高性能製袋機導入による生産性向上及び製造ロス削減計画の実現

北海道の従業員20人の製造業が、ものづくり補助金で高性能製袋機を導入し、生産性向上と製造ロス削減を目指した採択事例です。

協和化工株式会社

成果生産能力・スピード(枚数ベース) 1倍→1.5倍

この事例のポイント

  • クライアントからの要望が細分化し、既存の製袋機械の製造能力では受注に対応しきれなかった。
  • 多品種少量への対応力を高め、作業の効率化と高品質化を可能にする体制を整えるため、トタニ技研製の最新の製袋機を導入しました。
  • 生産能力・スピード(枚数ベース) 1倍→1.5倍。新機の導入により、全体の生産能力・スピードは枚数ベースで約1.5倍に増加しました。

事業者のプロフィール

事業者名協和化工株式会社
所在地北海道 石狩市
業種プラスチック製品製造業(別掲を除く)
技術分野精密加工
従業員数20人
資本金1,000万円
設立1987年

事業の背景

同社は野菜・果物の包装袋や切り花・花束をラッピングするフィルムを印刷・製造しており、主要納品先は道内各農協や専門商社の大丸などで、北海道全域から東北地方を中心に販売しています。企画提案からデザイン、印刷、ラミネート、製袋まで自社で手掛けることが最大の強みです。

一方で、顧客ニーズの細分化が進み、既存設備では多品種少量への対応に限界がありました。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力クライアントからの要望が細分化し、既存の製袋機械の製造能力では受注に対応しきれなかった。
  • 新製品・新技術新たな製品の要請はあったものの、着手する余力がなかった。

やったこと

多品種少量への対応力を高め、作業の効率化と高品質化を可能にする体制を整えるため、トタニ技研製の最新の製袋機を導入しました。機種の選定では製造コストや使いやすさを重視し、既存の設備・機械との組み合わせで新しい発想の包装を生み出せるかを慎重に検討しました。

導入後は、従来機の経年劣化による品質ムラが解消され、シワなどで廃棄される不良品(製造ロス)も大幅に減りました。製造条件がデジタル化されたことで、熟練者の経験や勘に頼らず誰でも設定・調整や操作ができるようになりました。

補助金で入れた設備

経費の区分は「機械装置・システム構築費」です。

事業の効果

  • 生産能力・スピード(枚数ベース) 1倍→1.5倍

新機の導入により、全体の生産能力・スピードは枚数ベースで約1.5倍に増加しました。従来機の品質ムラが解消され、不良品による製造ロスも大幅に削減されました。

多種多様な形態の袋デザインの生産が可能になり、製造物変更時のセット替えも瞬時に行えるようになりました。デジタル化により誰でも容易に製袋機を操作できるようになったことも大きな効果です。

出た効果の種類(押すと同じ効果の事例へ)

審査の観点ごとの評価

新事業進出・ものづくり補助金

観点の平均3.3 / 514観点のうち13観点で評価

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性道内に同規模で特殊袋・フィルムを製造できる事業者は他になく、企画から製袋まで自社一貫の強みを活かしている点が明確。
  • 4
    課題の認識と解決製造能力は枚数ベースで約1.5倍、品質ムラと製造ロスの削減を課題解決として計画し、新市場開拓につなげる見通しを示している。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け青果や花の種類ごとに空気孔や鮮度保持加工などを提案し、企画段階から顧客と検討する点で顧客ターゲットとニーズへの対応が明確。

もう一歩だった観点

  • 2
    費用対効果生産能力1.5倍と製造ロス削減は示されているが、補助金額に対する付加価値増加や費用対効果の数値は記載がない。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性3

    既存の製袋機では能力不足という課題を認識し、製袋機の最新機導入で補う計画で、事業の流れとの一貫性が読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    道内に同規模で特殊袋・フィルムを製造できる事業者は他になく、企画から製袋まで自社一貫の強みを活かしている点が明確。

  • 課題の認識と解決4

    製造能力は枚数ベースで約1.5倍、品質ムラと製造ロスの削減を課題解決として計画し、新市場開拓につなげる見通しを示している。

事業の実現可能性3.2
  • 付加価値・賃上げの目標3

    生産能力が約1.5倍に増加する見込みが示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は記載がなく、実現可能性の根拠は限定的。

  • 事業を進める体制3

    従業員20人の体制で10台の機械を運用して1日約40万枚を製造している実績があり、設定のデジタル化で誰でも操作できる体制も示している。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    青果や花の種類ごとに空気孔や鮮度保持加工などを提案し、企画段階から顧客と検討する点で顧客ターゲットとニーズへの対応が明確。

  • 事業化までの道筋3

    新機導入による新市場開拓の見通しは述べられているが、スケジュールや中長期の課題解決の具体的な方法までは記載が薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    ブラビア印刷など特殊技術を使った野菜・果物包装を手掛け、道内に同等規模の事業者がいない高付加価値・高機能な包装を提供している。

公的補助の必要性2.7
  • 波及効果・雇用3

    野菜・果物の廃棄削減や環境配慮の包装を通じて社会貢献する方針が示され、地域の食品流通への波及が読み取れる。

  • 費用対効果2

    生産能力1.5倍と製造ロス削減は示されているが、補助金額に対する付加価値増加や費用対効果の数値は記載がない。

  • イノベーションへの貢献3

    製袋条件のデジタル化で熟練者に頼らず誰でも操作でき、ニーズに応じた包装を提供する点は地域のサプライチェーンに貢献し得る。

政策面4.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及4

    石狩市の企業が北海道の青果・花の農協へ納品し、東北地方まで販売する地域産品向けの高付加価値包装を手掛けている。

今後の展望

時代や社会のニーズに合わせた多様な製品の受注が実現し、新たな市場を開拓できる見通しが立ちました。

事業者の声

青果物の包装で一番大切なのは、その野菜や果物に適した包装を選ぶことです

青果物によって、呼吸をよくする・あまりしない、乾燥しやすい・しにくい、蒸れやすい・にくいなど特徴はさまざまです。それぞれの特徴にあわせて、小さな空気孔があるものやないもの、特別な鮮度保持加工を施したものなど、どんなパッケージにするか考えていきます。新たなプロダクトを企画段階からお客さまと一緒に検討し、商品展開と発展もサポートしています

公式の事例集より(原文のまま)

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出典・注記
  • 出典:公式の事例集(令和元年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文からAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 審査の観点:公募要領 p.44(審査項目)
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。