ものづくり補助金平成29年度卸売業、小売業福井県

ネットショップ7000商品の情報を一元管理&一括更新するシステムの構築

すててこ株式会社

成果商品登録から全サイト販売までの日数 23営業日→0営業日

この事例のポイント

  • 年間約1,000点の新商品を扱うが、サイトごとのデータ管理やアクセス解析の設定・操作が煩雑で、新商品をスピーディーに提案できていなかった。
  • 商品データを一括管理し更新できる新システム「セントラル」を構築し、全社員がデータベースを操作できるようにした。
  • 商品登録から全サイト販売までの日数 23営業日→0営業日。商品データの一元管理により作業時間が大幅に短縮され、社員に余裕が生まれた。

事業者のプロフィール

事業者名すててこ株式会社
所在地福井県 あわら市
業種織物・衣服・身の回り品小売業
従業員数30人
資本金1,000万円
設立1974年

事業の背景

子ども用から介護用までの下着を扱い、近年は体操服などスクール用品の販売を伸ばしている。自社サイトと楽天、アマゾン、ヤフーなど合計9サイトで男性・女性・子ども用下着のネット通販を行い、約7,000商品を扱って月商は約4,300万円。楽天インナー部門ではおよそ2,000社中10位前後を維持している。ネット通販業界は競争が激しく、リアルタイムな商品情報の発信が顧客獲得とリピーター増加の鍵になっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術年間約1,000点の新商品を扱うが、サイトごとのデータ管理やアクセス解析の設定・操作が煩雑で、新商品をスピーディーに提案できていなかった。
  • 人手・技能商品登録作業を3名の社員が毎月合計300時間かけて行っており、負担が大きかった。
  • 納期・工程全サイトで商品を販売できるまで最長23営業日かかり、衣替え期間の提案が遅れるなど販売機会ロスが生じていた。

やったこと

商品データを一括管理し更新できる新システム「セントラル」を構築し、全社員がデータベースを操作できるようにした。これにより商品登録から全サイトでの販売開始までのリードタイムがなくなり、即日注文が可能になった。人的作業が減ったことで単純ミスも削減された。ナショナルブランドやPBブランドを含む商品情報を一元管理する仕組みとなっている。

  • ソフト新商品情報一元管理・一括更新システム「セントラル」
  • その他サーバー機器

新しい製品・サービス:ネットショップ約7,000商品の情報を一元管理し一括更新するシステム「セントラル」

事業の効果

  • 商品登録から全サイト販売までの日数 23営業日→0営業日
  • 3名が毎月合計300時間かけていた商品管理作業の時間が削減された

商品データの一元管理により作業時間が大幅に短縮され、社員に余裕が生まれた。その時間をサイトの品質向上や専門的なマーケティング、売上分析に充てられるようになった。新商品を同業他社より速く提案できるようになり、即日注文が可能になったことで顧客獲得やリピーター化につながった。人的作業の減少により単純ミスも減り、販売機会ロスの低減と売上の伸びに寄与している。

審査の観点ごとの評価

新事業進出・ものづくり補助金

観点の平均3.3 / 514観点のうち13観点で評価

この事例が強かった観点

  • 5
    課題の認識と解決月300時間・最長23営業日の商品登録作業を課題と認識し、即日注文を可能にして販売機会ロスを低減する具体的な改善効果が示されている。
  • 4
    これまでの取組との一貫性自社サイトと9サイトでの通販を行い、データ管理の課題を新システムで解決しており、これまでの事業との一貫性と戦略上の位置付けが読み取れる。
  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性楽天インナー部門で約2,000社中10位前後、7,000商品、完全単品管理と自社物流を強みとし、同業他社をリードする優位性が示されている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標付加価値額や賃上げの具体的な目標値は記載がなく、売上増加の方向性を述べるにとどまる。
経営戦略との整合性4.3
  • これまでの取組との一貫性4

    自社サイトと9サイトでの通販を行い、データ管理の課題を新システムで解決しており、これまでの事業との一貫性と戦略上の位置付けが読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    楽天インナー部門で約2,000社中10位前後、7,000商品、完全単品管理と自社物流を強みとし、同業他社をリードする優位性が示されている。

  • 課題の認識と解決5

    月300時間・最長23営業日の商品登録作業を課題と認識し、即日注文を可能にして販売機会ロスを低減する具体的な改善効果が示されている。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの具体的な目標値は記載がなく、売上増加の方向性を述べるにとどまる。

  • 事業を進める体制3

    社員3名が作業していた体制を全社員が操作できる形にし、社員教育や社内の工程管理にも取り組んでいる点が記載されている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    30~40代の忙しいママ向けに安くてよい商品を届ける目標や、需要が伸びるスクール用品を扱う点が示され、顧客ターゲットが明確。

  • 事業化までの道筋3

    導入済みシステムで商品登録のリードタイムを解消し、今後は新しいアイデアを取り入れてサイト品質を高める方針が示されている。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    子ども用から介護用までの下着を扱い、一部の商品を自社PBで展開するなど、同分野の中で差別化した商品を提供している。

公的補助の必要性3.0
  • 波及効果・雇用3

    同社以外に下着通販業界で数社しか開発できていない新しいシステムであり、業界への波及が期待される点が示されている。

  • 費用対効果3

    商品登録の作業時間が月300時間から大幅に短縮され、社員の時間を分析や品質向上に振り向けられる効果が示されている。

  • イノベーションへの貢献3

    一括管理の新システムと全社員の操作環境を構築し、ネット通販の情報発信を変革する仕組みとして業界に示唆を与えている。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    福井県あわら市に本社と複数の物流倉庫を持ち、地域で自社物流を確立して雇用を生んでいる点が読み取れる。

今後の展望

今後は新しいアイデアも取り入れてさらに選ばれるサイトの構築に力を入れ、売上増加で国内ランキング上位を目指す。

事業者の声

30〜40代の忙しいママを笑顔にする

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。