古い断裁機を最新の機械に替え、作業時間を2割縮める

益山印刷(売上高:1億円未満)

成果用紙6,000枚の断裁が平均75分から60分になり、作業時間が20%縮んだ。

設備導入に使える公募中の補助金 581件を見る

この事例のポイント

  • 70歳になった父が、入社10年を超えた子に数年のうちに継ぐことを提案した。
  • 顧客の引き継ぎや会計士の指導を受けながら承継の準備を進めた。
  • 老朽化した断裁機を最新の機械に替え、作業時間を20%縮めた。
  • 刃の交換時の調整が自動になり、けがのおそれがほぼなくなった。

事業者のプロフィール

事業者名益山印刷(売上高:1億円未満)
所在地鹿児島県
業種オフセット印刷業

事業の経緯

オフセット印刷を営む会社で、父は70歳になった2018年、入社10年を超えた子に数年のうちに継ぐことを提案した。子は父から顧客を引き継ぎ、関与する会計士から経営の指導を受け、事業の方針も自ら考えて準備を進めた。

準備が整い、2021年11月に代表を交代した。

承継を機に、事業承継・引継ぎ補助金でほとんどの印刷物に欠かせない断裁の工程を見直し、古い断裁機を最新の機械に替えた。用紙6,000枚の断裁が平均75分から60分になり、刃の調整も自動になって安全性が大きく上がった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 数年かけた承継父が70歳になった2018年に、入社10年を超えて経験を積んだ子に、数年のうちに継ぐことを提案した。子は顧客の引き継ぎ、会計士による経営の指導、自身による事業方針の検討などの準備を進め、2021年11月に代表を交代した。
  • 古い断裁機ほとんどの印刷物で欠かせない紙の断裁の工程で、断裁機が古くなっていた。作業時間を縮め、安全性を高め、仕入れの費用を減らす必要があった。

やったこと

  1. 最新の断裁機の導入老朽化した断裁機を最新の断裁機に替えた。2021年10月に発注して納品と検収を受け、11月に試運転と調整を行い、12月に本格的に動かして効果を確かめた。

補助金を使った経費

事業の効果

  • A2用紙6,000枚を8分割する作業が平均75分から平均60分になり、作業時間が20%縮んだ。
  • 断裁刃の交換時の調整が手動から自動になり、調整のときのけがのおそれがほぼなくなった。
  • 仕入れの費用を減らす効果は、期間内に大きなサイズの原紙の仕入れがなく、まだ確かめられていない。

審査の観点ごとの評価[1]

事業承継・M&A補助金

観点の平均3.5 / 5
15次の採択率[2]61.3%応募551件・採択338件

この事例が強かった観点

  • 4
    承継を機にした取組の目的70歳の父が入社10年超の子に数年内の承継を提案し、顧客引継ぎや会計士指導で準備したと具体的に書かれ、目的と必要性が明確。
  • 4
    計画の具体性と体制2018年提案から2021年11月の代表交代までの準備内容と、断裁機の発注・納品・試運転・本格稼働の時期が具体的に示され、体制も会計士等で補われている。
取組の目的・必要性4.0
  • 承継を機にした取組の目的4

    70歳の父が入社10年超の子に数年内の承継を提案し、顧客引継ぎや会計士指導で準備したと具体的に書かれ、目的と必要性が明確。

実現可能性4.0
  • 計画の具体性と体制4

    2018年提案から2021年11月の代表交代までの準備内容と、断裁機の発注・納品・試運転・本格稼働の時期が具体的に示され、体制も会計士等で補われている。

収益性3.0
  • 売上・利益の見込み3

    断裁作業時間が75分から60分へ20%縮んだと示されるが、売上や利益の増加額は書かれておらず、仕入れ費削減も未確認で、収益面の見込みは限定的。

継続性3.0
  • 事業の継続3

    子への承継後も老朽設備を更新して生産性と安全性を高めており事業継続の姿勢は読み取れるが、成長に向けた具体的な計画の記述は少ない。

出典・注記
  1. [1]審査の観点の点数は、事業承継・M&A補助金の公募要領にある観点で当社が付けたもので、実際の審査の点数ではありません。
  2. [2]この事例の回が分からないため、採択率は直近の回(15次)の数字です。

相談先と計画づくり

民間の専門家

断裁の工程で、作業時間の短縮、安全性の向上、仕入れの費用の削減を目標にした。計画づくりは関与する会計士や認定支援機関の助言と確認を受けながら進めた。

今後の展望

効果の検証を続け、断裁機の機能を十分に使い、オペレーターの技術を上げる。作業時間の短縮、安全性の向上、仕入れの費用の削減を進め、印刷事業の売上を伸ばし生産の費用を下げて利益を増やす。

事業承継・M&A補助金とは

直近の15次の採択率は61.3%(応募551件・採択338件)。いま申請できる回の締切・補助額・対象経費は、最新の公募の解説でまとめています。

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