廃業予定の立ち飲み酒屋を引き継ぎ、店の中に小さな日本酒の醸造所をつくる

銭上創壺

成果イベントへの出店や情報発信でつながりが広がり、テレビ局3社の取材も受けた。

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この事例のポイント

  • 自社ブランドの日本酒をつくる道を探していた。
  • 引き継いだ酒屋は地域の憩いの場で、日本酒好きが集まる店として知られていた。
  • 下請けに頼る体質から抜け出し、製品の付加価値を上げることをめざした。
  • 工事中も地域のイベント出店や生産者の訪問で、地元のファンと仕入れ先を増やした。

事業者のプロフィール

事業者名銭上創壺
所在地長崎県
業種日本酒の製造・酒類販売
従業員数2人

事業の経緯

自社ブランドの日本酒づくりを模索していた会社である。市内で2022年9月に廃業予定の酒屋があると聞いた。

その店は地域の憩いの場で、日本酒好きが集まる店として知られていた。

お客様の声を集めるという自社の課題を解決できると考え、事業譲渡で引き継ぐことにした。事業承継・引継ぎ補助金で店を改修し、飲食スペースのある小さな日本酒の醸造所にした。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 自社ブランドの日本酒自社ブランドで日本酒をつくって売る道を探しており、下請けに頼る体質から抜け出したかった。
  • 廃業予定の酒屋市内で2022年9月に廃業する予定の酒屋の情報を得た。地域の憩いの場で日本酒好きが多く集まる店で、お客様の声を集めるという自社の課題を解決できると考え、事業譲渡で引き継ぐことにした。

やったこと

  1. 店の改修引き継いだ飲食と酒の販売の店に酒づくりの機能を加えるため、店を改修した。
  2. 地元のファンと仕入れ先づくり改修の間も、地域のイベントに出店し、生産者を訪ねて、地元のファンと工事後の仕入れ先を増やした。開業までの道のりをプレスリリースなどで知らせ、情報発信にも力を入れた。

補助金を使った経費

事業の効果

  • イベント出店や生産者の訪問が次のイベントや生産者とのつながりを生み、地域の人脈の土台ができた。
  • 情報発信の結果、民放3社から取材を受け、新しいお客様と取引先が生まれた。

審査の観点ごとの評価[1]

事業承継・M&A補助金

観点の平均3.3 / 5
15次の採択率[2]61.3%応募551件・採択338件

この事例が強かった観点

  • 4
    承継を機にした取組の目的自社ブランド日本酒をつくり下請け体質から抜けるという目的と、廃業予定の酒屋を引き継ぐ必要性が具体的に書かれている。
取組の目的・必要性4.0
  • 承継を機にした取組の目的4

    自社ブランド日本酒をつくり下請け体質から抜けるという目的と、廃業予定の酒屋を引き継ぐ必要性が具体的に書かれている。

実現可能性3.0
  • 計画の具体性と体制3

    2022年9月の廃業予定を見て事業譲渡を決め、工事中もイベント出店や生産者訪問を進めて開業準備を行っており、流れは実現可能と読める。

収益性3.0
  • 売上・利益の見込み3

    テレビ局3社の取材を受け新しい客と取引先が生まれ、自社ブランド酒による付加価値向上をめざすとあり、売上増加が見込める。ただし金額の記載はない。

継続性3.0
  • 事業の継続3

    地域の憩いの場として知られる店を引き継ぎ、地元ファンと仕入れ先の土台を作ったと書かれ、承継後の継続基盤はあるが、長期の成長計画は明示されていない。

事業者の声

自社にはなかった地元住民への販路や認知度を引き継ぎつつ、既存事業とのシナジーにより新たな顧客層の創出が期待できる。特に酒類製造を承継事業である酒類販売・飲食事業に組み合わせることにより、独自性ある高付加価値なサービス提供と、それによる県内外からの来店需要の創出が期待できる。

長崎県の日本酒の製造・酒類販売(従業員2名)
出典・注記
  1. [1]審査の観点の点数は、事業承継・M&A補助金の公募要領にある観点で当社が付けたもので、実際の審査の点数ではありません。
  2. [2]この事例の回が分からないため、採択率は直近の回(15次)の数字です。

今後の展望

地域の農産物を使った新商品づくりを続け、規格外の農産物など使われていない資源の活用も進める。ほかの県や海外への販路、オンライン販売を広げ、地域の資源の魅力を発信して、県外や海外からの来訪につなげたい。

事業承継・M&A補助金とは

直近の15次の採択率は61.3%(応募551件・採択338件)。いま申請できる回の締切・補助額・対象経費は、最新の公募の解説でまとめています。

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