事業再構築補助金製造業静岡県専門家確認済み

サーボプレス機などを入れ、次世代EVの蓄電池部品に進出する

株式会社伊藤製作所

国が公開している採択事例です

事業者のプロフィール

事業者名株式会社伊藤製作所
所在地静岡県
業種精密板金加工・プレス加工(金型設計から組立まで一貫生産)
従業員数62人
資本金1,000万円

この事例のポイント

  • 金型設計からプレス加工、組立までの一貫体制と、高難度の加工技術を共同試作開発に生かしている。
  • 事業再構築補助金でサーボプレス機などを入れ、次世代EVの蓄電池部品の製造分野に進出した。
  • エコアクション21認証やSDGs宣言、不良品のランク分けなどで、環境対応と品質向上を進めている。

事業の経緯

1968年に創業した金属製部品メーカー。金型設計・製作、精密板金加工、プレス加工、スポット溶接、組立などを一貫生産体制で提供している。部品点数は800点を超え、板金の加工厚は0.1mmから3.2mmと幅広い仕様に対応。家電、医療、自動車業界といった多様な業界と取引があり、技術力の高さで信頼を築いている。事業再構築補助金を活用して次世代EV向け部品製造分野に進出し、環境対応や人材育成にも積極的に取り組んでいる。※2023年はばたく中小企業・小規模事業者300社(事業再構築・生産性向上分野)受賞。

1968年に創業した金属製部品メーカーで、金型設計から板金・プレス加工、組立までを一貫生産し、家電、医療、自動車業界と取引してきた。共同試作開発の能力が評価され、コロナ禍での事業環境の変化に対応して事業再構築補助金を使い、次世代EV向け蓄電池部品の製造に参入した。

2011年にエコアクション21認証を取得し、環境経営とSDGsの取り組みを進めている。2022年度にはAランクの不良率0%を達成した。

事業の内容

  1. 課題:コロナ禍での事業環境の変化1968年に創業した金属製部品メーカーで、金型設計・製作、精密板金加工、プレス加工、スポット溶接、組立などを一貫生産体制で提供している。部品点数は800点を超え、板金の加工厚は0.1mmから3.2mmと幅広い仕様に対応し、家電、医療、自動車業界といった多様な業界と取引がある。コロナ禍での事業環境の変化に対応する必要があった。
  2. 取り組み:共同試作開発を支える技術と設備金型設計からプレス加工、組立までを一括で対応できることと、蓄積された技術を基にした高付加価値・高難度の加工技術が強みである。共同試作開発では、製品化までに数年の時間を要し、その間の製品のアップデートに柔軟に対応するため、高度な技術と生産設備を整備している。超薄素材板金加工、高精度板金加工、大型板金加工など独自の技術力を磨き、製品設計の段階から参画して顧客の製品開発を支援している。環境対応部品の試作や蓄電池部品の開発でも、短納期と高精度を両立させた製造を行い、多くの新規受注を獲得している。
  3. 取り組み:事業再構築補助金で次世代EV向け蓄電池部品に進出事業再構築補助金を活用し、新たな成長分野である次世代EV向け蓄電池部品製造への参入を果たした。これまでの高い試作開発能力が評価され、大手家電メーカー子会社から、次世代EV蓄電池を格納する冷却・放熱スリット部品の共同試作開発の依頼を受けた。蓄電池の需要は2035年までに飛躍的な成長が見込まれており、国内の車載用蓄電池市場も着実に拡大している。サーボプレス機などの新規設備投資を行い、生産性の向上を実現した。
  4. 取り組み:試作段階から量産まで一貫して対応できる生産ラインの拡充次世代EV電池部品製造に必要な生産技術と設備を整備し、顧客からの要望に応えられる体制を構築している。今後は、試作段階から量産まで一貫して対応できる生産ラインを拡充し、新規受注の増加と事業の安定化を図る。
  5. 取り組み:エコアクション21認証とSDGs推進持続可能な社会に向けた取り組みとして、2011年にエコアクション21認証を取得し、以降は定期的に更新を行って、CO2排出量、廃棄物排出量、水使用量の削減を目標に掲げている。全従業員による「私のSDGs宣言」を制定し、環境配慮型の製品づくりを徹底している。
  6. 取り組み:不良率の削減と環境経営の進捗管理製造工程における不良品のランク分けを実施し、不良率削減の取り組みも効果を上げている。環境経営マネジメントの推進を目的としたEMS(環境マネジメントシステム)会議を毎月開催し、目標達成に向けた進捗管理を行っている。

補助金を使った経費

事業再構築補助金の経費区分にあてはめると、次のとおりです。

機械装置・システム構築費サーボプレス機などの新規設備

事業の効果

  • 2022年度に、Aランク(顧客納入不可製品)の不良率0%を達成した。
  • エコアクション21中央事務局から表彰を受け、対外的な信用力も向上した。
  • 環境に配慮した経営姿勢が、SDGsに関心の高い顧客企業との新規取引にもつながっている。
  • 大手家電メーカー子会社から、次世代EV蓄電池を格納する冷却・放熱スリット部品の共同試作開発の依頼を受けた。

審査項目に合っていた点

事業再構築補助金の審査項目

合致した審査項目4 / 5項目
後継の中小企業新事業進出補助金の直近(第4回)の採択率33.9%応募1,499件・採択508件

出典:公募要領 p.44(審査項目)

◎経営戦略との整合性コロナ禍の変化に、一貫体制と試作開発能力を生かして蓄電池部品へ参入する方針である。この項目が◎の事例 23件
◎事業の実現可能性共同試作開発の依頼を受け、必要な生産技術と設備を整えている。この項目が◎の事例 21件
◎新市場性・高付加価値性次世代EVの蓄電池部品という成長分野で、短納期と高精度を両立する。この項目が◎の事例 23件
—公的補助の必要性公開されている事例からは読み取れません。
◎政策面エコアクション21認証とSDGs宣言で、CO2排出量などの削減を進めている。この項目が◎の事例 10件

公募要領の審査項目に照らして当社の専門家が整理・確認したものです。実際の審査の点数や評価ではありません。事業再構築補助金は募集が終わっているため、後継の新事業進出・ものづくり補助金の審査項目で見ています。

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出典

今後の展望

試作段階から量産まで一貫して対応できる生産ラインを拡充し、新規受注の増加と事業の安定化を図る。100年企業として、持続可能な成長をめざしている。

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事業再構築補助金について

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