ものづくり補助金平成24年度滋賀県

自動製函機対応用透明ケース加工機の開発

株式会社開伸

成果深さ精度のバラツキを従来の63%に低減

この事例のポイント

  • 折り曲げ罫線の深さの精度が安定せず、A-PETシートを紙箱用自動製函機に投入すると機械にトラブルが発生して安定した生産ができなかった。
  • プレス最終点付近で降下速度を減速できる数10トンの高圧プレス機を新たに導入し、罫線抜き加工の精度を安定させた。
  • 深さ精度のバラツキを従来の63%に低減。折り曲げ罫線の深さ精度が安定して向上し、バラツキは従来の63%に低減した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社開伸
所在地滋賀県 長浜市
業種プラスチック製品製造業
技術分野電子部品・デバイスの実装
従業員数45人
資本金1,000万円
設立2006年

事業の背景

当社はA-PETシート製透明ケースを独自技術で加工し、高い品質と作業性を提供している。A-PETは透明性・耐油性・耐薬品性に優れ、化粧品・贈答品の包装ケースや食品ケースなどに使われている。一方で、透明性などの品質維持と組立加工性の確保に課題があった。適用分野を拡大するには、新たな投資をせずに加工スピードが速く量産性に富む紙箱用自動製函機が使えるようにする必要があった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度折り曲げ罫線の深さの精度が安定せず、A-PETシートを紙箱用自動製函機に投入すると機械にトラブルが発生して安定した生産ができなかった。
  • 生産能力A-PETシートの厚さが変わるたびに罫線刃を交換する必要があり、生産性が上がらなかった。

やったこと

プレス最終点付近で降下速度を減速できる数10トンの高圧プレス機を新たに導入し、罫線抜き加工の精度を安定させた。巻物シートの定尺送りの精度を高め、巻き癖を修正する技術を向上させた。独自の縄文罫線構造をもとに、折り曲げ罫線刃と抜き刃の関係を見直し、A-PETシートの厚さ0.25〜0.4mmの範囲で同じ罫線刃を使えるようにした。試作したA-PETシートを紙箱用自動製函機に投入し、従来品と開発品を各1,000個、毎分60個のスピードで連続製函して比較した。

  • 加工機降下速度を最終点付近で減速できるプレス機罫線抜き加工用

新しい製品・サービス:紙箱用自動製函機に対応できるA-PET製透明ケースの加工試作開発機

事業の効果

  • 深さ精度のバラツキを従来の63%に低減
  • 従来品は25〜30回のトラブルが発生したが、開発品はトラブルゼロ

折り曲げ罫線の深さ精度が安定して向上し、バラツキは従来の63%に低減した。罫線刃と抜き刃の関係を見直したことで、シートの厚さが変わるたびに刃を交換する必要がなくなり、新たに導入したプレス機により毎分のショット数も大幅に向上した。紙箱用自動製函機での連続製函試験では、従来品に25〜30回あったトラブルが開発品ではゼロになり、紙箱用自動製函機に対応したA-PET製透明ケースの試作開発ができた。これにより、年間2億個と推定される市場が拡大する見込みである。

今後の展望

展示会などで販路を広げるとともに、適時、従業員の増員と設備投資を行っていく。縄文罫線構造などの独自技術や設備技術をコアコンピタンスとして、今後も新たな商品を社会に投入し続ける。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。