紙とFAXの生産管理をクラウドに移し、工場と事務所を即時につなぐ
三和油脂株式会社
山形県の食用油メーカー(従業員133名)国が公開している採択事例です
この事例のポイント
- 家庭用の需要増に合わせて生産ラインを増やした結果、紙中心の管理が追いつかなくなった。
- 社外の視点を求め、生産管理にも詳しい取引先の支援事業者と課題を共有した。
- 生産記録・在庫・工程の流れ・情報共有をまとめてクラウドに移し、タブレットで操作できるようにした。
- IT化を業務効率化にとどめず、会社の構造改革の一歩と位置づけている。
事業の経緯
1949年に設立された食用油メーカーで、米ぬかから作る油を主力に製造から販売までを一貫して手がける。本社のほか3道県に工場があり、4拠点で連携して製造している。コロナ禍の5〜6年前から家庭用の売上が大きく伸びた。
需要増に応えるため専用の大型設備を入れ、手作業だった工程の多くを自動化した。ところが生産ラインを増やしたことで、紙とFAXに頼る生産管理や事務所と工場の情報共有が煩雑になった。そこで取引先の支援事業者の提案を受け、2021年度のIT導入補助金でクラウド型の生産管理システムを導入した。
事業の内容
- 課題:紙とFAXに頼る管理米ぬかから作る食用油を主力に、製造から販売までを手がける。コロナ禍の5〜6年前から家庭用の売上が大きく伸び、数年前から専用の大型設備を入れて手作業の工程を自動化した。一方で帳票の管理や取引先とのFAXなど紙ベースの管理が残り、生産ラインを増やしたあとは生産管理や事務所と工場の情報共有が煩雑になって、全体の効率が落ちていた。
- 取り組み:外部の視点での課題整理社内だけでなく外の目線も求め、資材の取引先で生産管理にも理解のあるIT導入支援事業者と課題を共有した。支援事業者からクラウド型の生産管理システムの提案を受け、導入後の姿を一緒に検討しながら、IT導入補助金の活用もあわせて進めた。
- 取り組み:クラウド型生産管理システムの導入生産記録、在庫管理、製造工程のワークフロー、情報共有をIT化するため、クラウド型の生産管理システムを導入した。現場ではタブレットで操作し、帳票は事務所でリアルタイムに確認できる。トラブルのときは現場の写真をすぐに事務所と共有する。導入時には支援事業者が集中的な研修を行い、その後も細かな疑問やトラブルにすばやく対応している。
補助金を使った経費
記事の内容から、デジタル化・AI導入補助金の経費区分にあてはめた区分です。
| クラウド利用料 | クラウド型生産管理システム |
|---|
事業の効果
- 現場の帳票を事務所でリアルタイムに確認でき、情報のタイムラグがなくなった。
- トラブルの際に現場の写真をすぐ共有でき、指示を早く出せるようになった。
- 業務全体で大きな工数の削減につながった。
- 導入時に大きな混乱はなく、若手から年配の職員まで使いこなしている。
出典
- 中小機構「補助金活用ナビ」の事例記事(当社が書き直し・要約。事業者の声は記事中の発言の引用です)
- 経費区分は、デジタル化・AI導入補助金の公募要領の区分に当社があてはめたものです
- 採択率:中小企業庁「採択結果」(26年4次)
相談先と計画づくり
| ITベンダー |
|---|
生産管理にも理解のある支援事業者と課題認識をそろえ、生産記録・在庫・工程の流れ・情報共有のどこをIT化するかを整理した。提案を受けたシステムの導入後の姿を両者で描いたうえで、補助金の活用を進めた。
今後の展望
連産品を扱い、複数の拠点を持つため生産管理は難しい。今回のIT化にとどまらず、製造工程全体に合ったシステムの導入を、他社の成功例も参考にしながら検討している。IT化は会社の構造改革の一環と位置づけている。
この事例の取り組み
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町の名の由来から生まれたヤギミルクアイスで、町おこしの事業を育てるイベントでは1日200〜300個のソフトクリームが売れ、コンテストやデザイン賞も受賞した。問屋頼みから、カタログと展示会で直接売る窯元へ売上高営業利益率がコロナ前より約4ポイント上がり、アルバイトだった従業員を正社員にした。勤怠管理をクラウドに移し、紙とスキャンの手間をなくす出勤簿を管理画面からCSVで出力できるようになり、毎月の事務負担が大きく減った。
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直近の26年4次の採択率は44.4%(応募1,836件・採択816件)。いま申請できる回は「デジタル化・AI導入補助金」として募集されています。いま申請できる回の締切・補助額・対象経費は、最新の公募の解説でまとめています。
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