経営不振のゴルフ練習場を買い取り、会員証で客との関係を深める

株式会社ウィルトラスト✓ 経産省などの認定・選定

成果リピート率が20%から45%に上がり、収益と労働生産性がそれぞれ5%ほど良くなった。

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この事例のポイント

  • 前経営者は高齢で続ける意思がなく、経営権を不動産会社に売るつもりだった。
  • グループで経営不振のゴルフ場を買い取って立て直す計画を進めるなかで、出会いがあった。
  • 練習場を改修し、会員証による顧客管理と自費で入れる弾道計測の娯楽設備をつなげた。
  • 打つだけの練習場から、客単価を上げる仕組みに変えた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ウィルトラスト
所在地茨城県
業種ゴルフ練習場の運営
従業員数25人

事業の経緯

茨城県でゴルフ練習場を営む会社で、従業員は25名いる。前経営者は高齢で今後の経営を続ける意思がなく、経営権を不動産会社に売るつもりだった。

一方、承継した会社は経営不振のゴルフ場を買い取り、新しい施設に改修して事業を続ける先を探していた。

両者のマッチングで基本合意し、2022年10月に株式を買い取って100%子会社にした。補助事業では、古くなった練習場を改修し、会員証による顧客管理を入れて、客単価とリピート率を上げる仕組みをつくった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 前経営者の引退と老朽化した施設前経営者が高齢で今後の経営を続ける意思がなく、経営権を不動産会社に売るつもりだった。練習場の設備も古くなり、時代に合わなくなっていた。

やったこと

  1. 株式譲渡による子会社化承継した会社は別の補助金で採択を受けた計画に沿って、経営不振のゴルフ場を買い取り、新しい施設へ改修して事業を続ける先を探していた。そのなかでマッチングがあり、2022年10月に株式を買い取って100%子会社にした。
  2. 練習場の改修と顧客管理老朽化した練習場の設備を改修し、周辺の施設以上に満足してもらえる施設にした。QRコード方式の会員証による顧客管理を入れ、来場の履歴を自費で入れる弾道計測の娯楽設備に反映させて、一人ひとりに合わせた遊び方や接客、営業時間の延長につなげた。
  3. 客単価を上げる仕組みゴルフウェアの店を併設して長く多目的に過ごせるようにし、打ちっぱなしの料金から1回1,500〜2,000円に客単価を上げる施策をとった。自社SNSやゴルフ誌、地元の観光情報で新しい客を呼び込んだ。

補助金を使った経費

  • ゴルフ練習場施設の改修QRコード方式の顧客管理・会員証システム経費の区分:設備費同じ区分の事例 ›

事業の効果

  • 顧客のリピート率が20%から45%に上がった。
  • 客単価も上がり、収益が5%ほど良くなった。
  • フロント業務が効率化し、労働生産性も5%ほど良くなった。
  • 顧客が一定額をチャージして使う流れに変わり、再来店につながって入場客数が増えている。

審査の観点ごとの評価[1]

事業承継・M&A補助金

観点の平均3.5 / 5
15次の採択率[2]61.3%応募551件・採択338件

この事例が強かった観点

  • 4
    承継を機にした取組の目的前経営者が高齢で続ける意思がなく、経営権を不動産会社に売る予定だった点から、承継の必要性と目的が明確に読み取れる。
  • 4
    売上・利益の見込みリピート率が20%から45%、客単価は1回1,500〜2,000円へ上昇し、収益が5%ほど良くなったと数字で示されている。
取組の目的・必要性4.0
  • 承継を機にした取組の目的4

    前経営者が高齢で続ける意思がなく、経営権を不動産会社に売る予定だった点から、承継の必要性と目的が明確に読み取れる。

実現可能性3.0
  • 計画の具体性と体制3

    2022年10月に株式を買い取って100%子会社化し、改修と顧客管理導入まで段階的に進めた事実があり、取組内容と体制は具体的。

収益性4.0
  • 売上・利益の見込み4

    リピート率が20%から45%、客単価は1回1,500〜2,000円へ上昇し、収益が5%ほど良くなったと数字で示されている。

継続性3.0
  • 事業の継続3

    買い取った練習場を改修して事業を継続し、従業員25名の雇用を維持しつつ、チャージ制で再来店が増えている流れがある。

受けた国の認定・補助金

補助金・助成金

  • 事業再構築補助金(第1回)中小企業庁・1億円

事業者の声

ウィルトラスト社の拡大路線と親和性の高い事業を有するヒルトップ社の事業を連結できることにより、グループシナジーが発生した。

茨城県のゴルフ練習場の運営(従業員25名)
出典・注記
  1. [1]審査の観点の点数は、事業承継・M&A補助金の公募要領にある観点で当社が付けたもので、実際の審査の点数ではありません。
  2. [2]この事例の回が分からないため、採択率は直近の回(15次)の数字です。

今後の展望

売上は買収直前の期と比べて、2024年7月期に165%、2027年7月期に450%を目標にしている。2024年8月に約1億円で施設を大規模に改装し、全打席に弾道計測の設備を入れて満足度をさらに高める。

ゴルフスクールも広げて新しいゴルファーを生み、ゴルフ場への送客を通じて地域経済に貢献する。

事業承継・M&A補助金とは

直近の15次の採択率は61.3%(応募551件・採択338件)。いま申請できる回の締切・補助額・対象経費は、最新の公募の解説でまとめています。

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