ものづくり補助金平成24年度香川県

大手企業に企画を採用された経験を持つ、糸から編み上げるレッグウェアメーカー

香川シームレス株式会社

この事例のポイント

  • 編み機の調整がネジを回すアナログ式だったため、新しい製品を作る際に手間がかかっていた。
  • 補助事業では、編み方などを簡単に調整できるコンピュータ制御の靴下編機を導入した。
  • コンピュータ制御の編機の導入により、新しい製品を作る際のアナログ的な手間がなくなった。

事業者のプロフィール

事業者名香川シームレス株式会社
所在地香川県 丸亀市
業種繊維・衣服等卸売業
技術分野高機能化学合成
従業員数238人
資本金6,000万円
設立1965年

事業の背景

レッグウェアの製造・販売を行い、売上の約7割はOEM生産、約3割は自社企画の製品である。製造の8〜9割は後染めの手法を用いている。レッグウェア業界は成熟産業で、各社の製品が似通いやすい一方、海外製の安い製品が増えて競争が強まっている。近年はインバウンドの流れで海外との取引も増えている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術編み機の調整がネジを回すアナログ式だったため、新しい製品を作る際に手間がかかっていた。
  • 生産能力試作もアナログ的な作業を経る必要があり、生産の効率が低かった。

やったこと

補助事業では、編み方などを簡単に調整できるコンピュータ制御の靴下編機を導入した。データを入力すれば新しい製品を作れるようになり、アナログ的な手間がなくなった。作業時間が短縮され、生産効率がかなり上がった。試作もこの機械で効率的に行えるようになった。現在はこの機械を使い、特殊な素材を用いたアームカバーの研究・開発を進めている。

加工機靴下編機

新しい製品・サービス:「クールセンサー」という涼感のある素材を使用し、快適に着用できるアームカバー(研究・開発中)

事業の効果

コンピュータ制御の編機の導入により、新しい製品を作る際のアナログ的な手間がなくなった。作業時間が短縮され、生産効率がかなり上がったとされている。試作も効率的に行えるようになり、新製品の開発がしやすくなった。今後は機械を活用した付加価値の高い製品の開発を進める。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    OEM7割・自社製品3割で一貫生産を続けてきたことや、アイデア商品の開発を重ねている点は読み取れるが、補助事業が経営戦略上どう位置づけられるかは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    「何でもこなせる」強みや100円ショップから百貨店までの流通経路、インバウンド需要の高まりは書かれているが、市場データに基づく競争優位の裏付けは薄い。

  • 課題の認識と解決2

    海外製の安い製品が増えている課題認識はあるが、補助事業でどの数値を改善するかの計画は書かれていない。

事業の実現可能性36%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    社内に試作や開発を担う体制がある様子はうかがえるが、人材や事務処理能力の具体的な記載はない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    膝丈ストッキングの需要や、足が細く見えるなど他社にない製品を作る方針は書かれているが、顧客ターゲットの数字による裏付けはない。

  • 事業化までの道筋2

    アームカバーの研究開発を進めている点はあるが、スケジュールや課題解決の方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    「クールセンサー」素材を使った涼感アームカバーや、他社がやっていない製品作りに取り組む点は書かれているが、市場シェアや価格水準の数字はない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    大手企業のOEM採用や日本製品の価値向上に触れるが、波及効果や雇用創出など国が補助する理由は書かれていない。

  • 費用対効果3

    編み機導入で作業時間が短縮され生産効率がかなり上がったとあるが、補助金額に対する付加価値の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    コンピュータ制御の編み機でデータ入力により試作を効率化した点はあるが、サプライチェーン全体への貢献は書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    香川県丸亀市の拠点で一貫生産を行うことは書かれているが、地域の雇用や経済成長への波及は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

海外のニーズを捉えてグローバルに展開し、海外での評価を足がかりに国内でも多くの顧客に手に取ってもらいたいとしている。アイデア商品でニーズを生み出すことも目指している。

事業者の声

何でもこなせる

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。