大型モノレールショットブラスト導入による大型製品の生産性向上

北海道の従業員17人の製造業が、ものづくり補助金で大型モノレールショットブラストを導入し、大型製品の生産性向上を目指した採択事例です。

株式会社キュウホー

成果表面処理工程の人員 3人→1人

この事例のポイント

  • 製造工程の中で最も時間がかかり、生産能力が低い表面処理工程がボトルネックになっていました。
  • 大型モノレールショットブラストを導入しました。
  • 表面処理工程の人員 3人→1人。大型モノレールショットブラストの導入により、ボトルネック工程が解消・改善され、生産能力のアンバランスも解消されました。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社キュウホー
所在地北海道 足寄町
業種金属製品製造業
技術分野機械制御,材料製造プロセス
従業員数17人
資本金1,000万円
設立1994年

事業の背景

足寄町で農機具を製造する会社で、製品はすべて足寄の自社工場でつくっています。近年は中国や韓国、モンゴル、北米圏との取引が増えており、海外販路の開拓・拡大が進んでいました。

製造工程の中で表面処理工程が最も時間がかかる状況でした。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力製造工程の中で最も時間がかかり、生産能力が低い表面処理工程がボトルネックになっていました。
  • 生産能力従来機の小型ショットブラストは装置の機能的な限界から、大型部材や複雑な形状の部材の加工に対応できませんでした。
  • 生産能力従来機は一度の加工数が限定的であったため、表面処理工程に全工程の中で最も時間がかかっていました。
  • 生産能力海外販路の開拓・拡大が進む中で、今後のさらなる増産体制の整備が求められていました。
  • 人手・技能表面処理工程は熟練工頼みで、人員の定着や採用にも課題がありました。

やったこと

大型モノレールショットブラストを導入しました。従来機の小型ショットブラストと比べて、2トンまでの重量の大型部材を加工できるようになりました。

また、一度に複数個の製品・部品を加工できるようになりました。この導入により、生産性の向上、品質の向上、省人化、短納期化、採用条件の緩和による事業継続性の安定化を目指しました。

補助金で入れた設備

経費の区分は「機械装置・システム構築費」です。

事業の効果

  • 表面処理工程の人員 3人→1人

大型モノレールショットブラストの導入により、ボトルネック工程が解消・改善され、生産能力のアンバランスも解消されました。表面処理工程の人員を3名から1名に省人化し、人員の再配置など業務効率化も進みました。

装置の性能向上により精度の高い処理が可能となり、製品の品質向上にも大きく影響しました。また、手作業が大幅に削減され、経験の浅い若年層でも採用できるようになり、事業継続性の安定化に資しました。

出た効果の種類(押すと同じ効果の事例へ)

審査の観点ごとの評価

新事業進出・ものづくり補助金

観点の平均3.5 / 514観点のうち13観点で評価

この事例が強かった観点

  • 5
    課題の認識と解決表面処理工程の人員を3名から1名に省人化し、従来の2〜4倍の加工量を実現するなど、課題解決の効果が数字で示されている。
  • 4
    これまでの取組との一貫性ボトルネックだった表面処理工程の改善と増産体制整備が急務と位置付けられ、過去の製品開発・改善の取組とも一貫している。
  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性海外販路の拡大(中国・韓国・北米など)を背景に、自社の少量・高品質な製品づくりの強みを生かす増産計画になっている。

もう一歩だった観点

  • 2
    費用対効果省人化や生産能力向上は触れられているが、補助金投入額に対する付加価値額の増加など費用対効果の数値は示されていない。
経営戦略との整合性4.3
  • これまでの取組との一貫性4

    ボトルネックだった表面処理工程の改善と増産体制整備が急務と位置付けられ、過去の製品開発・改善の取組とも一貫している。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    海外販路の拡大(中国・韓国・北米など)を背景に、自社の少量・高品質な製品づくりの強みを生かす増産計画になっている。

  • 課題の認識と解決5

    表面処理工程の人員を3名から1名に省人化し、従来の2〜4倍の加工量を実現するなど、課題解決の効果が数字で示されている。

事業の実現可能性3.4
  • 付加価値・賃上げの目標4

    従来の2〜4倍の加工量、人員3名から1名への省人化など目標の根拠が具体的だが、賃上げ目標の数値は記載がない。

  • 事業を進める体制3

    装置導入後に経験の浅い者でも操作でき、人員の再配置も進んだとあり、体制面の対応は読み取れる。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    海外の取引先からの増加と短納期化・品質向上の成果が結び付き、顧客ニーズと選ばれる理由が整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    ボトルネック工程の改善を導入装置で実施し、導入後の成果を確認しており、課題解決の方法は妥当に読める。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    大型部材や複数個同時加工に対応する装置で、農機具分野の中で高付加価値の加工能力を持つ点が読み取れる。

公的補助の必要性2.3
  • 波及効果・雇用3

    採用条件の緩和や若年層の雇用、事業継続性の安定化に寄与するとあり、雇用の創出への効果が読み取れる。

  • 費用対効果2

    省人化や生産能力向上は触れられているが、補助金投入額に対する付加価値額の増加など費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    装置の性能向上による精度の高い処理は触れられているが、先端デジタル技術やサプライチェーン全体への貢献の記述は薄い。

政策面4.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及4

    北海道足寄町で自社工場の製品づくりを行い、地域の強みを生かして海外へ販路を広げ、地域の雇用を支えている点が読み取れる。

同じ設備を入れた採択事例

出典・注記
  • 出典:公式の事例集(令和元年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文からAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 審査の観点:公募要領 p.44(審査項目)
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。