ものづくり補助金製造業山形県専門家確認済み

ワイン醸造の技術を取り入れた日本酒で、フランスから世界へ

株式会社水戸部酒造

国が公開している採択事例です

事業者のプロフィール

事業者名株式会社水戸部酒造
所在地山形県
業種日本酒の醸造
従業員数14人
資本金1,000万円
相談先山形県工業技術センター、山形県内の若手蔵元(共同プロジェクト)

この事例のポイント

  • ワイン醸造のマロラクティック発酵を取り入れた、世界初の日本酒を開発した。
  • 県の工業技術センターと連携し、醸造条件を数値にして、補助金で醸造設備を導入した。
  • フランスを軸に、最高級レストランや世界の富裕層へ売り込んでいる。

事業の経緯

1898年創業。中心銘柄は「山形正宗」。米造りからの酒造りを実践し、全量純米酒仕込みを行っている。徹底した品質指向の蔵元である。また新しい技術を活用した日本酒の開発、海外展開、地域を巻き込んだ米造り、蔵元共同プロジェクトなど、新しいプロジェクトに次々と取り組んでいる。2015 年に仕込み蔵を改修。地元家具メーカー「天童木工」出身で蔵人として採用した若手が設計を担当した。今の時代にあった機能と酒蔵となった。

1898年の創業で、徹底した品質志向の蔵元として、全量を純米酒で仕込んでいる。ワイン醸造の乳酸発酵の技術を取り入れた世界初の日本酒「まろら」を、山形県工業技術センターと連携し、醸造条件の数値化とものづくり補助金による醸造設備の導入で開発した。

フランスを軸にシンガポール、韓国、香港、カナダへ販売し、フランス、米国、タイへの輸出も始めた。2004年から自社の米づくりを始め、県内の若手4蔵元との共同プロジェクトにも取り組んでいる。

事業の内容

  1. 課題:職人と気候に任せた醸造従来は職人と気候に任せた醸造だったが、マロラクティック発酵(MLF)は繊細な温度制御などが求められる。
  2. 取り組み:世界初の日本酒「まろら」の開発マロラクティック発酵(MLF)は、ワインの醸造時に用いる乳酸発酵の技術で、強い酸味のリンゴ酸を穏やかな酸味の乳酸に分解し、味をまろやかにする。山形県工業技術センターと連携し、醸造条件の数値化や、ものづくり補助金を活用した醸造設備の導入などで、「まろら」の開発に成功した。
  3. 取り組み:フランスから世界へ日本酒を拡大シンガポール、韓国、香港、カナダ向けに展開し、フランス、米国、タイへの輸出も始めた。フランスでは、ブルゴーニュのトップ醸造家とつながりの深いクルティエ(ワイン仲介人)と組んで、最高級レストランや世界の富裕層をターゲットに売り込んでいる。平成29年度のジャパンブランド事業(補助金)で、香港を中心に海外販路の開拓を進める。
  4. 取り組み:米づくりと蔵元の共同プロジェクト2004年から同社での米づくりを始め、栽培面積を17aから6haに拡大した。自社栽培米と域外の酒米も使いながら、最高品質の酒づくりをめざす「ほぼドメーヌ化」に取り組んでいる。山形県内の若手4蔵元の共同プロジェクト「山川光男」を企画し、技術を出し合い高めあう、地域の企業間ネットワークで新しい酒づくりに挑んでいる。

補助金を使った経費

ものづくり補助金の経費区分にあてはめると、次のとおりです。

機械装置・システム構築費醸造設備

事業の効果

  • ワイン醸造の技術を取り入れた世界初の日本酒「まろら」の開発に成功した。
  • シンガポール、韓国、香港、カナダ向けに展開し、フランス、米国、タイへの輸出も始めた。
  • 自社の米の栽培面積が、17aから6haに拡大した。

審査項目に合っていた点

ものづくり補助金の審査項目

合致した審査項目3 / 5項目
直近の回(23次)の採択率35.1%応募1,275件・採択448件

出典:公募要領 p.44(審査項目)

◎経営戦略との整合性フランスで価値を認められ、他の地域へ波及させるという方針に沿って、開発と販売を進めている。この項目が◎の事例 73件
◎事業の実現可能性県の工業技術センターと連携し、醸造条件を数値にして開発に成功した。この項目が◎の事例 68件
◎新市場性・高付加価値性ワイン醸造の技術を取り入れた世界初の日本酒で、海外の高級市場を狙っている。この項目が◎の事例 62件
—公的補助の必要性公開されている事例からは読み取れません。
—政策面公開されている事例からは読み取れません。

公募要領の審査項目に照らして当社の専門家が整理・確認したものです。実際の審査の点数や評価ではありません。審査項目は、いま募集している回の公募要領のものです。

審査項目の合い方が近い事例

ものづくり補助金製造業北海道専門家確認済み

IoT型の自動充填機で、海外からの注文に応える生産力をつくる

網走ビール株式会社

成果生産コストが約8割減り、生産能力不足で見送っていた受注のチャンスロスも解消した。

海外からの注文が増えて手作業の瓶詰めでは能力が足りなくなり、ものづくり補助金でIoT型の自動充填機ラインを導入して、1時間の生産本数を350本から1,500本に高めた。

ものづくり補助金製造業福島県専門家確認済み

5軸加工機とIoTの環境、多能工化の人づくりで、低コスト・短納期を両立する

有限会社高橋工業所

成果加工時間が従来の機械の2/3まで短縮し、競合他社には難しい低コストと短納期を実現した。

ものづくり補助金で機械とICT・IoT環境を整え、設備の負荷状況を一元的に見ながら生産計画を立てている。

ものづくり補助金製造業栃木県専門家確認済み

最新設備と職人技を組み合わせ、設計から鍛造まで一貫生産する

株式会社シオダ

成果1人当たり日産2.4倍の加工が可能となり、生産性の向上によるコストダウンを実現した。

ものづくり補助金でマシニングセンタを導入し、独自に開発した専用加工ジグと組み合わせてプライヤーの加工を効率化した。

出典

相談先と計画づくり

その他山形県工業技術センター
その他山形県内の若手蔵元(共同プロジェクト)

山形県工業技術センターと連携し、醸造条件の数値化と設備の導入で開発を進めた。

今後の展望

フランスで価値を認められることで他の地域へ波及させ、日本各地の銘醸蔵と共同で、世界の中で日本酒全体の価値を高めることをめざしている。

この事例の取り組み

製造業のほかの採択事例

小規模事業者持続化補助金製造業福岡県専門家確認済み

町の名の由来から生まれたヤギミルクアイスで、町おこしの事業を育てる

KOYASU FARM

成果イベントでは1日200〜300個のソフトクリームが売れ、コンテストやデザイン賞も受賞した。

山羊の乳でつくるアイスを商品化し、移動販売とイベントで売ってきた。

デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)製造業静岡県専門家確認済み

ICカードとスマホ打刻で、勤怠の集計作業をなくす

花の舞酒造 株式会社

成果給与計算までの作業時間が8割以上減り、労務管理の担当者に新しい仕事を任せられるようになった。

日本酒の製造・直営店・卸売で勤務形態が多様ななか、IT導入補助金でクラウド型の勤怠管理システムとスマートフォン打刻を導入した。

デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)製造業沖縄県専門家確認済み

販売管理のシステムを整え、アート作品の海外展開に備える

合同会社 石垣焼窯元

成果売上が自動で集計され、自動釣銭機との連動で現金の計算・集計作業がゼロになった。

200種類以上の商品の販売・在庫管理を正確にするため、IT導入補助金でカスタマイズできるパッケージ型の統合経営支援システムを選び、POSと自動釣銭機を導入した。

製造業の事例をすべて見る

ものづくり補助金について

直近の23次の採択率は35.1%(応募1,275件・採択448件)。いま申請できる回は「新事業進出・ものづくり補助金」として募集されています。いま申請できる回の締切・補助額・対象経費は、最新の公募の解説でまとめています。

最新の公募を見る