不純物除去プロセスの高度化による高品質化および生産性向上の実現

滋賀県の製造業者が、ものづくり補助金で不純物除去プロセスを高度化し、陶土の高品質化と生産性向上を目指した採択事例です。

株式会社精土

この事例のポイント

  • 陶磁器用原土の品質が劣化傾向になってきました。
  • 補助事業では、不純物除去プロセスの高度化に取り組みました。
  • 本補助事業は、不純物除去プロセスの高度化により、陶土の高品質化と生産性向上の実現を目指すものです。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社精土
所在地滋賀県
業種窯業・土石製品製造業
技術分野材料製造プロセス

事業の背景

当社は「信楽陶の土」をトレードマークに、創業から年以上にわたって陶磁器用粘土を製造販売しています。品揃えの豊富さと安定品質を目指して、60種類の陶土を製造しています。

当社から分社化した釉薬製造会社とグループ連携し、総合陶芸用品の製造販売体制を確立しています。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度陶磁器用原土の品質が劣化傾向になってきました。
  • 生産能力脱鉄処理設備(磁選・選鉱)をさらに増設することが必要になってきました。
  • 生産能力従来からの処理水循環再生式では脱鉄の効果が発揮しにくいです。
  • 品質・精度排泥水の上水を循環水として再使用していたため、不純物が循環水に戻っていました。

やったこと

補助事業では、不純物除去プロセスの高度化に取り組みました。工程は、脱鉄機で鉄粉を徹底除去し、脱水プレスで水分を除去し、基本土を調合して製品化する流れです。

原土精製・脱鉄処理後の排泥水の扱いも対象として見直しました。

補助金で入れた設備

経費の区分は「機械装置・システム構築費」です。

事業の効果

本補助事業は、不純物除去プロセスの高度化により、陶土の高品質化と生産性向上の実現を目指すものです。脱鉄と脱水の工程を強化することで、循環水への不純物の持ち込みを抑え、製品の品質を安定させることが期待されます。

数値による効果の記載は本文に見当たりません。

出た効果の種類(押すと同じ効果の事例へ)

審査の観点ごとの評価

新事業進出・ものづくり補助金

観点の平均2.8 / 514観点のうち12観点で評価

この事例が強かった観点

  • 4
    これまでの取組との一貫性創業から数十年(年数は一部不明瞭)の陶土製造販売の実績があり、既存の原土精製・脱鉄処理の延長に設備増強を位置付けている。
  • 4
    課題の認識と解決原土の品質劣化という課題を認識し、循環水に不純物が戻る原因を特定して脱鉄設備の増設で解決する計画になっている。

もう一歩だった観点

  • 2
    事業化までの道筋脱鉄設備の増設と循環水方式の見直しに触れているが、スケジュールや遂行方法の詳細は読み取れない。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性4

    創業から数十年(年数は一部不明瞭)の陶土製造販売の実績があり、既存の原土精製・脱鉄処理の延長に設備増強を位置付けている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    信楽陶土をトレードマークに60種類の陶土を揃え、品揃えと安定品質を強みとしている点は読み取れるが、市場動向との比較は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    原土の品質劣化という課題を認識し、循環水に不純物が戻る原因を特定して脱鉄設備の増設で解決する計画になっている。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標ー

    公開情報では判断できません。

  • 事業を進める体制3

    分社化した釉薬製造会社とグループ連携し総合陶芸用品の製造販売体制を確立していると記載があり、実施体制は一定程度確保されている。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    60種類の陶土の品揃えと安定品質を目指す点で、顧客に選ばれる理由は整理されている。ターゲット顧客の記述は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    脱鉄設備の増設と循環水方式の見直しに触れているが、スケジュールや遂行方法の詳細は読み取れない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    陶磁器用粘土という分野で高品質化を図る内容であり、高付加価値化の方向性は読み取れる。

公的補助の必要性2.0
  • 波及効果・雇用2

    陶磁器用原土の品質向上を目的とするが、地域や川下への波及効果や雇用創出の記述は薄い。

  • 費用対効果2

    生産性向上を目標に掲げているが、補助金額と付加価値増加の数値的な費用対効果は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    不純物除去プロセスの高度化を図るものの、デジタル技術や新ビジネスモデルの活用は読み取れない。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    信楽という地域のブランドを活かした陶土製造を行っており、地域の特性を活かした事業として読み取れる。

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出典・注記
  • 出典:公式の事例集(令和元年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文からAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 審査の観点:公募要領 p.44(審査項目)
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。