事業再構築補助金専門・技術サービス東京都専門家確認済み

字幕翻訳AIツールを開発し、映像翻訳の生産性を高める

日本映像翻訳アカデミー株式会社

国が公開している採択事例です

事業者のプロフィール

事業者名日本映像翻訳アカデミー株式会社
所在地東京都
業種映像翻訳(字幕・吹替え)と翻訳者の育成
従業員数48人
資本金3,000万円
相談先国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学

この事例のポイント

  • 2018年に社内でAI開発の研究を始め、2019年から国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学と産学共同研究を行った。
  • 事業再構築補助金の承認を経て、2022年に国内初の字幕翻訳AIツール「Subit!」を開発した。
  • 「Subit!」を社内の生産プロセスに組み込み、主に納期の短縮で飛躍的な改善を果たし、SaaSでの提供も始めた。

事業の経緯

1996年創業、2003年より現在の法人にて事業を運営。「動画市場の急拡大とグローバル化」、「外国語学習者の増加」という時代の潮流を見据え、映画・ドラマのみならずニュース、スポーツ、アニメーション、教育系動画、産業分野の動画などの字幕翻訳、吹替え翻訳を担うプロフェッショナルを育成する。また、プロとなった修了生のスキルを活かし、翻訳実務を受注する部門を併設。職業訓練と翻訳実務受注を一体化させて事業を推進している。※2023年はばたく中小企業・小規模事業者300社(事業再構築・生産性向上分野)受賞。

1996年に創業し、2003年から現在の法人で事業を運営している。字幕や吹替えの映像翻訳の受託事業と、映像翻訳者を育成するスクール運営事業を一体で進めてきた。

映像翻訳のAI開発を2018年に社内で研究し始め、2019年から国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学と産学共同研究を行った。2021年に事業再構築補助金の承認を経て、2022年に国内初の字幕翻訳AIツール「Subit!」を開発し、社内の生産プロセスへの組み込みとSaaSでの提供を進めている。

事業の内容

  1. 課題:人力のみで行ってきた映像翻訳動画と同期する映像翻訳(字幕・吹替え)は、意訳や言い換え、時には創作を要するなど、通常の文書翻訳や通訳とは大きく異なる。ストリーミング配信やSNSによる動画視聴の増加、インバウンド需要などで映像翻訳の需要は増え続けているが、翻訳者の「職人技」が求められるため、旧来は「人力」のみで翻訳事業が行われてきた。
  2. 取り組み:映像翻訳事業とスクール運営字幕や吹替え翻訳など映像翻訳の受託事業や、映像翻訳者を育成するスクール運営事業を手がけ、新分野展開に積極的に取り組んでいる。2008年には日本の映画やテレビ番組、アニメーションなどを世界に送り出す技能を有した日英映像翻訳者の育成コースを開設した。技能の定義と理論化、社会への啓蒙を推し進め、職業訓練校から優秀な人材をメディア業界を中心に輩出している。
  3. 取り組み:字幕翻訳AIの開発翻訳者の「職人技」が求められるため難しいとされる映像翻訳のAI開発を2018年に社内で研究を始め、2019年からは国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学と産学共同研究を開始した。豊富な学習データを基盤に、字幕翻訳に特化したAIの開発に取り組んだ。2021年、経済産業省「事業再構築補助金」への申請・承認を経て、2022年に国内初の字幕翻訳AIツール「Subit!」(サビット)を開発した。現在は事業化を推進している。
  4. 取り組み:生産プロセスへの組み込みとSaaS提供従来人力のみで行っていた社内の生産プロセスに「Subit!」を組み込むフローを導入し、主に納期の短縮の面で飛躍的な改善を果たしている。また、マスメディアのみならず、メディア型のSNSやwebサイト上で多くの海外動画を紹介・更新する企業等に対し、「Subit!」をSaaSモデルで提供するサービスも開始した。高い品質を維持しつつ、生産性を飛躍的に高め、マスメディアから一般企業、YouTuberまで様々なお客様に、リーズナブルな価格かつ短期で納品できる工程を構築し、受注拡大を目指している。
  5. 取り組み:翻訳企業との業務提携「語学学習者・習得者」+「職業訓練」+「自社開発字幕翻訳AI」という事業モデルによって課題の解決を目指している。その一環として、日本最大の産業系翻訳会社であり国内に広く営業拠点を持つ翻訳企業と、映像翻訳の分野における業務提携を行い、事業モデル提案の間口を広げ、成長、変革、挑戦に取り組んでいる。

補助金を使った経費

事業再構築補助金の経費区分にあてはめると、次のとおりです。

機械装置・システム構築費字幕翻訳AIツール「Subit!」の開発

事業の効果

  • 2022年に国内初の字幕翻訳AIツール「Subit!」を開発した。
  • 社内の生産プロセスに「Subit!」を組み込み、主に納期の短縮の面で飛躍的な改善を果たした。
  • 「Subit!」をSaaSモデルで提供するサービスを開始した。
  • 翻訳企業との業務提携で、事業モデル提案の間口を広げた。

審査項目に合っていた点

事業再構築補助金の審査項目

合致した審査項目4 / 5項目
後継の中小企業新事業進出補助金の直近(第4回)の採択率33.9%応募1,499件・採択508件

出典:公募要領 p.44(審査項目)

◎経営戦略との整合性「語学学習者・習得者」+「職業訓練」+「自社開発字幕翻訳AI」の事業モデルで、既存事業とのシナジーを生かす。この項目が◎の事例 23件
◎事業の実現可能性2018年の社内研究から産学共同研究を経て、2022年にツールの開発まで進めた実績がある。この項目が◎の事例 21件
◎新市場性・高付加価値性国内初の字幕翻訳AIツールで、SaaSでの提供など新しい市場に広げる。この項目が◎の事例 23件
—公的補助の必要性公開されている事例からは読み取れません。
◎政策面日本の映像を世界に送り出す人材の育成を通じて、「クールジャパン戦略」に貢献している。この項目が◎の事例 10件

公募要領の審査項目に照らして当社の専門家が整理・確認したものです。実際の審査の点数や評価ではありません。事業再構築補助金は募集が終わっているため、後継の新事業進出・ものづくり補助金の審査項目で見ています。

審査項目の合い方が近い事例

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商工会の支援を受け、外国人旅行者と地元住民が交わるゲストハウスを開く

株式会社ワイズテクノ

成果宿泊した外国人旅行者は長期滞在が多く、バーで知り合った地元住民との新たな交流も生まれている。

地域の魅力発信の経験から、外国人旅行者向けのゲストハウス事業を構想した。

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株式会社京屋染物店

成果売上げは社長就任時の3倍に伸び、利益やキャッシュフローも大幅に改善し、社員数も5人から13人に増えた。

震災で廃業の危機に陥ったあと、祭り装束の復元で業績を回復し、伝統の染物技術を使った自社製品を他企業と共同開発した。

出典

相談先と計画づくり

その他国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学

2018年に社内で研究を始め、2019年から大学と産学共同研究を行って、AIツールの開発を進めた。

今後の展望

「Subit!」の事業化を進め、マスメディアから一般企業、YouTuberまで様々なお客様への受注拡大をめざしている。

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事業再構築補助金について

事業再構築補助金の募集は終わり、後継の中小企業新事業進出補助金が募集されています。中小企業新事業進出補助金の直近の第4回の採択率は33.9%(応募1,499件・採択508件)。いま申請できる回の締切・補助額・対象経費は、最新の公募の解説でまとめています。

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