ものづくり補助金平成26年度卸売業、小売業京都府

劣化対策性能を革新的に向上可能なモルタル工法の開発

株式会社ネオシスエイワ

成果クラック抑制効果 1倍→2.5倍

この事例のポイント

  • 湿式外壁工法は高機能化に遅れており、耐震性能の向上や長期優良住宅の性能への対応が求められていた。
  • 国土交通大臣認定の耐力面材「アミパネル」(国産杉斜め格子組通気耐力面材)を活用し、通気層と耐力壁を兼ねる通気モルタル工法を開発した。
  • クラック抑制効果 1倍→2.5倍。アミパネル通気モルタル工法は防火30分構造の試験に合格し、省令準耐火構造に対応可能となった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ネオシスエイワ
所在地京都府 精華町
業種その他の卸売業
従業員数9人
資本金1億円
設立2006年

事業の背景

当社は左官業に特化した材料と工法を開発・販売し、関連工事を行う会社である。左官業は乾式化や工期短縮の流れで塗り壁や左官工事が急減し、職人数も減り続けていた。一方で和モダンなどの建築では左官仕上げの良さが再認識されつつある。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力湿式外壁工法は高機能化に遅れており、耐震性能の向上や長期優良住宅の性能への対応が求められていた。
  • コスト・採算従来の左官によるモルタル工法はサイディング工法に比べ施工に時間がかかり、通気層を設けるとさらに工期が延びる懸念があった。

やったこと

国土交通大臣認定の耐力面材「アミパネル」(国産杉斜め格子組通気耐力面材)を活用し、通気層と耐力壁を兼ねる通気モルタル工法を開発した。アミパネルは1枚あたり約14〜17kgと軽量で、長さ2900mmで壁倍率4.6倍、2700mmで4.0倍となっている。バラ板工法を製品化し、安定した性能を供給できるようにした。防火30分構造の試験に合格し、省令準耐火構造に対応可能とした。

新しい製品・サービス:アミパネル通気モルタル工法

事業の効果

  • クラック抑制効果 1倍→2.5倍
  • ラス板や胴縁の施工がなく工期短縮につながる

アミパネル通気モルタル工法は防火30分構造の試験に合格し、省令準耐火構造に対応可能となった。従来のファイバーネット工法と比べてクラック抑制効果が約2.5倍になり、ひび割れに強い壁を施工できるようになった。約15kgと軽量で格子状のため作業効率が上がり、ラス板や胴縁の施工が不要になって工期短縮につながる。また、上下左右に通気がとれて湿気を効率良く排出し、内部結露を防ぐ。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    左官業の地位向上と耐震・耐火・通気技術の融合を志したとあるが、過去の取組との連続性を示す具体的記述は少ない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    サイディング工法と比べ耐クラック効果が約2.5倍、耐震強度が通常構造材の約2倍とあり、自社の強みと優位性が数字で示されている。

  • 課題の認識と解決3

    従来モルタル工法の施工手間や通気層の課題を挙げ解決策を示すが、高付加価値化や成長に向けた計画としての具体性は薄い。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    アミパネル通気モルタル工法をマスターした左官の社員とともに進めるとあるが、体制や人材の規模・事務能力は示されていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    長期優良住宅の施工手間削減、軽量で作業性が高い点、全国の工務店・建設会社が取引先と、価値と顧客が具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋2

    今後の事業展開として技術開発と普及を掲げるが、スケジュールや課題解決の方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    アミパネル通気モルタル工法は大臣認定品で、防火30分構造の試験合格や耐火性能など、従来工法より高い性能水準が数字で示されている。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    長期優良住宅の普及による住宅のストック型への転換という社会的意義はうかがえるが、経済波及や雇用創出の記述はない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    耐震・耐火・通気に優れた新工法は住宅のイノベーションにつながり得るが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    長期優良住宅の普及を通じた住宅のストック型への移行という政策との方向性はうかがえるが、構造転換との関連は明示されていない。

  • 地域経済への波及2

    左官業の地位向上を掲げるが、地域の特性を活かした付加価値創出や地域経済の成長への言及は限定的である。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

通気性・耐火性・耐震性に優れコストダウンに成功したアミパネル通気モルタル工法は全国から問い合わせを多数受けており、技術の開発と研鑽を続けて環境にやさしい長期優良住宅の普及に努め、事業を拡大していく所存である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。