50年続く母の衣料品店を継ぎ、若い世代が集まる店に改装

暮らしの衣料だいき

成果客単価が平均6,000円に上がり、月の売上が承継前より約50万円増えた。

店舗改装に使える公募中の補助金 34件を見る

この事例のポイント

  • 母の高齢化と、地域の客層の変化に店が合わなくなったことが承継の理由だった。
  • 駅の周辺で若い世代が増えていることに合わせ、店を改装した。
  • 買った服を着てメイクもできる男女兼用のパウダールームを設けた。
  • 自己資金でアプリを作り、クーポンやポイント、新商品の情報を届けた。

事業者のプロフィール

事業者名暮らしの衣料だいき
所在地福島県
業種衣料品店
従業員数1人

事業の経緯

福島県で、母が50年続けてきた衣料品店を、他家に嫁いだ娘が継いだ。母が高齢になり、今の体制で店を続けることが難しくなっていた。

地域の客層も変わり、それまでの店の形が合わなくなっていた。

店の周りで若い世代が増えていることに合わせ、店を改装してパウダールームを設けた。性別を問わない売場にし、専用のアプリも作った。

客単価と月の売上が上がり、地元の商店会や金融機関からも新しい交流の拠点として期待されている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 母の高齢化と客層の変化母が高齢になり、今の体制で店を続けることが難しくなっていた。地域の客層も変わり、それまでの店の形が合わなくなっていた。
  • 低い客単価承継前の客の大半は60代以上で、売れるのは肌着や靴下など単価も粗利も低い商品が中心だった。

やったこと

  1. 若い世代に向けた改装店の周りで若い世代が増えていることに合わせ、若い世代を中心にした衣料品店へ改装した。店の建物は母から借りた。
  2. パウダールームと売場SNSへの発信や交流の場を求める若い世代に向けて、買った服を着てメイクもできる男女兼用のパウダールームを設けた。スタッフがおしゃれのこつを伝え、性別を問わない売場と商品の並びにして、店内を回りやすくした。
  3. 専用アプリ若い世代はウェブサイトよりアプリをよく使うと知り、自己資金で専用のアプリを作った。クーポンやポイントカードの機能を付け、新商品の情報を届けた。

補助金を使った経費

事業の効果

  • 若い世代に向けて品ぞろえとサービスを変えた結果、客単価が平均6,000円に上がった。
  • 月の売上は承継前より約50万円増えた。
  • 前の客の子や孫の世代が来店したり、離れた町から来る客もいたりして、客層が広がった。

審査の観点ごとの評価[1]

事業承継・M&A補助金

観点の平均4.0 / 5
15次の採択率[2]61.3%応募551件・採択338件

この事例が強かった観点

  • 5
    売上・利益の見込み客単価が平均6,000円に上がり、月の売上が承継前より約50万円増加したと数字で示され、収益の増加が明確である。
  • 4
    承継を機にした取組の目的母の高齢化と地域の客層変化で今の店が合わなくなったことが承継理由として明確に示され、取組の必要性が具体的に書かれている。
  • 4
    事業の継続若い世代や離れた町からの客に客層が広がり、子や孫の世代が来店するなど、承継後も継続・成長できる根拠が示されている。
取組の目的・必要性4.0
  • 承継を機にした取組の目的4

    母の高齢化と地域の客層変化で今の店が合わなくなったことが承継理由として明確に示され、取組の必要性が具体的に書かれている。

実現可能性3.0
  • 計画の具体性と体制3

    改装、パウダールーム設置、自己資金での専用アプリ開発と、取組内容が順に具体的に示され、実行可能な計画になっている。

収益性5.0
  • 売上・利益の見込み5

    客単価が平均6,000円に上がり、月の売上が承継前より約50万円増加したと数字で示され、収益の増加が明確である。

継続性4.0
  • 事業の継続4

    若い世代や離れた町からの客に客層が広がり、子や孫の世代が来店するなど、承継後も継続・成長できる根拠が示されている。

事業者の声

これまで50年続いてきた店を承継したことで、地域の皆さま方に大変喜んで頂けたのは今後の経営継続にあたっても非常に良かったと感じている。承継前に来ていただいていたお客様のお子さん・お孫さんに世代を超えてご来店頂けたり、嫁ぎ先の国見町などやや遠方の自治体からもわざわざ来店くださるお客様がおり、承継前より幅広い顧客層獲得ができたことは大きな成果であると感じている。

立地している地元の南福島駅前の商店会や金融機関からも新たな交流拠点として多いに期待の声を頂いており、再び若年層の回遊性を高めるための起爆剤としての役割を果たすほか、地元の若者や学生をアルバイト等として雇用創出することにも貢献できるという点からも、夢描いていた「地域に必要とされ、地域に愛される店舗」となっていけるものと大いに期待している。

福島県の衣料品店(従業員1名)
出典・注記
  1. [1]審査の観点の点数は、事業承継・M&A補助金の公募要領にある観点で当社が付けたもので、実際の審査の点数ではありません。
  2. [2]この事例の回が分からないため、採択率は直近の回(15次)の数字です。

今後の展望

店の周りで一人暮らしをする学生が多く、新生活で何をどこで買えばよいか迷っている。季節ごとに必要な服や生活雑貨、地域の情報をタイミングよく発信し、ニーズに合った商品を提案して売りたい。

事業承継・M&A補助金とは

直近の15次の採択率は61.3%(応募551件・採択338件)。いま申請できる回の締切・補助額・対象経費は、最新の公募の解説でまとめています。

最新の公募を見る

審査で評価された点が近い事例

卸売業、小売業のほかの採択事例

卸売業、小売業の事例をすべて見る