金型洗浄機を入れ、バイオプラスチック用金型の手入れを事業にする

有限会社加藤製作所

成果人の腕に頼っていた洗浄作業を、誰がやっても同じ品質でできるようになった。

設備導入に使える公募中の補助金 581件を見る

この事例のポイント

  • 自動車産業の転換期に、新しい技術に応えられる会社であり続けるために承継した。
  • 承継の予定を組み、社員、役員と段階を踏んで代表を引き継いだ。
  • 生分解性樹脂に対応した金型の開発で、金型の保守メンテナンスを新しい事業にする。
  • 金型洗浄機で洗浄作業を標準化し、ロールスクリーンで温度管理もしやすくした。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社加藤製作所
所在地愛知県
業種自動車内装プラスチック部品用の金型の設計製造
従業員数10人

事業の経緯

愛知県で自動車内装のプラスチック部品に使う金型を設計・製造する会社で、従業員は10名いる。後継ぎは創業者の娘の配偶者で、2012年から2019年まで社員として働き、その後役員になった。

承継の予定を立てて段階的に引き継ぎ、2022年6月に代表を交代した。

自動車産業が転換期に入り、新しい技術に応えられる会社であり続けることが承継の理由だった。補助事業では、生分解性樹脂に対応した金型の手入れを事業にするため、金型洗浄機を入れた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 自動車産業の転換期自動車産業が変わり目を迎え、新しく求められる技術に対応できる会社であり続ける必要があった。後継ぎは2012年から2019年まで社員として働いた後に役員となり、承継の予定に沿って段階的に引き継いで、2022年6月に代表を交代した。
  • 人に頼る金型の洗浄金型の洗浄作業は人に頼っており、作業する人の慣れによって仕上がりが変わっていた。

やったこと

  1. 金型洗浄機の導入生分解性樹脂に対応した金型を開発し、金型の保守メンテナンスを事業にするため、金型洗浄機を入れた。製品の精度と耐久性を高め、環境への負荷を減らすことをねらった。
  2. 温度管理の改善ロールスクリーンを使い、金型づくりでの温度管理をしやすくした。高温で金属が膨張するのを抑えるためである。

補助金を使った経費

事業の効果

  • 金型洗浄機を入れたことで、作業する人の慣れに左右されず、標準化した金型の手入れができるようになった。
  • 製品の精度と耐久性が上がり、環境への負荷を減らせた。
  • ロールスクリーンで金型づくりの温度管理がしやすくなり、高温による金属の膨張を抑えられるようになった。

審査の観点ごとの評価[1]

事業承継・M&A補助金

観点の平均3.5 / 5
15次の採択率[2]61.3%応募551件・採択338件

この事例が強かった観点

  • 4
    承継を機にした取組の目的自動車産業の転換期に新技術へ対応し続けるため承継したと明記され、承継の目的と必要性が具体的に示されている。
  • 4
    計画の具体性と体制2012〜2019年の社員勤務後に役員となり、承継予定に沿って段階的に2022年6月に代表交代したと、体制と時系列が具体的。
取組の目的・必要性4.0
  • 承継を機にした取組の目的4

    自動車産業の転換期に新技術へ対応し続けるため承継したと明記され、承継の目的と必要性が具体的に示されている。

実現可能性4.0
  • 計画の具体性と体制4

    2012〜2019年の社員勤務後に役員となり、承継予定に沿って段階的に2022年6月に代表交代したと、体制と時系列が具体的。

収益性3.0
  • 売上・利益の見込み3

    金型保守メンテナンスを新事業とすると述べるが、売上や利益の増加額・見込みの数字は示されていない。

継続性3.0
  • 事業の継続3

    生分解性樹脂対応の金型開発と保守事業への展開により、承継後も新技術に対応して事業を続ける方向性が読み取れる。

出典・注記
  1. [1]審査の観点の点数は、事業承継・M&A補助金の公募要領にある観点で当社が付けたもので、実際の審査の点数ではありません。
  2. [2]この事例の回が分からないため、採択率は直近の回(15次)の数字です。

今後の展望

樹脂材料はさまざまあり、それぞれの特徴を考えた金型づくりが求められる。どの金型にも高い品質と長寿命が求められ、そのためには正しい保守が欠かせない。

導入した洗浄機を使い、これから出てくる樹脂材料にも対応できる保守の方法を確立し、生分解性樹脂用の金型の販路拡大と保守事業の周知に力を入れる。

事業承継・M&A補助金とは

直近の15次の採択率は61.3%(応募551件・採択338件)。いま申請できる回の締切・補助額・対象経費は、最新の公募の解説でまとめています。

最新の公募を見る

審査で評価された点が近い事例

製造業のほかの採択事例

製造業の事例をすべて見る