叔母の乾燥エビ事業を法人で引き継ぎ、粉末加工で新しい商品をつくる

株式会社エス・ワーク✓ 経産省などの認定・選定

成果原料の供給量を見直し、粉砕作業の時間効率が5%ほど上がった。

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この事例のポイント

  • 取引先が1社だけで、その業績に売上が大きく左右されていた。
  • 先代の高齢化を機に法人を立ち上げ、事業譲渡で引き継いだ。
  • えびを粉末にし、せんべいや練り製品、ふりかけなどに使える原料として売り出す計画にした。
  • 専任の担当者を置いて技術を磨き、粉砕の効率を上げた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社エス・ワーク
所在地静岡県
業種乾燥エビなどの水産食料品製造
従業員数18人

事業の経緯

静岡県で乾燥エビなどを扱う水産加工の事業で、えびの選別を主な仕事としてきた。先代の叔母が高齢になったため、2021年ごろから承継を考え始めた。

一方で取引先が1社しかなく、その販売先の業績に事業が大きく左右されることが悩みだった。

新しい製品と販路を広げるため、法人を立ち上げて2023年5月に事業譲渡で事業を引き継いだ。補助事業では、えびを粉末にする粉砕事業を立ち上げ、工程の効率化と営業に取り組んだ。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 1社頼みの取引これまでは取引先が1社しかなく、その販売先の業績に事業が大きく左右されていた。先代の叔母も高齢になり、2021年ごろから承継を考え始めた。

やったこと

  1. 法人を立ち上げて事業を譲り受け法人を設立し、2023年5月に事業譲渡の形で事業を引き継いだ。法人として新しい製品と販路を広げることをねらった。
  2. えびの粉砕事業の新設桜えびなどを粉末に加工し、えび本来の風味を生かしてせんべいや練り製品などの食品向けに売る。粒の大きさを変えれば、ふりかけのように食感を楽しむ使い方もできる。そのための粉砕の設備を入れた。
  3. 粉砕工程の効率化と営業粉砕作業の生産性に問題があったため、原料を送り込む量を調整して効率化を図り、専任者も置いた。あわせて新しい販売先の開拓や販売量を増やすための商談を行った。

補助金を使った経費

事業の効果

  • 専任者を置き、原料の供給量を変えたことで、粉砕作業の時間効率が5%ほど良くなった。
  • 取引先の要望にきめ細かく応えられるようになった。
  • これまでの取引先の協力もあって新しい取引先が見えてきたほか、取引先の製品の選別など新しい問い合わせも来ている。

審査の観点ごとの評価[1]

事業承継・M&A補助金

観点の平均3.5 / 5
15次の採択率[2]61.3%応募551件・採択338件

この事例が強かった観点

  • 4
    承継を機にした取組の目的高齢の叔母の承継を2021年ごろから考え、2023年5月に事業譲渡で法人が引き継いだ経緯が具体的に書かれ、取組の目的が明確である。
  • 4
    計画の具体性と体制2023年5月の事業譲渡、粉砕設備の導入、専任者の配置、原料供給量の見直しと段階が具体的に示され、従業員18名の体制も記載されている。
取組の目的・必要性4.0
  • 承継を機にした取組の目的4

    高齢の叔母の承継を2021年ごろから考え、2023年5月に事業譲渡で法人が引き継いだ経緯が具体的に書かれ、取組の目的が明確である。

実現可能性4.0
  • 計画の具体性と体制4

    2023年5月の事業譲渡、粉砕設備の導入、専任者の配置、原料供給量の見直しと段階が具体的に示され、従業員18名の体制も記載されている。

収益性3.0
  • 売上・利益の見込み3

    粉砕作業の時間効率が5%向上し、新しい取引先や問い合わせも見え始めたと記載され、売上・利益増加の見込みは読み取れるが数値目標は示されていない。

継続性3.0
  • 事業の継続3

    1社頼みだった取引を新製品と販路の拡大で広げる計画で、事業を継続・成長させる方向性が示されている。承継後の体制の詳細は限定的である。

受けた国の認定・補助金

認定・届出

事業者の声

今までの取引先の協力もあり、新しい取引先などの販路が見えてきている。またえびの選別(既存サービス)だけではなく取引先の製品の選別など新たな問い合わせがある。

静岡県の乾燥エビなどの水産食料品製造(従業員18名)
出典・注記
  1. [1]審査の観点の点数は、事業承継・M&A補助金の公募要領にある観点で当社が付けたもので、実際の審査の点数ではありません。
  2. [2]この事例の回が分からないため、採択率は直近の回(15次)の数字です。

今後の展望

取引先からの開発の相談や細かな注文に応える粉砕品づくりを進め、サンプルを使って新しい販売先を広げる。海産物の選別で培ったノウハウを生かし、農産物などほかの原料の選別にも取り組む。

事業承継・M&A補助金とは

直近の15次の採択率は61.3%(応募551件・採択338件)。いま申請できる回の締切・補助額・対象経費は、最新の公募の解説でまとめています。

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