自動車変革期への対応、運転支援システムの整備力及び従業員満足度の向上計画

鹿児島県の従業員8人の自動車整備会社が、ものづくり補助金で輸入車向けの整備設備を導入し、整備時間を短くした採択事例です。

株式会社EURO CARS

成果1台あたりの整備時間 3時間→1時間

この事例のポイント

  • 特定整備制度の対象となった先進運転支援システム搭載車の校正作業などに対応する整備体制が必要でした。
  • 輸入車の整備に対応するため、最新のアライメント測定機とADASエーミング設備を導入しました。
  • 1台あたりの整備時間 3時間→1時間。先進運転支援システム搭載車の整備が効率化され、1台あたり約3時間要していた整備が1時間以内に短縮されました。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社EURO CARS
所在地鹿児島県 鹿屋市
業種自動車整備業
従業員数8人
資本金800万円
設立2014年

事業の背景

当社は輸入車の販売・整備に力を入れてきました。売上の約8割が輸入車関連です。

近年、先進運転支援システム(ADAS)を搭載した車両が普及し、先進安全技術の校正作業(エーミング、キャリブレーション)などが特定整備制度の対象となり、対応に迫られていました。また、コロナ禍や働き方改革に柔軟に対応するため、非対面業務やテレワークによる職場環境の整備も急務になっていました。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術特定整備制度の対象となった先進運転支援システム搭載車の校正作業などに対応する整備体制が必要でした。
  • その他コロナ禍や働き方改革に対応するため、非対面業務やテレワークによる職場環境の整備が急務でした。

やったこと

輸入車の整備に対応するため、最新のアライメント測定機とADASエーミング設備を導入しました。これにより輸入車メーカーの整備マニュアルに示された整備を短時間で実施できるようにしました。

また、顧客管理・書類作成システムを導入し、事務作業をクラウド化しました。これによりテレワークなどの非対面業務体制を構築しました。

整備設備の拡充により、令和2年12月に特定整備制度の認証を取得し、ADAS整備を含む車検整備が可能になりました。

補助金で入れた設備

経費の区分は「機械装置・システム構築費」です。

事業の効果

  • 1台あたりの整備時間 3時間→1時間
  • 1日の整備可能台数 2台→8台

先進運転支援システム搭載車の整備が効率化され、1台あたり約3時間要していた整備が1時間以内に短縮されました。1日の整備可能台数は2台から8台に増えました。

事務作業のクラウド化によりテレワークなど非対面の業務が可能になり、コロナ禍や働き方改革に対応した安心して働ける職場環境が実現しました。

出た効果の種類(押すと同じ効果の事例へ)

審査の観点ごとの評価

新事業進出・ものづくり補助金

観点の平均2.8 / 514観点のうち13観点で評価

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性ADAS車の普及という市場変化に対し、輸入車整備の強みを活かし地域トップを目指す形で、競争優位につながる内容になっている。
  • 4
    付加価値・賃上げの目標1台約3時間の整備を1時間以内に短縮し、1日の整備可能台数が2台から8台に増えた実績が示されている。

もう一歩だった観点

  • 2
    事業を進める体制従業員8名で自動車検査員や整備士等の資格保有が書かれているが、補助事業の遂行体制に関する記述は薄い。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    法人化以来輸入車の販売・整備に特化し、ボッシュ認定取得など過去の取組から輸入車整備への投資が一貫して読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    ADAS車の普及という市場変化に対し、輸入車整備の強みを活かし地域トップを目指す形で、競争優位につながる内容になっている。

  • 課題の認識と解決3

    特定整備制度への対応が急務という課題を認識し、認証取得で整備可能になり整備済車両販売や外注受入れへの波及が期待される。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標4

    1台約3時間の整備を1時間以内に短縮し、1日の整備可能台数が2台から8台に増えた実績が示されている。

  • 事業を進める体制2

    従業員8名で自動車検査員や整備士等の資格保有が書かれているが、補助事業の遂行体制に関する記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    ADAS搭載の輸入車整備需要があり、輸入車整備に強い点や地域トップを目指す理由が整理されている。

  • 事業化までの道筋2

    今後の展開は述べられているが、スケジュールや課題解決の具体的な方法は記載が薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    ADAS搭載車の校正作業は新しい分野で、輸入車の高水準な整備に対応する点が読み取れる。

公的補助の必要性2.0
  • 波及効果・雇用2

    地域で輸入車トップカンパニーとなる点は触れられているが、経済波及や雇用創出の記述は弱い。

  • 費用対効果2

    整備可能台数が2台から8台に増えた数字はあるが、補助金投入額に対する費用対効果の記述がない。

  • イノベーションへの貢献2

    クラウド化による非対面業務の導入はあるが、地域やサプライチェーン全体へのイノベーション貢献の記述は薄い。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    鹿児島県鹿屋市で輸入車販売・整備のトップを目指し、地域の自動車整備需要に応える事業として位置づけられている。

今後の展望

お客様と従業員を大切にし、安全なクルマ社会の実現に貢献したいと考えています。整備済車両の販売強化や外注整備の受入れにも良い影響が期待されます。

また、働きやすい環境が従業員のモチベーションにも良い影響を与えたため、今後も事業発展に努めていきます。

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出典・注記
  • 出典:公式の事例集(令和元年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文からAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 審査の観点:公募要領 p.44(審査項目)
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。