中華麺の製造ラインを省力化し、1日200分をオリジナル麺の開発に回す

むらめん株式会社

成果中華麺の総作業時間が1日600分から400分になった。

この事例のポイント

  • 1960年創業の麺専門メーカーで、全国のそば店・ラーメン店に業務用のそば・うどん・中華麺を年1,700万食供給している。
  • 中華麺は年間340万食を作るが、丸め機の精度不足や包装機の遅さ、冷凍庫への台車搬送が製造ライン全体のボトルネックだった。
  • 調量機・丸め機・包装機・冷凍庫を新たに入れて既存の混合〜切出の設備とコンベアでつなぎ、ライン全体で省力化した。
  • 減らした1日200分をオリジナル麺の開発・提案に向け、小ロット・高付加価値商品の開発を加速させる。

事業者のプロフィール

事業者名むらめん株式会社
所在地東京都
業種業務用のそば・うどん・中華麺の製造
従業員数36人
資本金4,500万円

事業の経緯

1960年に創業した老舗の麺専門メーカーで、全国のそば店・ラーメン店向けに業務用のそば、うどん、中華麺を年1,700万食供給している。世田谷区の工場に麺製造に必要な各種の製造ラインと、熟練した製造技術を持つ職人をそろえている。

特に中華麺はニーズが多様化し、海外向けの案件が大きく伸びている。年間340万食を作る中華麺のラインで丸め機と包装機がボトルネックになっており、省力化投資補助金でオーダーメイドの製造ラインを導入した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • ボトルネックになっていた丸めと包装製造ラインは作業員が監視し、トラブルが起きたら対応していた。丸め機の精度不足で麺が包装フィルムからはみ出す不具合が頻発し、やり直し作業が発生して管理に手間と時間がかかっていた。包装機は処理速度が遅く修理も多く、生産ラインが止まって製造ライン全体のボトルネックになっていた。中華麺は年間340万食(1日13,000食)を生産しており、処理能力が逼迫し、生産量の増加に対応する余力がなかった。
  • 冷凍庫の搬送と印字の手作業冷凍庫に入れ替えの作業スペースがなく、台車での搬送・保管に多くの手間がかかっていた。賞味期限の印字も人手で行い、印字ミスの危険があった。こうした手間で、オリジナル麺の開発・提案に割く時間が確保できなかった。

やったこと

  1. オーダーメイドの中華麺製造ラインの導入既存設備(混合〜切出)と、新たに導入する調量機・丸め機・包装機・冷凍庫を組み合わせ、各種コンベアでつないで製造ライン全体で高い省力化効果を出す計画にした。ロボット技術やセンサー技術など最新のデジタル技術を使った設備で、オーダーメイドの中華麺製造ライン一式とオーダーメイドの冷蔵庫を導入した。新しい包装機は賞味期限を自動で印字する。

事業の効果

  • 中華麺の総作業時間が1日600分から400分になり、1日200分減った。
  • 整形〜検査の工程が420分から300分に、冷凍庫への搬送が120分から40分になった(混合は60分で変わらず)。
  • 新しい包装機の賞味期限自動印字で人手の作業が減り、日付ミスが減って品質管理が強化された。
  • 減った1日200分をオリジナル麺の開発・提案業務に向けられるようになった。
  • 小ロット・高付加価値商品の開発が加速した。
  • 労働環境の改善で働きやすくなり、人材確保につながる。

審査の観点ごとの評価

中小企業省力化投資補助金の公募要領にある審査の観点10つで見ています

観点の平均2.7 / 5
直近の回(第6回)の採択率63.9%応募1,841件・採択1,176件

出典:公募要領 p.30(審査項目)

技術面55%
  • 省力化の効果4

    総作業時間600→400分、冷凍庫搬送120→40分と数字はあるが、省力化指数の値や算出根拠は示されていない。

  • 投資の回収1

    投資回収期間や回収に関する記載は事例にないため、公開されている事例からは読み取れません。

  • 付加価値の伸び1

    付加価値額の成長率に関する数値や記述は事例にないため、公開されている事例からは読み取れません。

  • 自社に合わせた設備5

    既存の混合〜切出設備とコンベアをつなぐオーダーメイドの製造ライン一式と冷蔵庫で、整形〜検査が420→300分に短縮された。

計画面50%
  • 体制と資金2

    従業員36名・1960年創業・年1,700万食供給の実績はうかがえるが、財務状況や資金調達の記載はない。

  • 優位性とスケジュール3

    ライン導入の工程と既存設備とのコンベア接続は示されるが、導入スケジュールや遂行期間の記載はない。

  • 賃上げの目標1

    賃上げの目標値は書かれておらず、公開されている事例からは読み取れません。

  • 会社全体への効果4

    1日200分を新商品開発・提案に振り向け、小ロット・高付加価値商品の開発が加速したと会社全体の効果が示される。賃上げへの言及はない。

政策面60%
  • 地域経済への波及2

    東京都の業務用麺メーカーで全国に供給するが、地域経済への波及効果や雇用への言及は事例にない。

  • イノベーション4

    ロボット技術やセンサー技術を使った設備で、賞味期限の自動印字によりミスを減らすデジタル活用が示される。

補助金を使った経費

冊子の内容から、省力化投資補助金の経費区分にあてはめた区分です。

  • 機械装置・システム構築費中華麺製造ライン一式調量機・丸め機・包装機など冷蔵庫オーダーメイド

事業者の声

労働環境の改善にもつながり、当社の未来を切り開くための投資だと考えています。

オリジナル麺の開発に取り組む時間が生まれ、これまで以上にお客様のニーズに応える体制が整いました。

今後も、技術と創意工夫を活かし、地域や業界に貢献できる企業として成長を続けていきます。

東京都の業務用麺製造業(従業員36名)
出典

今後の展望

減らした1日200分をオリジナル麺の開発・提案に向け、小ロット・高付加価値商品の開発を加速させる。技術と創意工夫を生かし、地域や業界に貢献できる企業として成長を続けることをめざす。

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