ものづくり補助金平成25年度卸売業、小売業東京都

欲しいウイスキーが見つかるポータルサイト「SAKEDORI」

スコッチモルト販売株式会社

成果サイト運営開始後、2年目に比べて現在の売上額は2倍以上に成長した。

この事例のポイント

  • サイト開設当初はアクセスが伸びず、ターゲットを明確にした情報発信やサービス開発が必要だった。
  • 20ml の有料試飲ボトルを販売する「SAKETRY」の新規会員集客と宣伝告知を目的に、情報ポータルサイト「SAKEDORI」を開発した。
  • サイト運営開始後、2年目に比べて現在の売上額は2倍以上に成長した。ターゲットを明確にした情報発信やサービス開発により、2年目から徐々に飲食店を中心にユーザーが増加した。

事業者のプロフィール

事業者名スコッチモルト販売株式会社
所在地東京都 板橋区
業種飲食料品卸売業
従業員数13人
資本金1,000万円
設立1971年

事業の背景

昭和46年創業の当社は、スコッチウイスキー「ボウモア」の輸入が始まった当初に輸入販売の代理店となった老舗である。以来、全国の酒販店、ホテル、バー、レストランへシングルモルトウイスキーの卸販売を行ってきた。日本初のお酒の試飲販売を提供するテイスティング&ショッピングサイト「SAKETRY」を運営し、板橋区に実店舗も展開している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 販路・情報発信サイト開設当初はアクセスが伸びず、ターゲットを明確にした情報発信やサービス開発が必要だった。
  • 人手・技能以前は営業が取引先を1軒ずつ回って実物の酒を販売しており、遠隔地まで取引先を広げることができなかった。

やったこと

20ml の有料試飲ボトルを販売する「SAKETRY」の新規会員集客と宣伝告知を目的に、情報ポータルサイト「SAKEDORI」を開発した。「SAKEDORI」では酒造メーカーではなく第三者ブロガーに情報発信をしてもらい、購入できる店や実際に飲める店を紹介する。ニーズと商品をマッチングさせた後の受け皿が「SAKETRY」である。サイトの裏側には独自開発の商品及び顧客のデータベースがあり、酒屋か一般客かという顧客属性や購入履歴等を一元管理できるようになっている。あわせてSNS専用アプリ「酒撮り」の試作開発を行った。

ソフト情報ポータルサイト「SAKEDORI」
ソフトSNS専用アプリ「酒撮り」

新しい製品・サービス:20mlの有料試飲ボトルを販売するWebサービス「SAKETRY」と情報ポータルサイト「SAKEDORI」

事業の効果

  • サイト運営開始後、2年目に比べて現在の売上額は2倍以上に成長した。

ターゲットを明確にした情報発信やサービス開発により、2年目から徐々に飲食店を中心にユーザーが増加した。現在の売上額は2年目に比べて2倍以上に成長した。Web上で試飲ボトルを販売したことで顧客が味を確かめられるようになり、仕入れから販売までのルートが多様化した。遠隔地にも取引先を広げ、営業力は実質3名増員に相当する水準を確保した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    昭和46年創業の老舗で、ウイスキー卸から試飲販売・ポータルサイトへ展開した経緯は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    実店舗やSEチーム、顧客データベースを持つ点は強みとして読めるが、市場動向との関係の記述は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    営業を1軒ずつ回る課題に対し、プラットフォームで営業力を確保したと書かれるが、数値目標や計画は示されていない。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    売上が2年目比で2倍以上になった実績はあるが、今回の補助事業で目指す付加価値や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    経験豊富なSEチームがサイトを保守し、データ管理に力を入れていると書かれており、体制の一端がうかがえる。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    第三者ブロガーの情報発信と試飲ボトル販売で購入先を紹介する仕組みなど、顧客像と選ばれる理由が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    今後は登録件数の拡大とSNS活用を進めると書かれるのみで、スケジュールや課題解決の方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    日本初の試飲販売を提供するサービスとされ、新規性はうかがえるが、市場の認知度や高付加価値化の数値は示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    飲食店や酒販店の登録者拡大や遠隔地への販路拡大がうかがえるが、国が補助する理由は示されていない。

  • 費用対効果2

    営業3名分に相当する営業力の確保と販路拡大が書かれるが、補助金額に対する費用対効果の数値はない。

  • イノベーションへの貢献3

    Webでの試飲販売やデータベースによる顧客管理で流通のルートを多様化させており、デジタル活用による変化は読み取れる。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    板橋区の実店舗や醸造施設を展開する点は地域との関わりをうかがわせるが、地域経済への波及効果は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は全体の登録件数を伸ばすことと、一般の愛飲家をネットに誘導するための情報発信をSNS等で進めていく予定である。

事業者の声

ウイスキーは味わっていただくものですから、20mlの試飲ボトルは自分で確かめてからお薦めしたい店舗の方に好評です。今後は、古くからのお得意先を大切にしながら、実店舗とWebサイトの両輪でウイスキーを広げていきたいです。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。