回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社 司食品
成果土佐天の週間生産数 1,200枚→2,400枚
| 事業者名 | 株式会社 司食品 |
|---|---|
| 所在地 | 高知県 高知市 |
| 業種 | 食料品製造業 |
| 技術分野 | 製造環境 |
| 従業員数 | 5人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1996年 |
平成26年、保存料を使わない製法と本物の味で人気だった創業136年の永野蒲鉾店が、後継者問題により廃業することになった。同社の「司」「祢保希」では永野蒲鉾店製の「上さし」と「土佐天」を年間6万個以上販売しており、県内産業と雇用の存続が強く望まれたことから、平成26年12月に事業の一部を引き継いだ。県内では永野の商品の人気が根強く、平成28年1月から外販を開始したが、生産能力が市場ニーズに追いつかない状況だった。
抱えていた課題
やったこと
永野蒲鉾店から引き継いだ蒲鉾事業の生産ラインを強化するため、2種類の機械を導入した。1つ目は板付きかまぼこ用の新型フィルム包装機で、完成品の外装と賞味期限の印字を自動で行い、印字ミスをチェックする機能を持つ。これにより内側のフィルム包装専用機として既存の包装機を使えるようになった。2つ目は自動金属探知機で、0.3mm以上の異物を検出でき、生産ライン上に組み込んで検品を自動化した。
| 加工機 | 新型フィルム包装機(板付きかまぼこ用) |
|---|---|
| 検査測定 | 自動金属探知機 |
1日2ライン生産が可能になり、従来日替わりだった2品を1日で連続製造できるようになったことで、生産量は2倍に増えた。包装切り替え時の清掃作業約30分が削減され、熟練者でなくても上さしを2名で製造できるようになった。賞味期限シールのラベリング作業も自動化され、1回の製造で約60分の手間が省かれた。自動金属探知機の導入で検品効率が大幅に上がり、異物検出精度も高まったことで、ブランド維持に欠かせない品質の信頼性が向上した。供給力不足が解消されて外販にも対応できるようになった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
永野蒲鉾店の事業引き継ぎを機に外販を開始し、供給力不足の解消を目的とした設備投資と位置づけられている。過去の取組との一貫性は読み取れるが、経営戦略上の位置づけの記述は限定的。
高知県内の永野商品への根強い人気や県外への販路拡大に触れているが、市場動向と自社の強み・弱みを比較した分析までは書かれていない。
上さしの包装切替に約30分、賞味期限ラベリングに約60分、金属探知で1,000本あたり100分以上の時間短縮と、課題と効果が数値で示されている。
生産量が週2回から週4回へ増え、上さし2,000個から4,000個、土佐天1,200枚から2,400枚と2倍になる目標が数字で示されている。ただし付加価値額や賃上げ目標は書かれていない。
熟練者を含む3名体制から2名体制へ改善し、永野蒲鉾店の従業員3人を雇用・継承している点が具体的に書かれている。
永野蒲鉾店の味への市場の根強い要望や、供給待ちの取引先が多いことは読み取れるが、顧客ターゲットの整理は具体性が薄い。
新規店への定番化交渉や県内食品会社経由の販売、かまぼこ専門店の出店計画は述べられているが、スケジュールや課題解決の方法は詳細でない。
公開されている事例からは読み取れません。
永野蒲鉾店の伝統製法や人気商品の味を復活させる点はうかがえるが、ジャンル全体の普及度や高価格化の水準は書かれていない。
県内産業の存続や雇用の継続が強く望まれたこと、元従業員3人の雇用継承など地域雇用への貢献が述べられているが、波及効果の定量的記述はない。
時間削減や生産量2倍の効果は数値で示されているが、補助金額に対する付加価値増加の費用対効果は書かれていない。
自動印字・金属探知機の導入は示されるが、先端的デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は明確に書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
高知県内の蒲鉾事業の存続と雇用創出、地域の食文化の継承に言及しており、地域の特性を活かした事業であることがうかがえる。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
永野ブランドの復活と蒲鉾事業拡大の見通しが立った。これまでスポット販売で対応していた新規店には定番化に向けた交渉を行う。県内外で供給待ちの取引先も多く、県内の食品会社を通じた販売拡大を進める。かまぼこ販売に特化した店舗の出店も計画している。元永野蒲鉾店の従業員3人を雇用して技術を継承しており、地域の雇用と産業を守り蒲鉾市場全体の活性化に貢献したいと考えている。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
本事業において、独自技術を活用するための機能・剛性を有した機械を選定し導入した。
効果:リードタイム 40分→10分
多関節ロボットと次世代成型機を組み合わせ、インサート成型の全自動化や2材料成型などを実現した。
効果:加工時間 420s/サイクル→38.5s/サイクル