勤怠管理をクラウドに移し、紙とスキャンの手間をなくす
株式会社丸昇
愛知県のTシャツプリント工場(従業員136名)国が公開している採択事例です
この事例のポイント
- 200を超えるプリント技法を強みに、売上と従業員が数年で大きく増えた。
- 勤怠の管理は従業員30名のころのやり方のままで、紙に出してスキャンする作業が毎月続いていた。
- 付き合いのあるITベンダーの提案でIT導入補助金を使い、本社と工場の勤怠管理をクラウド型にそろえた。
- 今回の見直しで業務の非効率に気づき、会社の規模に合った基幹システムへの刷新も次の課題にしている。
事業の経緯
1985年にTシャツプリントの工場として設立した。アパレルの商品やコンサート、プロスポーツチームのグッズなどへのプリントを手がけ、200を超える技法を強みにしてきた。売上高は2018年度の6.4億円から2023年度の14.2億円に伸び、従業員も60名から100名に増えた。
人が増えるなかで、工場の無料の勤怠アプリでは心もとなくなり、本社の古いシステムでも出勤簿を紙に出してスキャンする手間がかかっていた。付き合いのあるITベンダーからIT導入補助金を提案され、本社と工場の勤怠管理をクラウド型にそろえた。直近の売上高は17.7億円、従業員は136名になり、規模に合った基幹システムへの刷新に目を向けている。
事業の内容
- 課題:会社の急な成長セレクトショップやアパレルブランドの商品、コンサートやプロスポーツチームのグッズなどにプリントしている。一般的なものから特殊なものまで200を超える技法を持ち、売上高は2018年度の6.4億円から2023年度の14.2億円に、従業員は60名から100名に増えた。
- 課題:紙に頼った勤怠管理本社の勤怠システムは導入から約10年がたち、PDFやCSVで出力する機能がなかった。そのため1人ずつ出勤簿を紙に出し、スキャナで読み取ってPDFにしてから、給与計算を任せている社会保険労務士の事務所に送っていた。修正も紙の上で行っていた。もう一つの工場では無料の勤怠アプリを使っていたが、人が増えて信頼できる有料のシステムに移す必要が出てきた。
- 取り組み:クラウド型の勤怠管理システム付き合いのあるITベンダーと相談しながら検討し、ベンダーからIT導入補助金の活用を提案された。工場は無料アプリから有料のシステムへ、本社も既存のシステムからクラウド型へ乗り換え、出勤簿をデータで扱えるようにした。
- 取り組み:人と経営の基盤づくり従業員が増えたことで中間管理職の育成が経営の課題になり、中小企業大学校の研修を使って新任リーダーや候補者を育てている。従業員やその家族に無農薬の野菜を届ける農業事業部もつくった。
補助金を使った経費
記事の内容から、デジタル化・AI導入補助金の経費区分にあてはめた区分です。
| クラウド利用料 | クラウド型勤怠管理システム |
|---|
事業の効果
- 管理画面から出勤簿をCSV形式で出力できるようになり、紙に出してスキャンする作業がなくなった。
- 毎月の勤怠まわりの事務負担が大きく減った。
- 2025年度に「あいち女性輝きカンパニー」の認証、2026年度に「健康経営優良法人 ネクストブライト1000」の認定を受けた。
事業者の声
面白いもの、新しいもの、他社ではできないものをずっと考え続けてきた。その積み重ねで、表現できることがどんどん増えていった。
従業員30名の頃からずっとそのやり方を続けていたので、それが普通だと思っていた。今思えば、とんでもなく面倒なことをしていた。
現行のシステムを導入した当時、売上高8億円規模を想定していた。売上高17.7億円となった今、現行のものでは不都合が生じている。
企業は人だと思っている。皆が『ここが自分の居場所だ』と思えることで、会社も良くなる。皆が少しずつ頑張ることで、会社の成長にもつながる。
愛知県のTシャツプリント工場(従業員136名)
出典
- 中小機構「補助金活用ナビ」の事例記事(当社が書き直し・要約。事業者の声は記事中の発言の引用です)
- 経費区分は、デジタル化・AI導入補助金の公募要領の区分に当社があてはめたものです
- 採択率:中小企業庁「採択結果」(26年4次)
相談先と計画づくり
| ITベンダー |
|---|
付き合いのあるITベンダーと相談し、本社と工場で別々だった勤怠管理をクラウド型のシステムにそろえることにした。出勤簿をデータで出力し、給与計算の委託先にそのまま渡せる形をめざした。
今後の展望
導入時に売上高8億円規模を想定していた基幹システムが今の規模に合わなくなっており、その刷新が次の課題になっている。中間管理職の育成を進め、従業員が自分の居場所と思える会社として一緒に成長していきたいと考えている。
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