グローバルビジネス対応高品質有機抹茶生産管理システムの構築

静岡県の製造業の会社が、ものづくり補助金で有機抹茶の生産管理システムを導入し、データを一元管理できるようにした事例です。

静岡オーガニック抹茶株式会社

この事例のポイント

  • 同社では、残留農薬分析、細菌数管理、有機栽培データ管理、在庫管理、圃場管理・トレーサビリティ、国際認証、お茶の色/味の解析データ、工場の衛生管理といった多くのデータ管理体制が確立されておらず、その優位性を発揮することができなかった。
  • 複数のExcelファイルで別々に管理されていた残留農薬分析、細菌数管理、有機栽培データ管理、在庫管理、圃場管理・トレーサビリティ、国際認証、お茶の色/味の解析データ、工場の衛生管…
  • 全てのデータをリアルタイムに把握できるようになり、安定した茶葉の生産が実現しました。

事業者のプロフィール

事業者名静岡オーガニック抹茶株式会社
所在地静岡県 川根本町
業種飲料・たばこ・飼料製造業
技術分野情報処理,バイオ
資本金2.5億円
設立2018年

事業の背景

静岡オーガニック抹茶株式会社は、お茶の輸出拡大に取り組む複数の茶商と有機栽培茶を生産する複数の農家組織の共同出資により平成30年に設立されました。世界的にオーガニック食品の機能性や衛生管理への意識が高まっており、同社にとって抹茶の効能や日本特有の食文化を世界に発信する好機となっています。

海外展開を進めていましたが、データ管理が一元化されていなかったため、受注拡大に向けた生産体制に不安を抱えていました。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力同社では、残留農薬分析、細菌数管理、有機栽培データ管理、在庫管理、圃場管理・トレーサビリティ、国際認証、お茶の色/味の解析データ、工場の衛生管理といった多くのデータ管理体制が確立されておらず、その優位性を発揮することができなかった。
  • 人手・技能データ管理関係の業務が一元化されておらず、特定の職員にかかる負担が大きくなり、製造・出荷指示等のミスが生じるなど、受注拡大に向けて生産体制に不安を抱えていた。
  • 品質・精度複数のExcelファイルで別々に管理され、一人の従業員が管理していたため、農薬検査、出荷等の多くの業務でエラーが生じやすい状況になっていた。

やったこと

複数のExcelファイルで別々に管理されていた残留農薬分析、細菌数管理、有機栽培データ管理、在庫管理、圃場管理・トレーサビリティ、国際認証、お茶の色/味の解析データ、工場の衛生管理などのデータを、一元管理できる新たな生産管理システムを導入しました。これにより茶の生産から販売までのデータを単一のシステムで管理できるようになりました。

データ管理の効率化と生産計画の実現性の向上を目指しました。

新しい製品・サービス:川根本町産の有機茶による純粋なオーガニック抹茶

補助金で入れた設備

経費の区分は「機械装置・システム構築費」です。

事業の効果

全てのデータをリアルタイムに把握できるようになり、安定した茶葉の生産が実現しました。商品に対する信頼性が増し、事務作業員の負担が軽減しました。

有機栽培に実績のある農家からの有機茶を安定的かつ継続的に購入する体制を確立し、客先の要望にも応えられる純粋なオーガニック抹茶の新商品開発に成功しました。現在はコロナ禍でも安定して製品需要が伸び続けており、新たな事業拡大も見込んでいます。

出た効果の種類(押すと同じ効果の事例へ)

審査の観点ごとの評価

新事業進出・ものづくり補助金

観点の平均3.1 / 514観点のうち13観点で評価

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性海外で有機需要が増加する中、川根本町産有機茶による純粋なオーガニック抹茶を新商品化し、客先要望に応えられる強みを示している。
  • 4
    課題の認識と解決Excel分散管理や特定職員への負担集中による製造・出荷ミスという課題を認識し、システム導入で一元管理する実効性の高い対応を示す。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け海外顧客の要望と品質保持が明確なニーズとして示され、純粋なオーガニック抹茶という選ばれる理由も整理されている。

もう一歩だった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標効率化や実現性向上を目指すとあるが、付加価値額や賃上げの具体的な目標値の記載がなく、弱い。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性3

    設立時から有機茶・抹茶の事業を営み、データ管理の一元化を海外展開の延長として位置付けており、事業の一貫性が読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    海外で有機需要が増加する中、川根本町産有機茶による純粋なオーガニック抹茶を新商品化し、客先要望に応えられる強みを示している。

  • 課題の認識と解決4

    Excel分散管理や特定職員への負担集中による製造・出荷ミスという課題を認識し、システム導入で一元管理する実効性の高い対応を示す。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標2

    効率化や実現性向上を目指すとあるが、付加価値額や賃上げの具体的な目標値の記載がなく、弱い。

  • 事業を進める体制3

    代表取締役が事業を牽引し、複数の茶商・農家組織が共同出資して設立された体制が示されている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    海外顧客の要望と品質保持が明確なニーズとして示され、純粋なオーガニック抹茶という選ばれる理由も整理されている。

  • 事業化までの道筋2

    システム導入後の具体的スケジュールや中長期の検証内容は記載されず、遂行方法の詳細が薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    オーガニック抹茶は海外需要が増加する分野で、データ分析に裏付けされた高付加価値商品として位置付けられている。

公的補助の必要性3.0
  • 波及効果・雇用3

    地域経済牽引事業計画に認定され、川根本町産茶葉の地場産業確立に寄与する点で地域波及効果が読み取れる。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献3

    生産から販売までのデータを一元管理するシステムを導入し、地域の有機茶農家との安定的な取引体制を構築している。

政策面3.0
  • 成長分野への進出2

    海外需要増加を背景に輸出拡大を図る点は触れているが、日本経済の構造転換に資する記述としては弱い。

  • 地域経済への波及4

    川根本町の茶産地を活かし、地域経済牽引事業計画に認定されるなど、地域の経済成長を牽引する姿が示されている。

今後の展望

新たな事業拡大も見込んでいるという。

事業者の声

グローバルに展開するオーガニック抹茶の産地を形成し、地場産業として確立する責務がある

公式の事例集より(原文のまま)

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出典・注記
  • 出典:公式の事例集(令和元年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 審査の観点:公募要領 p.44(審査項目)
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。