ものづくり補助金平成24年度北海道

二次発酵抑制による鮮度保持「本造り製法いずし」の試作開発

株式会社山下水産

成果クレーム件数 50件/年→0件/年

この事例のポイント

  • いずしは生産時期が9月から翌年2月に広がり、時期によって味にムラがあった。
  • 窒素ガス等充填装置を付設した自動式パックシールマシンを開発した。
  • クレーム件数 50件/年→0件/年。窒素ガス充填と真空密封により空気中の酸素による変化を抑え、二次発酵を抑制した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社山下水産
所在地北海道 寿都町
業種食料品製造業
技術分野切削加工
従業員数55人
資本金2,300万円
設立1915年

事業の背景

以前は化粧箱に入れていずしを販売していた。従来は12月だけの生産だったが、近年は9月から翌年2月までの4か月間に生産時期が広がり、時期によって味にムラがあった。加工食品の中でも品質を安定させるのは難しく、解凍後は劣化し、保存中も発酵が進む。また、熟成前に調味料で味付けする「早漬け」が主流になりつつある。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度いずしは生産時期が9月から翌年2月に広がり、時期によって味にムラがあった。
  • 品質・精度解凍後に劣化し、保存中も発酵が進んでしまい、賞味期限切れや発酵が進み過ぎるクレームが年間約50件あった。
  • 新製品・新技術二次発酵を抑える包装方法がなく、本造り製法の美味しさを保ったまま届けるための機械が必要だった。
  • 販路・情報発信賞味期限が短く、道外百貨店や催事、関東以南への販売を見送っていた。

やったこと

窒素ガス等充填装置を付設した自動式パックシールマシンを開発した。いずしをガスバリア容器に詰める工程を全自動化し、窒素ガスを充填した後に真空状態にして、トップフィルムで密封する。数度にわたる窒素ガスの調整により酵母の増殖を抑えた。約1年半をかけて完成させ、ガスバリア容器、トップフィルム、窒素ガス充填の3要素を一体化したオリジナルの「フレッシュパック」として実用新案登録した。

  • 加工機窒素ガス等充填装置を付設した自動式パックシールマシン

新しい製品・サービス:フレッシュパック(ガスバリア容器・窒素ガス充填・トップフィルム密封の包装)

事業の効果

  • クレーム件数 50件/年→0件/年
  • 解凍後の賞味期限 5日→10日
  • 冷凍状態での保存期間 90日→180日

窒素ガス充填と真空密封により空気中の酸素による変化を抑え、二次発酵を抑制した。これにより味が安定し、クレームは年間約50件から0件に減った。解凍後の賞味期限と冷凍保存期間も延び、取り扱いを見送っていた道外百貨店や催事、関東以南での販売を広げられる見込みになった。

今後の展望

賞味期限が延びたことを生かし、道外百貨店や催事での北海道物産展への出展、関東以南での販売を積極的に展開する構想がある。

事業者の声

「無いです。機械だけの問題ではなく、いずしの微妙なところは慣れてる人じゃないと心配なんですよね。それに…いずしに関しては業者さんよりプロの私の方が詳しいですから」

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。