ものづくり補助金平成26年度卸売業、小売業北海道

DCパネルを用いた高性能吹き止め柵の開発

株式会社ノースプラン

この事例のポイント

  • 防雪棚の下に雪の吹き溜まりができ、道路上への吹き込みを十分に抑えきれていなかった。
  • 風向と風速を解析できるシミュレーション装置を導入し、3種類のDCパネルをどのように組み合わせると防雪効果が最も出るかを実証実験で繰り返し確かめた。
  • 棚下の吹き溜まりを従来品に比べ約80%解消する防雪棚「DCフェンス2040」を開発できた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ノースプラン
所在地北海道 札幌市
業種建築材料、鉱物・金属材料等卸売業
技術分野デザイン,立体造形
資本金4,400万円
設立1984年

事業の背景

同社は防雪専門メーカーとして、道路脇の防雪柵やトンネルの雪庇防止棚などを製造・販売しており、主力は自社開発のDCパネルを用いた防雪棚である。導入先は官公庁や大手企業がほとんどで、北海道・東北を中心に事業を展開している。今後は製品の安全性や性能の検証がより求められる時代になると見込まれていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度防雪棚の下に雪の吹き溜まりができ、道路上への吹き込みを十分に抑えきれていなかった。
  • 品質・精度製品の効果を裏付ける解析データが十分でなく、官公庁や大手企業が求める安全性・性能の検証に応えにくかった。
  • 販路・情報発信競合製品との差別化を図る必要があり、新たな商談につながる根拠を示す手段が求められていた。

やったこと

風向と風速を解析できるシミュレーション装置を導入し、3種類のDCパネルをどのように組み合わせると防雪効果が最も出るかを実証実験で繰り返し確かめた。パネルの配置や配列に加え、設置する地形や風向きなど様々な条件下での使用を想定して効果を検証した。その結果、棚下の吹き溜まりを従来品に比べ約80%解消する改良型の防雪棚「DCフェンス2040」の開発に成功した。解析データをまとめた報告書も作成し、製品の信頼性を裏付ける材料とした。

  • 検査測定風向・風速を解析できるシミュレーション装置

新しい製品・サービス:DCフェンス2040

事業の効果

棚下の吹き溜まりを従来品に比べ約80%解消する防雪棚「DCフェンス2040」を開発できた。解析データをまとめた報告書が信用を生み、大手企業との新たな商談につながっている。解析データを武器に競合製品との差別化を図り、今後は北海道・東北を中心に販路を広げていく考えである。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.0 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性80%
  • これまでの取組との一貫性4

    創業以来の防雪専門の取り組みからDCパネル、DCフェンス2040へと開発が続いており、事業の一貫性が読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    大手が少ない防雪のニッチ市場で中小が優位に立ち、解析データで競合製品との差別化を図る方針が示されている。

  • 課題の認識と解決4

    吹き溜まりや氷柱、雪下ろしの手間という課題を示し、新製品で吹き溜まりを約80%解消できたと記されている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制4

    防雪専門の設計技術者を配置し、公的研究機関との共同研究や社員の資格取得に取り組んでいることが書かれている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    導入先は官公庁や大手企業が中心で、雪下ろしが不要になるなど製品の価値と選ばれる理由が示されている。

  • 事業化までの道筋2

    今後は解析データを武器に北海道・東北で販路を広げる考えとあるが、具体的なスケジュールや方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    防雪分野のニッチ市場で、防雪棚の高性能化による差別化を図る内容だが、高価格化の数字は示されていない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    防雪棚は道路の車両の安全や雪国のインフラ整備に欠かせないと説明されており、公共性の説明がある。

  • 費用対効果2

    吹き溜まりを約80%解消したとの効果はあるが、投資額に対する付加価値や生産性の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献3

    風向と風速を解析するシミュレーション装置を購入し、パネル配置を実証する技術的取り組みが書かれている。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    ロシアとの業務提携や海外展開に触れているが、日本経済の構造転換につながる説明は薄い。

  • 地域経済への波及3

    北海道・東北の雪国を拠点に防雪製品を展開し、地域のインフラ整備を支える事業であることが書かれている。

今後の展望

解析データを武器に競合製品との差別化を図り、北海道・東北を中心に販路を広げていく考えである。

事業者の声

雪のことは全てノースプランに聞けばいい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

東京都卸売業、小売業平成25年度

スライド式ホルダーを採用した床排水トラップの開発

製品形状を円形から正方形に変更し、一軸方向へのスライドで着脱できるスライド構造の床排水トラップ「スライドロック」を開発した。

効果:洗濯機の排水ホース内に残ってしまう排水量を大幅に少なくすることができた。

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。