ものづくり補助金製造業兵庫県専門家確認済み

職人の技を数値で形にし、スマートファクトリー化で素上げ革の仕上げを速くする

株式会社ごとう製革所

国が公開している採択事例です

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ごとう製革所
所在地兵庫県
業種なめし革(野球グローブ用素上げ革)製造
従業員数12人
資本金500万円

この事例のポイント

  • 職人の暗黙知を、製造工程の分解と研究開発で数値化し、経験の浅い人材も継承できるようにした。
  • ものづくり補助金を活用した独自のスマートファクトリー化で、仕上工程のリードタイムを約60%短縮した。
  • 大手商社と連携した受注・製造体制を築き、海外スポーツ用品メーカーなどの需要をつかんだ。

事業の経緯

なめし革製造メーカーとして1966年創業の製革所を前身とし、2008年に現代表が引継ぎ、2016年法人成り。日本が世界に誇る独自技術をもとに皮革製造を行う「タンナー」集団として、国内外の革製品製造メーカーと取引を展開。なかでも、最高峰の技術を要するとされる野球グローブ用の「素上げ革」は、特に高く評価され、大手商社と連携した受注・製造体制で世界的な海外スポーツ用品メーカー等に広く供給されている。

なめし革製造メーカーとして1966年創業の製革所を前身とし、2008年に現代表が引き継ぎ、2016年に法人成りした。現代表は事業に参画してすぐに、職人の暗黙知が多かった製造工程を分解し、研究開発を繰り返して数値などによる形式知化を進めた。

ものづくり補助金を活用した独自のスマートファクトリー化で仕上工程のリードタイムを約60%短縮し、品質向上と多様な製品づくりを可能にした。大手商社と連携した受注・製造体制で、海外スポーツ用品メーカーなどの需要を獲得している。

事業の内容

  1. 課題:職人の暗黙知に頼る製造手法タンナーは独自の技術を持つ職人であるがゆえに、その製造手法には多くの暗黙知が存在してきた。そこで、現代表は事業参画後すぐに、それら製造工程を分解し、研究開発を繰り返し、数値等による形式知化を図ってきた。それにより、経験の浅い人材も容易に継承できるようになり、地域の雇用創出や若手人材等の活用・育成を可能としている。
  2. 取り組み:ものづくり補助金でスマートファクトリー化ものづくり補助金を活用した独自のスマートファクトリー化により、仕上工程のリードタイムを約60%短縮した。同時に、素上げ革のさらなる品質向上をはじめ、多彩な色合いや独自の表面加工を施した多様な製品製造を可能とし、多様化する顧客ニーズを獲得している。「スマートファクトリーロードマップ」等を活用した伝統技術と最新の製造管理の組合せによる独自のスマートファクトリー化や、経営力向上計画をはじめとした中小企業施策の積極的な活用により、経営基盤を強化し、経営力向上を図っている。
  3. 取り組み:上質な素上げ革の製造同社は、野球グローブ用の「素上げ革」を得意としている。なめし革製造の仕上においては、通常、薬品により様々な処理を施すが、革本来の風合いやきめ細やかで柔らかなタッチ感を表現できるのは、難易度の高いとされる「素上げ」である。
  4. 取り組み:大手商社と連携した受注・製造体制兵庫県たつの市は、「皮」を「革」にする職人である「タンナー」が作り出す「なめし革」の日本最大の産地である。その伝統的な製造技術を基とした高品質な素上げ革製造の実現に加え、大手商社と連携した受注・製造体制を構築することで、海外スポーツ用品メーカー等の顧客ニーズを的確に捉えた事業展開を可能としている。この独自のビジネスモデル構築により競争優位性を獲得するとともに、顧客満足度向上を図っている。

補助金を使った経費

ものづくり補助金の経費区分にあてはめると、次のとおりです。

機械装置・システム構築費独自のスマートファクトリー化の設備・システム

事業の効果

  • 仕上工程のリードタイムを約60%短縮した。
  • 素上げ革のさらなる品質向上と、多彩な色合いや独自の表面加工を施した多様な製品製造が可能になった。
  • 製造工程の形式知化により、経験の浅い人材も容易に継承できるようになり、地域の雇用創出や若手人材の活用・育成につながった。

審査項目に合っていた点

ものづくり補助金の審査項目

合致した審査項目4 / 5項目
直近の回(23次)の採択率35.1%応募1,275件・採択448件

出典:公募要領 p.44(審査項目)

◎経営戦略との整合性高品質な素上げ革と大手商社との連携を軸に、海外スポーツ用品メーカーなどの需要を狙う戦略とスマートファクトリー化が合っている。この項目が◎の事例 73件
◎事業の実現可能性製造工程を数値化して形式知にしており、設備導入の効果を測れる状態にある。この項目が◎の事例 68件
◎新市場性・高付加価値性仕上げの時間を縮めながら、品質向上と多彩な色合い・独自の表面加工を実現した。この項目が◎の事例 62件
—公的補助の必要性公開されている事例からは読み取れません。
◎政策面若手人材の活用・育成と地域の雇用創出につなげ、経営力向上計画など中小企業施策も活用している。この項目が◎の事例 17件

公募要領の審査項目に照らして当社の専門家が整理・確認したものです。実際の審査の点数や評価ではありません。審査項目は、いま募集している回の公募要領のものです。

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2015年度補正から3年続けてものづくり補助金を活用し、5軸マシニングセンター、画像測定器、10パレット横型マシニングセンターを導入した。

出典

今後の展望

伝統技術と最新の製造管理を組み合わせて、経営基盤の強化と経営力の向上を図っていく。

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ものづくり補助金について

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