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補助金

補助金の見積書は申請時に要る?押印・有効期限・税抜税込の決まり

公開 2026/10/17専門家監修

この記事の要点

補助金の見積書は、多くの補助金で応募のときは出さず、採択の後の交付申請で出します。見積書に書かれている必要がある項目、相見積が要る金額の線、有効期限と取り直しが要るときを公募要領とよくある質問で整理しました。

この記事の目次
  1. 見積書を出すのは応募の後の交付申請
  2. 見積書に書かれている必要がある項目
  3. 相見積が要る金額の線は補助金ごとに違う
  4. 見積の有効期限と取り直しが要るとき
  5. 専門家から見た見積書のポイント
  6. 間違えやすい点
  7. よくある質問
結論

補助金の見積書は、多くの補助金で応募のときは出さず、採択の後の交付申請で出します。ただし応募の計画書に書く金額は見積が根拠になるため、取るのは応募の前です。

見積書に押印は必ずしも要りませんが、発行者、日付、金額の内訳、仕様、納品の時期が読めないと差し戻されます。相見積が要る金額の線は補助金ごとに違い、税抜で決める補助金と税込で決める補助金があります。

AIで対象か確認する

補助金の見積書をいつ出すのか、押印や有効期限、金額の書き方に決まりがあるのかを知りたい方に向けた記事です。

事業承継・M&A補助金、成長加速化補助金、持続化補助金、新事業進出・ものづくり補助金の公募要領とよくある質問から、見積書1枚の書き方と出す時期に絞って整理します。

見積書を出すのは応募の後の交付申請

見積書そのものは、応募のときには出さず、採択された後の交付申請で出すとしている補助金が多くあります。事業承継・M&A補助金のよくある質問は「Q:見積書は公募申請時に必要か→ A:公募申請時は不要で、採択後の交付申請の際に出します。」と答えています。

成長加速化補助金も、Q:応募時に見積書は必要か → A:応募時は申請書に見積書の情報を盛り込めばよく、見積書自体の提出は不要。交付申請時には見積書の提出が必要。としています。出さなくても、応募の計画書の金額は見積の数字で書くため、取るのは応募の前になります。持続化補助金は、採択後は計上したすべての経費の見積書等を提出し、事務局の審査を経て交付決定となる。交付申請の全体は補助金の交付申請とは?で取り上げています。

見積書に書かれている必要がある項目

見積書は、誰が、何を、いくらで、いつまでに納めるかが1枚で読めることが求められます。事業承継・M&A補助金のよくある質問は、押印について「Q:見積書に押印は必要か→ A:正式な書面なら押印は必ずしも要りませんが、発行者、見積金額(内訳)、見積内容や仕様、納品時期、前提条件などが書かれたものに限ります。」と答えています。

項目 差し戻されやすい書き方
宛名 申請する会社の名前と違う、個人名になっている
発行者と日付 発行した会社や日付が書かれていない
金額の内訳 「一式」だけで、品名・数量・単価がない
仕様 型番やサービスの範囲がわからない
納品の時期と有効期限 いつ納めるか、いつまで有効かが書かれていない

持続化補助金も、採択後交付決定までに価格の妥当性を証明できる見積書等(相見積含む)を提出。支出内容が不明確なものは認められず、複数項目を含む見積は内訳を示すとしています。見積を頼むときに、この項目を書いてもらうよう発注先に伝えておくと、取り直しを防げます。差し戻しの多い書類の全体は実績報告で差し戻される証憑の不備でまとめています。

相見積が要る金額の線は補助金ごとに違う

1件の金額が一定を超えると、同じ条件で複数の発注先から見積を取る相見積が必要です。線の金額と、税抜か税込かは補助金ごとに違います。

  • 持続化補助金:発注総額(1件あたり)50万円超(税込)は2者以上から見積。中古品は金額に関わらず2者以上。
  • 新事業進出・ものづくり補助金:契約(発注)先1件当たりの見積額合計が50万円(税抜き)以上の場合は3者以上の同一条件による見積もりが必要。
  • 成長加速化補助金:原則として2者以上の同一条件による相見積(建物、機械、ソフトウェアは100万円(税抜き)以上、外注費・専門家経費は1件あたり50万円(税抜き)以上の場合)。
  • 事業承継・M&A補助金:1件(案件・発注)50万円以上(税抜)は原則2者以上の相見積。外注費・委託費は50万円未満でも原則相見積。

新事業進出・ものづくり補助金の線は、1件ごとの見積額の合計で判断します1。相見積を取れない事情があるときの理由書や、使えない見積先の決まりは補助金の相見積もりの決まりで取り上げています。

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見積の有効期限と取り直しが要るとき

応募のときに取った見積は、採択と交付申請までの間に有効期限が切れることがあります。切れていれば、交付申請の前に取り直します。

成長加速化補助金のよくある質問は、取り直しが要るかについて「Q:採択後の交付申請で相見積を取り直す必要はあるか → A:応募段階で複数者の相見積を取得済みで、仕様等に特段の変更がなく、交付申請時に見積書の期限が有効なら取り直しは不要。」と答えています。仕様を変えたときや、期限が切れたときは取り直しが必要と考えておきます。

取り直して金額が上がっても、交付申請の額は応募のときの額を超えられません。Q:経費が確定していなくても概算で申請できるか→ A:できますが、公募申請時に計上した補助対象経費が上限になります。採択後の交付申請では見積書が必要で、それをもとに交付決定されます。。金額が減る仕組みは交付決定額が採択額より減るのはなぜ?で取り上げています。

専門家から見た見積書のポイント

見積書は、審査で計画の金額が妥当かを示すいちばんの根拠です。持続化補助金の採択事例364件のうち、委託・外注費を使った事例は47件あり、作業の中身が見えにくい外注ほど、作業の範囲と回数を見積に書いてもらうことが大切です。

見積で困らない会社

応募の前に、補助金で使うことを発注先に伝え、項目のそろった見積をもらっている会社です。有効期限も交付申請の時期まで持つよう、長めに書いてもらっています。

見積で手間取りやすい会社

いつもの取引先に口頭で金額を聞き、計画書に書いてしまう会社です。採択の後で正式な見積を頼むと、金額が変わったり、項目が足りなかったりして、交付申請が遅れます。採択された計画の経費は採択事例のデータで確かめられます。

間違えやすい点

見積書で間違えやすいのは、税抜と税込、宛名、有効期限の3つです。

注意

相見積が要るかの線は、持続化補助金は税込、新事業進出・ものづくり補助金は税抜で決められています。同じ金額の見積でも、補助金によって相見積が要るかが変わります。

注意

見積書の宛名は、申請する会社の名前にします。代表者の個人名や、グループのほかの会社の名前では、その会社の経費として扱われないことがあります。

消費税の扱いは補助対象経費は税抜?税込?で取り上げています。

よくある質問

見積書はメールで受け取ったPDFでもよいですか?

正式な書面であれば、PDFでもかまいません。発行者、日付、金額の内訳が読めることを確かめて保存します。

ネット通販の画面を見積の代わりにできますか?

補助金によって扱いが違います。画面の写しを認めるかどうかを、公募要領と手引きで確かめます。認められない場合は、販売店に見積書を出してもらいます。

見積を取った会社と別の会社に発注してもよいですか?

交付申請で出した見積の発注先に発注するのが原則です。変えるときは、計画変更の手続きが必要か事務局に確かめます。

ほかの「よくある質問」を見る

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Qほかの質問も見る補助金のよくある質問→
出典(1件)
  1. 新事業進出・ものづくり補助金 第1回 公募要領 p.54『4-1. 補助事業者の義務・注意事項』

参考資料

  • 事業承継・M&A補助金事務局「16次 事業承継促進枠 よくある質問」
  • 事業承継・M&A補助金事務局「16次 PMI推進枠 よくある質問」
  • 事業承継・M&A補助金事務局「16次 事業承継促進枠 公募要領」
  • 中小企業基盤整備機構「中小企業成長加速化補助金(3次公募)公募要領」
  • 中小企業基盤整備機構「成長加速化補助金 3次 よくあるご質問」
  • 全国商工会議所「持続化補助金 通常枠 第20回 公募要領 第8版(商工会議所地区)」
  • 全国商工会議所「持続化補助金 創業型 第4回 公募要領 第8版」
  • 中小企業基盤整備機構「新事業進出・ものづくり補助金 第1回 公募要領」
  • 公募要領の台帳(事業承継・M&A補助金)
  • 公募要領の台帳(成長加速化補助金)
  • 公募要領の台帳(持続化補助金)
  • 公募要領の台帳(新事業進出・ものづくり補助金)

確認日:2026年10月17日

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目次

  1. 見積書を出すのは応募の後の交付申請
  2. 見積書に書かれている必要がある項目
  3. 相見積が要る金額の線は補助金ごとに違う
  4. 見積の有効期限と取り直しが要るとき
  5. 専門家から見た見積書のポイント
  6. 間違えやすい点
  7. よくある質問

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