父から継いだ製麺所で、急速冷凍の長期保存食品をつくる

間中製麺所

成果当日から2〜3日だった賞味期限が3週間に延び、廃棄のロスも減った。

設備導入に使える公募中の補助金 581件を見る

この事例のポイント

  • 先代の体力が落ち、IT化への対応も難しかったため、若返りのために代表を交代した。
  • 打ち立ての食感や出来たての伝統料理を家で食べたい家族を狙った。
  • 冷凍のシミュレーションを業者に頼み、包装も選んだうえで製造を始めた。
  • 道路に面した加工所で、工事中から問い合わせがあった。

事業者のプロフィール

事業者名間中製麺所
所在地茨城県
業種製麺・もち米加工品の製造
従業員数2人

事業の経緯

伝統の二度蒸しの技術で麺やもち米の加工品をつくってきた製麺所である。先代が高齢になって体力が落ち、IT化への対応も難しくなっていた。

そこで若返りを図り、2020年1月に父から長男へ事業を譲った。

日持ちしない製品を家でいつでも楽しめるよう、急速冷凍を組み合わせた長期保存の食品づくりを始めた。事業承継・引継ぎ補助金で食品加工所を設け、急速冷凍機や蒸し器などを入れた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 先代の体力の低下先代が高齢になり体力が落ちた。IT化への対応も難しかったため、若返りで経営の動きを速め、柔軟にするために、2020年1月に親から子へ事業を譲った。
  • 日持ちしない製品製品の賞味期限は当日から2〜3日しかなかった。打ち立ての麺や出来たての伝統料理を、好きなときに家で食べたい家族に届けたいと考えた。

やったこと

  1. 食品加工所と設備伝統の二度蒸しの技術とアルコール冷凍の技術を組み合わせ、長く保存できる冷凍麺や冷凍のもち米加工品をつくるため、新しく食品加工所を設けた。急速冷凍機、業務用蒸し器、冷凍ストッカー、餅練機を入れた。
  2. 製造の準備業者に製品の冷凍シミュレーションを頼み、保存用の包装を選んだ。保健所で冷凍製品の扱い方を確かめ、年に一度とれる原材料の質も確認した。

補助金を使った経費

  • 食品加工所急速冷凍機業務用蒸し器冷凍ストッカー餅練機経費の区分:設備費同じ区分の事例 ›

事業の効果

  • 加工所が道路に面しているため、工事中から宣伝の効果があった。
  • 急速冷凍で、当日から2〜3日だった賞味期限が3週間に延び、廃棄のロスも減った。
  • 問い合わせが、狙っていた家族に加えて高齢の方にも広がった。

審査の観点ごとの評価[1]

事業承継・M&A補助金

観点の平均3.5 / 5
15次の採択率[2]61.3%応募551件・採択338件

この事例が強かった観点

  • 4
    承継を機にした取組の目的先代の体力低下とIT化対応の難しさから、若返りのため2020年1月に親から子へ事業を譲ったと目的が明確に書かれている。
  • 4
    売上・利益の見込み賞味期限が当日から2〜3日から3週間に延び、廃棄ロスも減り、問い合わせが家族以外の高齢者にも広がったと、売上増につながる材料が示されている。
取組の目的・必要性4.0
  • 承継を機にした取組の目的4

    先代の体力低下とIT化対応の難しさから、若返りのため2020年1月に親から子へ事業を譲ったと目的が明確に書かれている。

実現可能性3.0
  • 計画の具体性と体制3

    業者への冷凍シミュレーション依頼、保健所確認、食品加工所と急速冷凍機などの設備導入を経て製造を始めており、手順は具体的で実現性がある。

収益性4.0
  • 売上・利益の見込み4

    賞味期限が当日から2〜3日から3週間に延び、廃棄ロスも減り、問い合わせが家族以外の高齢者にも広がったと、売上増につながる材料が示されている。

継続性3.0
  • 事業の継続3

    伝統の二度蒸しの技術を活かし、冷凍麺や冷凍もち米加工品という新製品を開発して承継後も事業を展開しており、継続と成長の方向性が読み取れる。

事業者の声

加工所が道路に面したため施工中から新しい事業についての問い合わせがあり宣伝効果もある事業となった。市場が伸びている急速冷凍機も導入できより付加価値の高い製品提供が期待できる。

茨城県の製麺・もち米加工品の製造(従業員2名)
出典・注記
  1. [1]審査の観点の点数は、事業承継・M&A補助金の公募要領にある観点で当社が付けたもので、実際の審査の点数ではありません。
  2. [2]この事例の回が分からないため、採択率は直近の回(15次)の数字です。

今後の展望

冷凍製品を保冷したまま持ち帰る方法や、送るための梱包を整える。24時間買える冷凍自販機を置いてほしいという声があり、防犯の面や地域への貢献も考えて設置をめざす。

事業承継・M&A補助金とは

直近の15次の採択率は61.3%(応募551件・採択338件)。いま申請できる回の締切・補助額・対象経費は、最新の公募の解説でまとめています。

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