度徳島県

帯鋸寸法の多様化に対応した制御付歪み取り機の開発による帯鋸再生事業

徳島製材団地協同組合

成果使用期間の延長(約2年)

この事例のポイント

  • 再研削と形状修復のために持ち込まれる損耗した帯鋸は多品種に及び、現有の目立て帯鋸歪み取り機では対応できなくなった。
  • 広範囲な寸法に対応する制御付歪み取り機を開発した。
  • 使用期間の延長(約2年)。試作した制御付歪み取り機で帯鋸の水平加工を施すことにより直進力を増大させ、使用期間の延長(約2年)と腰入れ向上の基礎を…

事業者のプロフィール

事業者名徳島製材団地協同組合
所在地徳島県 徳島市
業種林業
技術分野冷凍空調
従業員数7人
資本金9,791万円
設立1969年

事業の背景

組合は製材業者向けに帯鋸目立てや歪み取りを行っており、帯鋸の多品種化により現有機械では対応できなくなっていた。国産材から米材、ロシア材、南洋材まで切削対象の原木が多品種に及び、帯鋸の寸法・形状・腰入れを変えて対応する必要がある。今後増加が見込まれる木材需要に伴い、帯鋸再生事業の拡大が求められている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力再研削と形状修復のために持ち込まれる損耗した帯鋸は多品種に及び、現有の目立て帯鋸歪み取り機では対応できなくなった。
  • 生産能力切断時の熱で帯部に面外変位が生じると切断作業が不可能になり、帯鋸の寿命において歪み取りや腰入れは極めて重要である。

やったこと

広範囲な寸法に対応する制御付歪み取り機を開発した。帯鋸親板の歪み取りと腰入れはローラー成形で行い、タッチパネル方式を採用し、機械の動きをできる限り自動化した。帯板は焼き入れ後に焼き戻しを行い最適の硬度と靱性で仕上げられていることを把握した。試作では3種類の帯鋸サンプルをメーカーに送り、シミュレーションテストを実施して不具合点を見つけ改善・改良を進めた。

加工機制御付歪み取り機

新しい製品・サービス:帯鋸寸法の多様化に対応した制御付歪み取り機

事業の効果

  • 使用期間の延長(約2年)
  • 帯鋸寸法センサーにより最大 3/100(0.03㎜)まで補正できれば

試作した制御付歪み取り機で帯鋸の水平加工を施すことにより直進力を増大させ、使用期間の延長(約2年)と腰入れ向上の基礎を確立した。広範囲な帯鋸寸法(鋸幅125〜200mm、鋸間隔26〜38mm、鋸長6000〜13000mm)に対応でき、自動化により人的負担の軽減が見込まれる。加工速度や生産能力、帯板の加工品質で優位に立ち競争力が生まれ、周辺企業や目立て歪み取り分野での市場展開も期待できる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存の帯鋸目立・歪み取り事業を拡大する内容で、従来の事業との一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明確に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    多品種の帯鋸や木材需要増加に触れるが、競争優位の根拠となる市場データや自社の強み・弱みの具体的記述は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    現有機械が多品種に対応できない課題は明示されているが、高付加価値化や成長に直結する計画としての具体性は薄い。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、加工速度や生産能力の向上が示唆される程度にとどまる。

  • 事業を進める体制3

    従業員7人の体制や国家技能士による審査への言及はあるが、補助事業の遂行体制としての具体的な記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    帯鋸の寸法範囲(鋸幅125〜200mm、鋸長6000〜13000mm)や精度0.03mmなど数値で製品の特徴と対象顧客が示されている。

  • 事業化までの道筋4

    試作機の開発、テスト、改善の流れと、既存・新規など3つの市場での事業化予定が示されている。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    帯鋸の歪み取り機は一般的な分野ではないが、普及度や高水準化の位置付けを裏付ける記述は少ない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    県産木材需要拡大への寄与や周辺企業への好影響が述べられているが、経済波及効果の数値的根拠はない。

  • 費用対効果2

    使用期間の延長(約2年)が示されるものの、補助金投入額に対する費用対効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献3

    制御付歪み取り機の自動化や寸法センサーによる補正が記載されるが、デジタル技術の先端性や業界への波及は具体的でない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    徳島県の木材団地組合による県産木材の再生事業として地域性はうかがえるが、雇用創出や成長への具体的な数値は示されていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後の増税を控え安定した生産活動の環境を整えるため県内での存在感を高め、メーカー・県内機械店と連携して販路拡大に努める。既存企業・取引のない企業・取引のない新規分野の3つの市場で事業化を予定している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。