事業再構築補助金飲食・宿泊群馬県専門家確認済み

休業中も雇用を守り、パン店や犬と泊まれる宿で黒字へ戻す

株式会社ホテル松本楼

国が公開している採択事例です

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ホテル松本楼
所在地群馬県
業種温泉旅館(宿泊業)、パン店、犬と泊まれる宿

この事例のポイント

  • 「従業員の安心を提供することが経営者の役目」と考え、解雇や休職・減給を一切行わずに事業変革を進めた。
  • 事業再構築補助金で、巣ごもり需要に合わせた地域内初のパン店を立ち上げた。
  • 数年の投資期間を経て、総売上高が感染拡大前の水準まで回復し、黒字に転換した。

事業の経緯

群馬県中部の伊香保温泉で温泉旅館を経営する企業。

1964年に創業し、1997年に洋風旅館を開業して個人客重視に切り替えた。2016年に現社長とおかみが経営を引き継ぐと、新しい経営方針への反発で全社員85名中30名が辞める危機に見舞われたが、「人は宝」の理念で従業員との信頼関係を築き直した。

感染症の打撃の中でも解雇や休職・減給は行わず、学童保育や勉強会、タブレット導入に取り組んだ。巣ごもり需要に目を付けて事業再構築補助金でパン店を立ち上げ、犬と泊まれる宿も開き、数年の投資期間を経て黒字に転換した。

事業の内容

  1. 課題:感染拡大による深刻な打撃1964年に温泉地への社員旅行の需要が拡大する中で創業し、1997年に洋風旅館を開業して個人客重視に舵を切った。2016年に現社長とおかみが経営を引き継いだ後、マルチタスク化など新しい経営方針への反発から、全社員85名中30名が辞める経営の危機に見舞われた。その後、「人は宝」という理念を掲げ、一人の新人に一人の教育役を付けるエルダー制度や、従業員の家族を招待するファミリーデイズ企画に取り組み、従業員との信頼関係を築いて新卒採用・定着につなげてきた。そうした中で、感染症の感染拡大が経営に深刻な打撃を与えた。「従業員の安心を提供することが経営者の役目」と考え、従業員の解雇や休職・減給は一切行わず、事業変革のさまざまな取り組みを行った。
  2. 取り組み:休業期間中の学童保育と勉強会感染症対策で地元の学校が休校となった2020年3月、子どもを持つ従業員のために学童保育を始めた。緊急事態宣言が出た後には、従業員の希望を踏まえて多種多様な勉強会を企画し、「松本楼学校」を2か月間開いて、地域の歴史やラッピング、手話などを学ぶ機会を設けた。以前からおかみが関心を持っていたSDGsについては、休業期間中に従業員が宿泊客になりきり、食品ロスの計測と削減に取り組んだ。これらの取り組みには雇用調整助成金を活用し、研修加算も受けている。
  3. 取り組み:ストレスフリー補助金でタブレットを導入感染症対策として、ストレスフリー補助金を活用して全客室にタブレット端末を設置し、宿泊客が部屋から浴場の混雑状況の確認や飲料などの注文ができるようにした。あわせて自動チェックアウト機を導入し、金額の間違いもなくした。
  4. 取り組み:事業再構築補助金でパン店を開業感染拡大以降に生じた巣ごもり需要に目を付け、事業再構築補助金を活用して、地域内初のパン店「伊香保ベーカリー」を立ち上げた。0.5斤の食パンや、パン製造の設備を生かしたプリンなど、顧客のニーズに合う幅広い商品を展開して業績を拡大した。
  5. 取り組み:犬と泊まれる宿の開業廃業したホテルの建物を改修し、犬と泊まれる宿を開業した。

補助金を使った経費

事業再構築補助金の経費区分にあてはめると、次のとおりです。

機械装置・システム構築費パン店の立ち上げ(パン製造の設備)

事業の効果

  • タブレット導入などの取り組みは、従業員の負担軽減と勤務環境の改善だけでなく、サービスの質の向上につながり、顧客満足度の向上とリピーターの増加に貢献した。
  • 多角化した事業も数年の投資期間を経て業績回復に寄与し、現在では総売上高が感染拡大前の水準まで回復して、黒字転換を実現した。
  • その成果を従業員に決算賞与や社員旅行として還元し、従業員満足度の向上につながっている。

審査項目とこの事例の合っていたところ

事業再構築補助金の審査項目(5項目中3項目が合致)後継の中小企業新事業進出補助金の直近(第4回)の採択率 33.9%(応募1,499件・採択508件)

◎経営戦略との整合性「人は宝」の理念を軸に、雇用を守りながら巣ごもり需要に合うパン店などへ事業を広げた。出典:公募要領 p.44この項目が◎の事例 23件
◎事業の実現可能性休業中の学習や投資の準備を経て、数年の投資期間をかけて多角化した事業を黒字に結び付けた。出典:公募要領 p.44この項目が◎の事例 21件
◎新市場性・高付加価値性地域内初のパン店として、パン製造の設備を生かしたプリンなど顧客のニーズに合う商品を展開した。出典:公募要領 p.44この項目が◎の事例 23件
—公的補助の必要性公開されている事例からは読み取れません。出典:公募要領 p.44
—政策面公開されている事例からは読み取れません。出典:公募要領 p.44

公募要領の審査項目に照らして当社の専門家が整理・確認したものです。実際の審査の点数や評価ではありません。事業再構築補助金は募集が終わっているため、後継の新事業進出・ものづくり補助金の審査項目で見ています。

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事業再構築補助金製造業兵庫県専門家確認済み

ドローンとVRの新規事業で、紙のチラシに頼る商売から抜け出す

有限会社市場印刷

成果取引のなかった業種の顧客からも、ドローンやVRで引き合いを受けるようになった。

住宅・不動産会社向けの広告印刷がチラシの落ち込みで苦しくなり、事業再構築補助金で最新のドローンと3Dスキャンカメラを導入した。

事業再構築補助金製造業愛知県専門家確認済み

支援機関と補助金で、価格転嫁と自社製品開発に挑み、利益率を上げる

マルハチ工業株式会社

成果自社製品の開発が取引先から評価され、対等な関係で価格交渉ができるようになり、既存事業の利益率も上がった。

急に事業を引き継いだ社長が、よろず支援拠点の指導で経営の知識を身につけ、価格転嫁などで経営を改善した。

事業者の声

不安だからこそ挑戦して、楽しみながら生まれ変わることができる企業風土が今の成長につながっている。社員がお客様を満足させ、さらに地域の活性化につなげていきたい。

群馬県の温泉旅館の事業者
出典

今後の展望

不安なときこそ挑戦し、楽しみながら生まれ変わる企業風土を生かして成長を続ける考えである。社員がお客様を満足させ、さらに地域の活性化につなげていきたいとしている。

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事業再構築補助金について

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