ヒト幹細胞培養上清液の凍結乾燥による常温管理の実現

神奈川の製造業の会社が、ものづくり補助金で凍結乾燥機を導入し、ヒト幹細胞培養上清液を常温で保存・輸送できるようにした事例です。

セルプロジャパン株式会社

この事例のポイント

  • ヒト幹細胞培養上清液は成分を損なわずに運搬するため、-70度に冷凍する必要がありました。
  • 凍結乾燥機を導入し、ヒト幹細胞培養上清液を凍結乾燥させました。
  • 凍結乾燥により保存性と流通性が大幅に向上しました。

事業者のプロフィール

事業者名セルプロジャパン株式会社
所在地神奈川 藤沢市
業種その他の製造業
技術分野材料製造プロセス、バイオ
従業員数17人
資本金4,550万円
設立2019年

事業の背景

当社は2019年4月に設立されたバイオベンチャー企業で、再生医療関連事業を中心に、幹細胞の研究や細胞培養の受託業務を展開しています。ヒト幹細胞培養上清液は美容治療や化粧品の原料としてもニーズが高まっていました。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • その他ヒト幹細胞培養上清液は成分を損なわずに運搬するため、-70度に冷凍する必要がありました。
  • 生産能力新型コロナワクチンの運搬用に専用冷凍庫の需要が急拡大し、当社で冷凍庫を確保することが困難となりました。

やったこと

凍結乾燥機を導入し、ヒト幹細胞培養上清液を凍結乾燥させました。凍結乾燥により常温での保存と輸送を可能にし、品質の向上を図りました。

新しい製品・サービス:凍結乾燥により常温で輸送できるヒト幹細胞培養上清液

補助金で入れた設備

経費の区分は「機械装置・システム構築費」です。

事業の効果

凍結乾燥により保存性と流通性が大幅に向上しました。これにより、化粧品原料としての需要に応えやすくなりました。

出た効果の種類(押すと同じ効果の事例へ)

審査の観点ごとの評価

新事業進出・ものづくり補助金

観点の平均2.7 / 514観点のうち10観点で評価

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決-70度冷凍が必要という課題と冷凍庫確保の困難を具体的に示し、凍結乾燥による常温化で解決を図る計画になっている。

もう一歩だった観点

  • 2
    事業を進める体制細胞培養受託などの事業実績はあるが、補助事業を遂行する体制の具体的記述が薄い。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    化粧品原料として需要のある培養上清液の品質向上のため凍結乾燥機を導入する計画で、既存事業の延長に位置付けられている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    美容治療や化粧品原料でのニーズ増を踏まえ、保存性と流通性を高める強みを活かす内容になっている。

  • 課題の認識と解決4

    -70度冷凍が必要という課題と冷凍庫確保の困難を具体的に示し、凍結乾燥による常温化で解決を図る計画になっている。

事業の実現可能性2.7
  • 付加価値・賃上げの目標ー

    公開情報では判断できません。

  • 事業を進める体制2

    細胞培養受託などの事業実績はあるが、補助事業を遂行する体制の具体的記述が薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    美容治療や化粧品原料で需要が高まっているというニーズの裏付けと、常温輸送の利点が示されている。

  • 事業化までの道筋ー

    公開情報では判断できません。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    ヒト幹細胞培養上清液の常温管理は一般に普及していない分野で、品質向上による高付加価値化を図っている。

公的補助の必要性2.0
  • 波及効果・雇用2

    新型コロナワクチン用冷凍庫需要の急拡大という外部事情に触れるのみで、国が補助する波及効果や雇用創出の記述は薄い。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献2

    常温輸送を可能にする技術で流通性を高める点は示されるが、業界やサプライチェーン全体への貢献の記述は弱い。

政策面2.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及2

    湘南アイパークの研究開発拠点に入居している点は触れられるが、地域の特性を活かした雇用・成長への言及は薄い。

今後の展望

さらなる市場拡大と海外展開に向けた準備を進めています。

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出典・注記
  • 出典:公式の事例集(令和元年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文からAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 審査の観点:公募要領 p.44(審査項目)
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。