“熟練の技術を活かす”大型製品受注拡大とテレワーク導入

岡山県の従業員47人の製造業が、ものづくり補助金でマシニングセンターを導入し、受注が拡大して売上高が倍増した採択事例です。

株式会社フジワラケミカルエンジニアリング

この事例のポイント

  • 半導体ウエハーの大口径化に伴い、洗浄装置などの大型化へ対応する必要がありました。
  • 2021年に長い部品を加工できるマシニングセンターを1台導入しました。
  • マシニングセンターの導入により、大型の部品を加工できるようになり、受注の拡大に対応できる体制が整いました。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社フジワラケミカルエンジニアリング
所在地岡山県 倉敷市
業種プラスチック製品製造業(別掲を除く)
技術分野機械制御
従業員数47人
資本金1,500万円
設立1989年

事業の背景

フジワラケミカルエンジニアリングは1989年に岡山県倉敷市で設立され、工業用プラスチックの加工を手がけています。半導体のウエハーを洗浄する装置に組み込む樹脂製薬液ユニットの部品加工や装置の組み立てが受注量の過半を占めています。

半導体は生産効率を高めるためウエハーの大型化が進んでおり、洗浄装置などの製造装置も大型化が必要になっています。2022年8月期の売上高は11億円を超え、2019年8月期から倍増しました。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力半導体ウエハーの大口径化に伴い、洗浄装置などの大型化へ対応する必要がありました。
  • 生産能力受注の増加に対して工場が手狭になり、組み立て作業のスペースが不足していました。

やったこと

2021年に長い部品を加工できるマシニングセンターを1台導入しました。このマシニングセンターは16本のツールを自動交換できる機能を備え、加工の自動化にもつながりました。

同時に稼働状況の遠隔監視システムを導入し、装置の稼働状況を監視できるようにしました。

補助金で入れた設備

経費の区分は「機械装置・システム構築費」です。

事業の効果

マシニングセンターの導入により、大型の部品を加工できるようになり、受注の拡大に対応できる体制が整いました。ツールの自動交換によって加工が自動化され、生産性の向上につながりました。

遠隔監視システムで装置の稼働状況を把握できるようになりました。その結果、受注拡大により売上高は倍増しています。

出た効果の種類(押すと同じ効果の事例へ)

審査の観点ごとの評価

新事業進出・ものづくり補助金

観点の平均3.3 / 514観点のうち13観点で評価

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性顧客ごとに異なるオーダーメード装置に一品一様で対応する強みを持ち、2019年8月期から2022年8月期で売上高が倍増した。
  • 4
    課題の認識と解決装置大型化に対応するため長い部品を加工できるマシニングセンターを導入し、自動交換機能で加工自動化につなげ、工場増設計画も示している。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け半導体市況の設備投資拡大と、ウエハー大口径化に伴う洗浄装置の大型化という需要の裏付けがあり、顧客は半導体・液晶製造装置メーカーと明確。

もう一歩だった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標売上拡大と社員増員に触れているが、付加価値額や賃上げの目標値は記載がなく、実現可能性を判断する材料が薄い。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性3

    工業用樹脂の部品加工から組み立てまで1989年設立以来手がけ、2017年移転・2021年マシニングセンター導入と一貫して設備投資を続けている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    顧客ごとに異なるオーダーメード装置に一品一様で対応する強みを持ち、2019年8月期から2022年8月期で売上高が倍増した。

  • 課題の認識と解決4

    装置大型化に対応するため長い部品を加工できるマシニングセンターを導入し、自動交換機能で加工自動化につなげ、工場増設計画も示している。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標2

    売上拡大と社員増員に触れているが、付加価値額や賃上げの目標値は記載がなく、実現可能性を判断する材料が薄い。

  • 事業を進める体制3

    社員47人で社員増員や工場増設を進めており、既存の加工・組立の体制を持って事業を遂行できると読み取れる。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    半導体市況の設備投資拡大と、ウエハー大口径化に伴う洗浄装置の大型化という需要の裏付けがあり、顧客は半導体・液晶製造装置メーカーと明確。

  • 事業化までの道筋3

    大型化への対応として2021年の機械導入、本社敷地内への工場増設計画という段階的な方法が示されているが、スケジュールは明示されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    半導体製造装置向けの工業用樹脂部品を、1台ごとに寸法や配管が異なるオーダーメード装置として高付加価値に手がけている。

公的補助の必要性3.0
  • 波及効果・雇用3

    社員数を増員し雇用を生んでおり、半導体製造装置の集積する中国地域の産業基盤を支えていると読み取れる。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献3

    遠隔監視システムの導入や加工の自動化を進めており、製造現場のデジタル化による生産性向上の取り組みがある。

政策面3.5
  • 成長分野への進出3

    半導体製造装置の大型化という市場の成長分野に対応しており、成長分野への進出として読み取れる。

  • 地域経済への波及4

    中国地域に半導体製造装置工場が集積する地域特性を活かし、岡山県倉敷市で売上倍増と雇用拡大を実現している。

今後の展望

本社敷地内に工場を増設し、組み立て作業を行うスペースを拡張する計画です。

事業者の声

「オーダーメードタイプが多い」

「工場が手狭になった」

公式の事例集より(原文のまま)

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出典・注記
  • 出典:公式の事例集(令和元年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 審査の観点:公募要領 p.44(審査項目)
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。