日報・原価・会計のデータをつなぎ、月次の利益集計を早める
株式会社 一寸房
国が公開している採択事例です
事業者のプロフィール
| 事業者名 | 株式会社 一寸房 |
|---|---|
| 所在地 | 北海道 |
| 業種 | 意匠設計・構造設計など建築設計 |
| 従業員数 | 104人 |
| 事業の紹介 | ニーズを見極め設計関連の対応領域を広げてきた。大手ゼネコンや住宅メーカーを顧客とする。意匠設計と構造設計など、複数の技術を持つことでシナジー効果があり、一気通貫のサービスを提供できるのが特徴。CGやVR、最近では3D測量による図面化などにもチャレンジする。経営においてはスピードを重視し、パソコンは2年強で買い替え、作業環境を整えるなど、積極的に設備投資を行っている。時間内にこなせる仕事量を増やすことを重視。オリジナルの日報システムを持ち、10分単位で記録をつけている。 |
この事例のポイント
- 管理部門の担当者が以前利用したことのある事業者に問い合わせ、パッケージソフトの組み合わせとカスタマイズで対応する提案を受けた。
- 自社で構築した日報システムを、原価管理ソフトと給与ソフトに簡単な操作でデータ連携できるようカスタマイズした。
- 社員数が増えても原価意識を高められるよう、月次結果を早く見られる仕組みにした。
事業の経緯
ニーズを見極めて設計関連の対応領域を広げ、事業拡大で社員数が大きく増えている。物件ごとの原価を素早く把握したいが、日報、売上管理、会計のシステムが分かれ、それぞれからデータを取り出して表計算ソフトで計算していた。
2018年に管理部門に入社した担当者が、以前利用したことのある事業者に問い合わせ、パッケージソフトの組み合わせとカスタマイズの提案を受けた。IT導入補助金が適用されるとの情報を得て申請し、導入した。
事業の内容
- 課題:原価計算の手間物件ごとの原価(担当者が投下した時間を含む)を把握し、利益を素早く把握したいと考えていた。日報、売上管理、会計のシステムが分かれており、原価計算を行うために、それぞれのシステムからデータを取り出して加工し、表計算ソフトで計算していた。システム間でデータをつなげ、短時間で集計できる方法はないかと探していた。
- 課題:社員の原価意識事業拡大で社員数が大きく増えているが、皆に社風を理解し原価意識を持ってほしいと考えていた。
- 取り組み:ベンダーへの相談と導入決定原価管理のスピード化を進めるにあたり、2018年に管理部門に入社した担当者が、以前利用したことがある事業者に問い合わせを行った。日報データを原価計算、会計へつなげたいとの要望に対し、パッケージソフトの組み合わせとカスタマイズで対応できるとの提案があり、導入を決定した。IT導入補助金が適用されるとの情報提供を受け、申請した。
- 取り組み:導入したITツール「ACELINKNX-CE」は、会計・販売・給与・税務など、基幹業務用の中小企業向けパッケージソフトである。要望である原価管理の部分は、「どっと原価NEO」を用いた。会計、減価償却、給与ソフトも活用し、それぞれデータ連携している。自社が独自に構築した日報システムを、原価管理ソフトと給与ソフトに簡単な操作でデータ連携できるようカスタマイズした。不明点を問い合わせた際の営業担当の対応は早く、カスタマーセンターも充実していたという。
補助金を使った経費
デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)の経費区分にあてはめると、次のとおりです。
| ソフトウェア費 | 基幹業務パッケージソフト「ACELINKNX-CE」 |
|---|---|
| ソフトウェア費 | 原価管理ソフト「どっと原価NEO」 |
| 導入関連費 | 日報システムのカスタマイズ |
事業の効果
- 日報のデータを簡単に原価管理システムに連携でき、処理業務がシンプルになった。操作時間が大幅に削減され、体感で約30%のコスト削減になった。
- 受注した物件ごとの月次利益集計に要する期間が、1週間以上短縮された。
- 社員は以前より早いタイミングで月次結果を見ることができる。「社員数が増えても原価意識を高めていたい」との考えに応えられる仕組みとなった(時間が経つと過去のものとなるが、すぐにわかれば振り返り次の改善につなげやすい)。
出典
- 中小企業庁「ミラサポplus」事例ナビ(当社が整理・一部要約)
- 経費区分は、デジタル化・AI導入補助金の公募要領の区分に当社があてはめたものです
- 採択率:中小企業庁「採択結果」(26年4次)
今後の展望
社員数が増えても原価意識を高めていたいという考えに応えられる、月次結果をすぐに確認して改善につなげる仕組みとなった。
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