事業再構築補助金運輸兵庫県専門家確認済み

空き工場に自社倉庫を設け、運送業から倉庫業へ広げる

株式会社新興商運

国が公開している採択事例です

事業者のプロフィール

事業者名株式会社新興商運
所在地兵庫県
業種一般貨物自動車運送業・倉庫業
従業員数29人
資本金1,000万円

この事例のポイント

  • 20年にわたる荷主の在庫管理で培ったノウハウを、倉庫業への進出に生かした。
  • 製造業者が多い立地を生かし、物流部門を一括して請け負うサービスを始めて、着実に収益を上げている。
  • 倉庫部門の新設で、高校新卒者の雇用や高齢ドライバーの配置転換ができ、長く安心して働ける職場になった。

事業の経緯

現社長の父である先代が1972年に創業し、1991年に法人化した一般貨物自動車運送業者である。現在トラック20台、従業員29人での体制で、兵庫県南部の製造業者等から各種部品や資材などの輸送を請負っており、取扱貨物の90%以上を製造業との取引が占めている。2023年からは、顧客の物流倉庫の在庫管理で培ったノウハウ等の既存事業の強みを活かして、自社倉庫の運営による事業拡大に取り組んでいる。※2023年はばたく中小企業・小規模事業者300社(事業再構築・生産性向上分野)受賞。

現社長の父である先代が1972年に創業し、1991年に法人化した一般貨物自動車運送業者で、取扱貨物の90%以上を製造業との取引が占める。コロナ禍による輸送需要の減少と、2024年問題によるドライバー確保難への不安から、単に荷物を輸送するだけの業態では生き残りが厳しいと考え、事業再構築に踏み出した。

20年間の荷主の在庫管理で培ったノウハウを生かして倉庫業へ進出し、事業再構築補助金を活用して、大型荷捌き場を備えた1,000坪の自社倉庫を設けた。2023年からは自社倉庫の運営による事業拡大に取り組み、製造業者の物流部門を一括して請け負うサービスで着実に収益を上げている。

事業の内容

  1. 課題:輸送需要の減少と立地の弱みコロナ禍により輸出入の停滞と製造業サプライチェーンの毀損が生じ、BtoBの輸送需要が減少したことで、収益が低下しつつあった。また、兵庫県の中山間地域に立地し、山陽自動車道や中国自動車道などの高速道路をはじめ国道2号線などの重要幹線道路からも離れており、輸送効率面で都市部に立地する同業他社に比べて弱みがあった。さらに「2024年問題」によるドライバー確保難も懸念された。
  2. 取り組み:事業再構築への踏み出し今後の輸送業界への不安と同社の弱みから、単に荷物を輸送するだけの業態では生き残りが厳しいと考え、支援制度の活用により事業再構築に踏み出した。
  3. 取り組み:自社倉庫の新設20年間に渡り荷主の荷受け・出荷業務・在庫管理を任されており、小さな部品から大きな製品まで日々数百アイテムの入出荷に携わることで培った在庫管理ノウハウを活かせる倉庫業へ進出した。購入した空き工場の敷地内に事業再構築補助金を活用して大型荷捌き場を備えた1,000坪の自社倉庫を設け、集荷から、保管、物流加工、出荷、配達までワンストップで提供可能な体制を構築した。
  4. 取り組み:ローカルサードパーティロジスティクスの開始立地地域は阪神地域から比較的近く、中小の製造業者が多く立地している。入荷・出荷等の物流部門を一括して請け負い、製造業者の負担軽減に貢献できる「ローカルサードパーティロジスティクス」のサービスを開始して、着実に収益を上げてきている。
  5. 取り組み:働きやすい職場づくり新たに開始した倉庫部門で、今まで大型免許取得の条件から雇用できなかった高校新卒者を雇用してドライバーに育成したり、高齢になったドライバーを倉庫部門へ配置転換したりして、長く安心して働ける職場を実現した。毎年従業員全員で「10年ビジョン」の共有を図り、常に将来を見据えた経営に取り組むことで、大卒者や女性トラックドライバー(トラガール)の雇用にもつながり、同社は業界の常識も変えつつある。

補助金を使った経費

事業再構築補助金の経費区分にあてはめると、次のとおりです。

建物費大型荷捌き場を備えた自社倉庫(1,000坪)の新設

事業の効果

  • ローカルサードパーティロジスティクスのサービスを開始して、着実に収益を上げてきている。
  • 本社から30分圏内に自社倉庫を確保したことで、ドライバーの発着が自社倉庫起点となり、集荷時間が大幅に短縮した。
  • ドライバーの負担軽減と生産性向上につながった。
  • 高校新卒者の雇用と高齢ドライバーの配置転換で、長く安心して働ける職場を実現した。
  • 大卒者や女性トラックドライバー(トラガール)の雇用にもつながった。
  • 2020年度に国土交通省が創設した「働きやすい職場認証制度」で「2つ星」を獲得した。

審査項目とこの事例の合っていたところ

事業再構築補助金の審査項目(5項目中4項目が合致)後継の中小企業新事業進出補助金の直近(第4回)の採択率 33.9%(応募1,499件・採択508件)

◎経営戦略との整合性在庫管理ノウハウと製造業が多い立地を生かし、輸送だけの業態から倉庫業への転換を図った。出典:公募要領 p.44この項目が◎の事例 23件
◎事業の実現可能性20年の在庫管理の実績があり、自社倉庫で一貫して対応する体制をつくって収益を上げている。出典:公募要領 p.44この項目が◎の事例 21件
◎新市場性・高付加価値性製造業者の物流部門を一括して請け負う、新しいサービスを始めた。出典:公募要領 p.44この項目が◎の事例 23件
—公的補助の必要性公開されている事例からは読み取れません。出典:公募要領 p.44
◎政策面高校新卒者、女性、高齢者が長く働ける職場づくりを進めている。出典:公募要領 p.44この項目が◎の事例 10件

公募要領の審査項目に照らして当社の専門家が整理・確認したものです。実際の審査の点数や評価ではありません。事業再構築補助金は募集が終わっているため、後継の新事業進出・ものづくり補助金の審査項目で見ています。

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出典

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事業再構築補助金について

事業再構築補助金の募集は終わり、後継の中小企業新事業進出補助金が募集されています。中小企業新事業進出補助金の直近の第4回の採択率は33.9%(応募1,499件・採択508件)。いま申請できる回の締切・補助額・対象経費は、最新の公募の解説でまとめています。

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