父の菓子店を継ぎ、郷土料理の朴葉寿司で第二の柱を立ち上げる

平野屋製菓

成果惣菜部門の新工場ができ、生産の体制が整った。

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この事例のポイント

  • 前代表の父の高齢化をきっかけに、長女が事業を継いだ。
  • 地域の郷土料理である朴葉寿司の作り手が年々減っていた。
  • 狭い既存工場では広げられないため、車庫だった建物を改修して新工場にした。
  • 工事が遅れて販売期間は短くなったが、翌シーズンから本格的に売り出す。

事業者のプロフィール

事業者名平野屋製菓
所在地岐阜県
業種和菓子の製造
従業員数2人

事業の経緯

岐阜県で、よもぎ大福などの和菓子を中心に家族で菓子を作ってきた。季節ものの商品が多く、忙しい時期とそうでない時期の差が大きいため、常勤の従業員を雇えずにいた。

現代表は承継まで、一従業員のような立場で働いてきた。

前代表の父の高齢化が進むなか、地域の郷土料理である朴葉寿司の作り手が減っていることに目を向けた。朴葉寿司の製造を新事業として計画したことで、承継を決めた。

車庫を改修して新工場をつくり、2023年7月に製造場を立ち上げた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 父の高齢化前代表の父の高齢化が進み、事業を継ぐ必要を感じていた。何かあれば急に承継を迫られるという不安もあった。
  • 季節で偏る仕事量菓子の定番商品は季節ものが多く、繁忙期と閑散期の仕事量の差が大きい。そのため常勤の従業員を雇えず、家族だけで乗り切ってきた。

やったこと

  1. 朴葉寿司の部門の立ち上げ作り手が減っている郷土料理の朴葉寿司を作る部門を立ち上げ、第二の収益の柱にする計画を立てた。地域の食文化を守ることも、承継を決めた理由になった。
  2. 車庫を改修した新工場既存の工場は狭くて広げられないため、車庫として使っていた建物を改修して新しい製造工場にした。製造の場所を広げ、惣菜の製造ができるようにした。

補助金を使った経費

事業の効果

  • 惣菜部門の新工場が完成し、生産の体制を整えられた。
  • 工場の完成が遅れたため、補助事業の期間中は試作品の開発にとどまり、販売の実績はまだない。

審査の観点ごとの評価[1]

事業承継・M&A補助金

観点の平均3.3 / 5
15次の採択率[2]61.3%応募551件・採択338件

この事例が強かった観点

  • 4
    承継を機にした取組の目的父の高齢化で急な承継を迫られる不安があり、担い手減少の朴葉寿司を守る地域食文化の継承という目的が具体的に書かれている。
取組の目的・必要性4.0
  • 承継を機にした取組の目的4

    父の高齢化で急な承継を迫られる不安があり、担い手減少の朴葉寿司を守る地域食文化の継承という目的が具体的に書かれている。

実現可能性3.0
  • 計画の具体性と体制3

    車庫を改修した新工場が完成し生産体制を整えたと記載され、体制は確認できるが販売実績はまだなく、スケジュールに遅れも生じている。

収益性3.0
  • 売上・利益の見込み3

    第二の収益の柱として朴葉寿司部門を立ち上げる計画が示されているが、売上や利益の数字見込みは書かれていない。

継続性3.0
  • 事業の継続3

    長女が事業を承継し、和菓子店に加えて朴葉寿司部門を立ち上げる計画で、事業を継続・成長させる方向性が示されている。

事業者の声

事業承継をするまでは私自身は一従業員のような形で従事を続けてきましたが、代表となった今事業判断や方針検討を主導的に行うようになり、明確なビジョンを持って事業に専念することができるようになりました。

父親の身に何かあった時、突発的な事業承継を決断しなければならないといった不安を感じていましたが、事業承継を実施したことでそういった不安も和らぎました。

岐阜県の和菓子の製造(従業員2名)
出典・注記
  1. [1]審査の観点の点数は、事業承継・M&A補助金の公募要領にある観点で当社が付けたもので、実際の審査の点数ではありません。
  2. [2]この事例の回が分からないため、採択率は直近の回(15次)の数字です。

今後の展望

朴葉寿司の部門を軌道に乗せ、閑散期の売上と常勤の従業員の確保という長年の課題を解決する。地域の食材を生かして地域経済や伝統文化にも貢献し、次の世代が継ぎたいと思える事業に磨き上げたい。

事業承継・M&A補助金とは

直近の15次の採択率は61.3%(応募551件・採択338件)。いま申請できる回の締切・補助額・対象経費は、最新の公募の解説でまとめています。

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