ものづくり補助金製造業富山県専門家確認済み

モデリングマシンで原型づくりを内製化し、真鍮製品の新商品開発を速める

株式会社二上

国が公開している採択事例です

事業者のプロフィール

事業者名株式会社二上
所在地富山県
業種真鍮鋳物(仏具・生活用品・建築金物)の製造
従業員数22人
資本金1,000万円
相談先富山県総合デザインセンター

この事例のポイント

  • 業者が小規模で後継者難だった原型づくりを内製化し、2013年にものづくり補助金でモデリングマシンを導入した。
  • 富山県総合デザインセンターでプログラミング技術等の指導を受け、新商品の開発・試作・投入サイクルを速めた。
  • デザイナーとブランドトータルで契約し、小規模な企画展など着実な販売活動で、35ヶ国に輸出している。

事業の経緯

1897年創業の真鍮鋳物メーカー。高岡銅器の代表的な仏具「輪灯」などの仏具製造で長い歴史をもつ。近年の住宅の洋風化や生活様式の変化に伴い、仏具以外の製品への展開を図ってきた。具体的には、鋳物の素材感を活かしつつデザイン性を加えた独自の製品企画・製造(真鍮の生活用品ブランドの「FUTAGAMI」、建築金物ブランド「MATUREWARE」等)を開始し、現在では同部門が売上の約9割を占める。取引先は小売店が主で、国内約500社に加え、国外35ヶ国におよぶ。

1897年に創業した真鍮鋳物メーカーで、高岡銅器の代表的な仏具「輪灯」などの仏具製造で長い歴史をもつ。近年の住宅の洋風化や生活様式の変化に伴い、仏具以外の製品へ展開し、鋳物の素材感を活かしてデザイン性を加えた生活用品や建築金物のブランドを始め、現在では同部門が売上の約9割を占める。

原型づくりを担う業者が小規模で後継者難だったため、工程の内製化を検討し、2013年にものづくり補助金でモデリングマシンを導入した。早くから海外進出も検討し、現在は35ヶ国に輸出している。

事業の内容

  1. 課題:原型づくり業者の後継者難高岡銅器の産地では、製造・加工部門で工程別(原型づくり、鋳造、仕上げ加工、着色)の分業体制が確立している。原型づくりは業者が小規模で、後継者難の状態にあった。
  2. 取り組み:デザインセンターの指導とモデリングマシンの導入原型づくりの工程内製化を検討し、富山県総合デザインセンターでモデリングマシンを借用したプログラミング技術等の指導を受けた。その後、2013年にものづくり補助金を活用し、原型づくりのためのモデリングマシンを導入した。新商品の開発・試作・投入サイクルが迅速化し、セミオーダー品の生産効率も大幅に向上した。
  3. 取り組み:デザイナーへの権限委譲によるブランド力向上デザイナーに対する権限移譲の仕組みにも特徴がある。一般的に、製品デザイナーの権限範囲は製品のみで、契約形態も製品ごととなるケースが多い。これに対し、同社はデザイナーとブランドトータルで契約しており、デザイナーは同社と密にコミュニケーションを図って一緒に試行錯誤しながら、ブランドに対するあらゆる活動(Webサイトの構築やワークショップのプロデュースも含めた活動)に携わる。これによってブランドイメージの一貫性と製品づくりの徹底したこだわりが相乗的に生まれ、成長を助長した。
  4. 取り組み:着実な海外展開その需要を背景に早くから海外進出を検討し、規格(北米へ電気照明などを販売する際に必要)の取得、海外からの問い合わせ窓口となる協力会社の立ち上げ等を行った。海外への訴求手段として大規模な展示会を活用せず、あえて小規模の企画展などを対象国・地域で行ってきた。取引先選定の基準は、同社の考えや商品に対するこだわりを共有でき、また信頼できる取引先であることに重点を置いている。現在は製品を35ヶ国に輸出販売し、海外販売がブランド部門の売上の15%を占める。

補助金を使った経費

ものづくり補助金の経費区分にあてはめると、次のとおりです。

機械装置・システム構築費原型づくり用のモデリングマシン

事業の効果

  • 新商品の開発・試作・投入サイクルが迅速化し、セミオーダー品の生産効率が大幅に向上した。
  • 製品を35ヶ国に輸出販売し、海外販売がブランド部門の売上の15%を占める。
  • 仏具以外の製品を扱う部門が、売上の約9割を占める。
  • 取引先は、国内の小売店約500社に加え、国外35ヶ国におよぶ。

審査項目に合っていた点

ものづくり補助金の審査項目

合致した審査項目3 / 5項目
直近の回(23次)の採択率35.1%応募1,275件・採択448件

出典:公募要領 p.44(審査項目)

◎経営戦略との整合性デザイン性のある自社ブランドを軸に、後継者難の原型づくりを内製化する方針をとった。この項目が◎の事例 73件
◎事業の実現可能性県のデザインセンターで技術指導を受けてから導入し、開発・試作・投入サイクルの迅速化を実現した。この項目が◎の事例 68件
◎新市場性・高付加価値性小規模の企画展を使った海外展開で、35ヶ国に輸出している。この項目が◎の事例 62件
—公的補助の必要性公開されている事例からは読み取れません。
—政策面公開されている事例からは読み取れません。

公募要領の審査項目に照らして当社の専門家が整理・確認したものです。実際の審査の点数や評価ではありません。審査項目は、いま募集している回の公募要領のものです。

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出典

相談先と計画づくり

自治体富山県総合デザインセンター

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